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花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

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2025.06.15
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カテゴリ:猛禽類との出会い
千葉県北西部に姿のあるチョウゲンボウを見に出かけました。
前回、2001年から使ってきた換気口に姿がなく、巣を移転したと報告しましたが、今日現地を訪ねると3羽の幼鳥が換気口から姿を現しました。早合点したことを反省。
3羽のうち、1羽は他の2羽より体が大きく、頭に綿羽(*)が残り、上面は暗色で褐色斑が太いことから雌個体と思われました。他の2羽は上面の色が確認できず性別は不明でした。
周囲にハシボソガラスの姿が複数あり、体の大きな幼鳥はキイキイと鳴き声をあげて警戒している模様でした。ただし、一番大きな個体でも頭上付近まで羽を上げる動きは観察できませんでした。
帰宅後、研究者に巣立ち可能なひなの大きさ、親鳥がヒナに給餌しなくなる時期について問い合わせをしました。
すると、東京都と神奈川県にまたがる玉川学園で、ヒナの巣立ち時の行動について27年間観察した結果を報告している文献を紹介してもらいました。
早速、紹介してもらった田淵(2013)の内容を見てみました。
(巣立ちの日)
1987年から2013年の平均では6月24日、最も早かったのは6月20日、最も遅かったのは6月25日と記されていました。
(親鳥がヒナに給餌しなくなる時期)
いずれの年においても親鳥が餌となるスズメなどを営巣場所に持ってこなくなったのは巣立ちの約7日前であることが明らかになったと報告されていました。
(ヒナのキイキイとの鳴き声)
キイキイと鳴きながら周囲のカラスを追い払う行為を繰り返していたとあり、ところは違っても同じ内容でした。
(巣立ちが可能なヒナの大きさ)
巣立ちが可能なヒナの大きさは、親鳥とほぼ同じであり、茶色をしていて羽を頭上付近まで大きく持ち上げることが可能になったヒナに限られると述べていました。
(引用)
田淵俊人.2013.玉川学園におけるチョウゲンボウのヒナの巣立ち.
日本野鳥の会神奈川支部研究年報 第20集.p1-7.
(写真)2025年6月15日撮影
(*備考:綿羽と羽衣)
雛の第一綿羽は白く、短くてまばらです。また、第二綿羽は長くて密であり、約8日齢で現れて上面は灰褐色で、下面は淡色です。
若鳥は第2暦年で完全換羽してで成鳥の羽衣を獲得します。このため、若鳥の羽衣はないと
されています。なお、第2回冬には体と翼の一部に幼羽を残しているのでこの点を観察できれば第2回冬を迎えた個体とわかります。


















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最終更新日  2025.06.15 14:54:07
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