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花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

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2025.03.03
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先日、2月17日に三番瀬を訪ねた折、シロチドリ7羽が波打ち際を移動している姿を見つけました。かつて、三番瀬、谷津干潟ともにシギ・チドリの中で最も個体数が多かったのがシロチドリだったのに、今では谷津干潟ではほとんど見かけなくなり、かろうじて三番瀬で姿を見かけるのみです。鳥友からいつ頃から個体数が減少したのか、羽衣の特徴について質問をもらいました。
(シロチドリの個体数の変化)
吉井(1988)が「日本では北海道、本州、四国、九州、沖縄などで繁殖し周年観察される」と報告しているチドリ類です。しかし、石川・桑原(1983)が、1979年頃から越冬個体数が減少し、春と秋の渡りの時期に個体数が増加するパターンに変化したと報告しています。
くわえて、守屋(2014)が、「1974~85年と2000~03年の間の変化率を全国のカウント調査から示した報告では、シロチドリが春期で-75%、秋期で-88%と極端に減少している」記しています。文献の報告によると、個体数を大きく減少させた時期は、1979年頃から越冬個体数が減少し、2000年以降に個体数全体が大きく減少したと読み取れます。
(シロチドリの羽衣について)
今井(2022)は、シロチドリの羽衣について報告をしています。
写真は、私の観察・撮影したものです。
(1)成鳥夏羽
今井(2022)は「雄成鳥夏羽は頭頂から後頸が橙褐色で前頭と過眼線、胸の斑が黒い(中略)雌成鳥夏羽は頭頂から後頸が褐色で、前頭と過眼線、胸の斑が褐色」と述べています。
一枚目の写真は2023年4月24日に三番瀬で観察した個体で、過眼線が黒く、胸の斑も黒いことから雄成鳥夏羽と思われます。
(2)成鳥冬羽から夏羽に換羽中の個体
二枚目の写真は202年4月24に三番瀬で観察した個体です。
過眼線は黒くなく、背と頭の褐色が後頭の白帯で分かれていることなどから雌冬羽が換羽中の個体と思われます。
(3)若鳥
三枚目の写真は、2000年1月13日に三番瀬で観察した個体です。
写真ではわかりずらさがあるものと思いますが、上面に淡色の羽縁が目立ち、全体がバフ色に見えましたので、若鳥と思われました。
(引用)
吉井正.1988.コンサイス鳥名事典.p278-279.三省堂.
石川勉・桑原和之.1983.谷津干潟におけるチドリ類の個体数の変化.
Strix第2巻.p19-32.日本野鳥の会.
守屋 年史.2014.シロチドリ 個体数の減少.
Bird Research News Vol.11 No.1.p2-3.
今井 光昌.2022.シギ・チドリ類の年齢・季節による羽衣の変化.
連載第28 回 シロチドリ.しろちどり113号.p10-14.日本野鳥の会三重.










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最終更新日  2025.03.03 09:46:55
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