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出口(2017)は、ノジコの分布や生息環境などについて知見を整理し報告しています。 その中で、日本では冬にはいないが、繁殖地は豪雪地帯の新潟県と重なっていることを紹介しています。ノジコが多雪地特有の低木を中心とする雪崩植生が存在し、豊富な雪解け水によって湿潤な環境が形成されやすいという点が可能性として考えられると記しています。 さらに、残雪のある頃に繁殖地に渡来し、限られた利用可能な環境でつがい形成を行った後に雪解けによる利用可能環境の拡大に伴ってなわばり分散を行うのではないかと報告しています。本種の局地的な分布は、多雪地など独特な環境を選択している結果かもしれないと指摘しています。 戸隠も全国有数の豪雪地帯と知られており、戸隠神社も何とも被害にあっており、 出口(2017)の報告のように、残雪のある頃に飛来した後、番形成、なわばり分散をしていると考えられます。 5月21日から22日にかけて戸隠を訪ねます。今シーズンのノジコの様子を含めて23日にリポートさせてもらう予定です。 (引用) 出口翔大.2017.ノジコ 雪国育ち.Bird Research News Vol.14 No.6.p1-2. (写真)2020年7月2日戸隠にて撮影
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最終更新日
2025.05.22 12:00:06
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