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2024.11.02
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カテゴリ:識別について
一昨日茨城県菅生沼でツールーズガチョウ2羽を観察しました。
2022年10月30日にも同地で同一と思われる2羽を目撃しています。
ハイイロガンとの違いについて質問をもらいましたので、その違いを整理しました。
ただし、野外でハイイロガンを観察したことがないので撮影画像で比較することがかなわないので図鑑に掲載されている写真、文献で報告されている特徴と観察した個体の特徴を比較したものを記しています。
(観察した個体の特徴)
写真のうち、一枚目は2022年10月30日観察したもの、2枚目、3枚目は一昨日撮影した個体です。2羽のうち1羽はピンク色、もう一羽は嘴がベースが黄色で黒いまだら模様があり、2羽ともに下嘴は薄く、上面は褐色、足はピンク色でした。また、目の周りはオレンジ色の輪がありました。なお、2022年10月に観察し際には嘴先端が黒色となっていた部分は今回はそう見えませんでした。
菅生沼の個体は上面は褐色で、文献が記している灰色味はありませんでした。
叶内(2012)がツールーズガチョウと掲載している写真とほぼ同一でした。
(ハイイロガンの特徴)
高野(1980)は、ハイイロガンについて「体は灰色味が強い。嘴、足共に淡紅色である(ヨーロッパ西部の亜種は嘴がオレンジ色を帯びる)目の周りに黄色の輪がある。幼鳥は成鳥より暗色で嘴の根元の白い線はない。」と報告しています。
桐原(2000)は、ハイイロガンの特徴について「全身が灰褐色で、下面は淡い。嘴と足のピンク色が目立つ」と報告しています。
叶内(2020)は、ハイイロガン若鳥について「嘴先端が黒く腋羽(わきばね)には丸味がある」と報告しています。








(引用)
高野伸二.1980.野鳥識別ハンドブック.p65-66.日本野鳥の会.
桐原政志.2000.日本の鳥.550.水辺の鳥.p100.文一総合出版.
叶内拓哉.2012.カモハンドブック.p88.文一総合出版.
叶内拓哉.2020.フィールド図鑑日本の野鳥.第2版.p18-19.文一総合出版.





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最終更新日  2024.11.02 12:17:23
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