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2025.02.16
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ベテランのウォッチャーであればあるほど鳥見をはじめた頃、ウグイスは漂鳥で近距離しか移動しないと教わった方が多いと思います。ところが、1980年代後半から調査・研究により高緯度地方のウグイスほど長距離の渡りをすることが判明したり、高緯度地方の個体は初列風切羽が長い翼を持っていることが判明しています。つまり、2つのタイプのウグイスが生息しているということになります。
(高緯度地方のウグイスほど長距離の渡り)
濱尾(2007)が分布や渡りなどの知見を整理し報告しています。
その中で「ウグイスは冬は暖かい地方の低地に移動する漂鳥とされるが、茨城県筑波山では少なくとも通年生息する個体がいる。バンディングのデータでは秋に山形県飛島から沖縄県石垣島まで移動した例や5月に埼玉県比企丘陵でなわばりをもっていたオスが同じ年の11月に神奈川県横浜市で確認された例がある。高緯度地方のものほど長距離の渡りをしている可能性が考えられる」と報告しています。
(高緯度地域の個体群は初列風切羽が長い翼を持っている)
梶田(2006)も「積雪の多い高緯度地域に生息するものは冬期他の地域へ移動するため長距離の渡りを行なう事が知られている。これに対し、積雪の少ない本州以南の個体群は基本的に留鳥であり、冬期は山地から低地への小距離移動をする程度であると考えられている」と報告し、渡りをするものと小距離移動をするものが存在している旨を報告しています。さらに「高緯度地域の個体群の方が低緯度地域の個体群よりも飛翔に適した長い翼、特に推進力を生み出す初列風切羽が長い翼を持っている」と記し形態的な違いを指摘しています。
(引用)
梶田学.2006.日本列島で繁殖するウグイスCetti a d i p h o n eに見られる
翼形地理変異.pp1.日本鳥学会発表.
濱尾章二.2007.ウグイス 渡り.Bird Research News Vol.4 No.2.p4-5.
大沢八州男.2004.飛島(山形県酒田市)における標識調査.pp1
2004年度第19回日本鳥類標識協会全国大会報告.
原 星一.2024.新しい渡り鳥調査手法 ―夜に渡る鳥の識別とカウント―.
第4回バードリサーチ賞受賞講演2024.pp1
(写真)
2009年5月16日栃木県日光市、2022年2月4日都内水元公園で撮影








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最終更新日  2025.02.16 10:38:02
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