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2025.01.28
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昨日、都内水元公園でホンセイインコの亜種ワカケホンセイインコを観察しました。
国内での初記録と近年生息している個体群の情報などを文献で確認してみました。
(国内初記録と生息地と食性)
松永・藤井(2018)は、文献に報告されている知見を整理し報告しています。
それによると、1969年に東京都で初記録され、北は新潟県の粟島から南は宮崎県のえびの市まで広がり、特に愛知県の名古屋市、大阪府、東京都などの都市周辺部では集団で生息していることが記録されたと述べています。
その後は、東京都、神奈川県、埼玉県の1000 羽を超える個体群と千葉県、群馬県にそれぞれ100 羽に満たない個体群が生息しているのみと記しています。
食性を明らかにするために一般者からの情報や調査によって蓄積してきたデータを取りまとめて、「花蜜、種子、果実、葉芽など一年を通して幅広く植物質の餌を採餌していることが分かった」と述べています。
注目されるのは、「冬季は種子や果実などの栄養分が高い餌が乏しいこともあり、2 月に早咲きのカンヒザクラが開花するころには、局地的に分布するカンヒザクラの花蜜を求めて集中的に飛来する本種の情報が多く寄せられた」、「様々な種類のサクラの花が時期をずらしながら開花するが、本種はその開花の時期に合わせてサクラに集まっていること」「冬季にカキノキの実を食べている情報が寄せられていることからも、これらの残された果実も餌の少ない冬季を越せる要因になっている」と報告している点です。
(ねぐらについて)
松永・藤井(2018)は、ワカケホンセイインコのねぐらの環境に注目し、考察し報告しています。それによると、同じオウム目の鳥が集まっており、捕食者対策を行っていることが考えられた。ただし、捕食者カラスとねぐらを共にしていることもあったと述べています。
(雌雄の識別)
藤井(2011)がオスは頸に黒色とピンク色の輪がありのども黒い。通常この特徴はオスだけであるため雌雄の識別点となるが、幼鳥は頸の輪が見られないため,頸の輪が無いから雌であるという識別はできないと述べています。
三枚目、四枚目の写真の個体は、頚の輪はないのですが、雌と決めかねています。
(引用)
藤井 幹.2011.ホンセイインコ.Bird Research News Vol.8 No.6.p4-5.
松永聡美・藤井 幹.2018.東京都周辺における外来種ワカケホンセイインコの食性.
FBN研究報 vol.5.p13-16.生物技術者連絡会(FBN).
松永聡美・藤井 幹.2018.ワカケホンセイインコのねぐら環境の報告.
日本鳥学会2018年大会ポスター発表.
(写真)
4枚目とも2025年1月27日撮影












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最終更新日  2025.01.28 17:21:17
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