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テーマ:野鳥好きっ♪(16621)
観察会でリーダーからカワラヒワは種子食に特化した種類ですと説明を受けた方が多いものと思います。中村ら(1996)が「キク科、イネ科、タデ科、マメ科などの種子を食べる」と報告していることからそのような説明となっているものと思います。 今朝、オフィス近くの公園を散策していたら、カワラヒワ20羽ほどの向けがアキニレの実をついばむ姿を目撃し、まさにその通りの光景を目撃しました。 ところが、中国野菜のチンゲンサイでの摂食、ソメイヨシノ花芽の採食に関する報告があります。参考までに紹介します。 (1)チンゲンサイでの食害 藤原・白松(2004)は、山口県で「多くのカワラヒワがチンゲンサイの株の上に止まり、葉を食べている」「飛び去った直後の株を確認すると、(中略)葉にはいずれも、鋭利にちぎりとられたような跡や職でつついたと考えられる跡がみられ」と報告しています。 あわせて、白菜についても摂食していることが観察されたと記しています。 なお、時期は、「カワラヒワは水稲が乳熟期を迎えると水田へと移動し、水稲が加害対象となった。葉野菜が水稲の乳熟を待つあいだの単なる「つなぎ的」な食物だったのか、この時期に葉野菜を食べること自体に意味があるのかは不明」と述べています。 (2)ソメイヨシノの花芽の採食 鈴木(2020)は、2017年と2018年に千葉県成田市および横芝光町でカワラヒワがソメイヨシノの花芽を採食した結果、開花不良につながった件を報告しています。 具体的には、「花芽(又は葉芽)を嘴で枝よりもぎ取り、もぎ取った花芽(又は葉芽)を嘴に咥え暫く上下の嘴に挟んで転がすようにして採食する行動を確認」と記しています。 (引用) 藤原知美・白松博之.2004.カワラヒワのチンゲンサイ食害. Strix voL22.ppl47-154.日本野鳥の会. 鈴木 弘行.2020.カワラヒワによるソメイヨシノ花芽の採食. 我孫子市鳥の博物館調査研究報告 Vol.25. No.1.p1-4. (写真)2024年1月7日柏市内で撮影 一枚目、二枚目は亜種オオカワラヒワ成鳥雌(雄に比べて全体に淡く、頭部が褐色) 三枚目、四枚目は亜種オオカワラヒワ成鳥雄 (頭部に緑色味があり、三列風切外縁の白色部が目立つ) ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.01.07 14:39:51
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