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花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

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2025.06.14
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(各地の川が生物のゆりかごになっている)
6月5日に新聞で国土交通省が実施した河川水辺の国勢調査の結果、河川の自然度を示す指標と調査対象16河川のうち、14河川でコチドリが継続的に確認されたと報じられました。国土交通省の資料を確認すると、コチドリは、平成3年から平成7年は80.2%、平成8年から平成12年は92.4%、平成13年から平成17年は95.9%、平成18年から27年では93.5%、平成28年から令和5年では97.2%で確認したと報告されています。
日本各地の川が生物多様性を支える重要な生き物のゆりかごであることが浮き彫りになったと記されています。
(コチドリは河川環境をほとんど利用しない)
笠原(2020)は、日本に春に渡ってきて河川の砂礫地で繁殖するを対象に、GPSロガーを用いて年間の移動経路と利用環境を把握した結果を報告しています。
春の渡りではフィリピンの越冬地を出発後、秋の渡りを逆になぞるように台湾や中国を経由して日本に戻ってきたと報告しています。
報告で注目されたのは、「繁殖地のような河川環境を移動していくのではという予想に反して、水田での記録が圧倒的に高い割合を占めた」「7月以降、コチドリたちが水田で採食することは知られています。しかし、河川環境の利用がほとんどないという結果は衝撃でした」「繁殖場所となる河川等の砂礫地は、植生遷移や外来植物の侵入などによって全国的に減少しており、将来的な個体数減少のリスクを抱えています」と述べている3点です。
(内陸部、柏市を選んで繁殖しているコチドリ)
柏市とその周辺では、砂礫地のある環境はほとんど見かけません。
しかし、1975年から2025年の間でコチドリが継続して観察され、水田、畑地、住宅地で繁殖が認められています。多くの図鑑類が「砂礫地や埋立地の地上に営巣し、住宅地の空き地に営巣することもある」と解説をしていますが、柏市内では、身近な環境で造巣、産卵、子育てをしており、都市環境を選んで飛来しているとも表現することができます。河川、水田、そして都市環境それぞれの保全に多くの皆さんが関心をもってくださったら幸いです。
(1)水田での観察記録
春と秋の時期に柏市曙橋で2005年以降、柏市片山新田で2007年以降、柏市水道橋で2007年以降観察されています。水道橋では秋期最大35羽の姿が記録されています。
(2)畑地での観察記録
市内の畑地で繁殖期に観察されています。
(3)住宅地での観察記録
1999年6月以降で柏市南部の複数の駐車場で記録され、繁殖が認められます。
(4)湿地での観察記録
柏市北部の湿地で2018年4月以降、ほぼ通年観察され、繁殖期に幼鳥、若鳥が確認されていることから繁殖している可能性が高いと思われます。
(引用)
笠原 里恵.2020.どこからきてどこへいく?日本で繁殖するコチドリの渡り 報告編.
Bird Research Water Bird News.p2-3.
(写真)
一枚目、二枚目:成鳥、雌2025年6月7日、
三枚目:成鳥雄、2025年6月13日柏市内で撮影










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最終更新日  2025.06.14 18:31:38
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