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花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

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2025.01.29
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ハシビロガモは、氏原巨雄・氏原道昭(2015)が報告しているように「水面に平たく幅広い嘴を浸して進み、取り込んだ水からプランクトンを漉し取る。群れで円を描くように泳ぎ、渦をつくってプランクトンを集める採餌法をよく行う」カモ科の鳥類です。
ところが、1月22日吉川美南でハシビロガモが嘴を水中に突っ込み獲物を食べているような光景を目撃しました。今までは小さなサイズの水生生物を摂っていると理解していたのですが、眼の前の光景はそれとは違いがありました。
その後、ハシビロガモの食性などを文献で調べてみました。
その結果、嶋田(1992)が、千葉県市川市行徳鳥獣保護区でハシビロガモによる小魚の捕食を観察したことを報告しています。その内容では「水面付近を泳ぐ小魚の群れの動きにあわせて、首を水面と平行にのばしながら移動した。さらに川岸へ近づくと、激しく移動しながら首を非常にすばやく動かして1匹1匹つまむように捕まえた」と述べています。
また、松原(1996)は、過去にハシビロガモの胃内容物から小型の魚が検出された事例があるとし、かなり大型のサイズの生物まで採餌できる可能性があると指摘しています。
そして、常にハシビロガモが動物プランクトンなどの微小な甲殻類を主な餌としているのではないと述べています。さらに、「多くのカモ類が主に利用している水生生物を餌として利用できる能力も維持している。嘴のろ過機構を発達させたハシビロガモはフラミンゴのようにその食性を特殊化したのではなく、むしろ利用可能な餌の幅を広げたと理解するべき」と報告しています。
(引用)
嶋田哲郎.1992.ハシビロガモAnascjypeatαによる小魚の捕食.
Strixl第11巻.p343-344.日本野鳥の会.
松原健二.1996.ハシビロガモの嘴の形態と食性および生息地選択性との関係.
我孫子市鳥の博物館調査研究報告第5巻.p52-54.
氏原巨雄・氏原道昭.2015.日本のカモ識別図鑑.p103.誠文堂新光社.
(写真)
一枚目:2025年1月22日吉川市吉川美南で撮影
二枚目:2024年10月29日吉川市吉川第一調整池で撮影
三枚目:2024年9月26日成田市坂田ケ池で撮影
四枚目:2019年12月28日成田市坂田ケ池で撮影













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最終更新日  2025.01.29 13:40:28
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