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テーマ:野鳥好きっ♪(17485)
雨続きで気温が低い日が続いています。主だった越冬地にガンが飛来したとニュースも耳にするようになりました。さて、カモの調査報告で興味深い内容のものを思い出したので紹介します。 バードリサーチ(2010)は、2008 年10月から2009 年5月、2009年10月(一部9月)から2010年5月に出現数の多いカモ9種(マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ)の全国分布を調べた結果を報告しています。 (寒さに強い性質を持つカモ) バードリサーチ(2010)は、水面採食性のカモで厳冬季の北海道である程度の数が確認されていることか寒冷地に強い性質をもっているカモとしてマガモ、オナガガモをあげています。 一方、関東以西の温暖な地域に越冬地が多い種類としてカルガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモをあげ、温暖な越冬地ではプランクトンを餌にしているためと記しています。 (寒い日に伊豆沼からいなくなったマガモ) ところが、前記のうち、マガモの行動と気温の関係で注目した調査報告があります。 植田・嶋田(2019)は、伊豆沼でマガモとカルガモに発信機を装着し追跡した結果を報告しています。 報告によると。「マガモの雄の行動を見ると-5℃が湛水水田や蓮田で採食できるかどうかの境になっていそうなので、追跡したマガモ全個体のデータをもとにそれらの個体が伊豆沼を去った(データがとれなくなった)日が-5℃以下の寒い日だったのか、それともそれ以上の暖かい日だったのかを見てみました。その結果は寒い日にいなくなったのが8羽、暖かい日にいなくなったのが3羽でした。(中略)寒い日に伊豆沼を去ったことがわかりました。寒くなって,おそらく採食場所が利用しづらくなったことが伊豆沼を去るきっかけになっていると言えそうです」と述べています。 寒冷地に強い性質を持つマガモでも、マイナス5℃で湛水水田や蓮田で採食できるかどうかの境になっており、それまでの採食場所から移動をすることが判明した点が注目されました。 (カモの寒さを防ぐ構造) 獣医師の鳥友からカモは、胴から足先に向かう血液を運ぶ動脈に、足先から胴に向かう血液を運ぶ静脈が絡んだ構造になっていると教えてもらったこどあります。 足先から胴へいく血液は、暖められ、胴から足先へ向かう血液は、冷やされます。 この構造により外気に奪われる熱量を減らすことができるとの内容でした。 (引用) バートリサーチ.2010.カモの季節移動に関する報告書.pp94. 植田睦之・嶋田哲郎.2019.寒さに弱い? 寒くなると移動するマガモ. バードリサーチニュース.2019年11月28日. (写真) ヒドリガモ:2025年10月14日柏市、マガモ:2023年11月21日吉川市、 カルガモ:2025年10月20日柏市、オナガガモ:2022年11月19日柏市、 ハシビロガモ:2025年10月24日吉川市で撮影
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最終更新日
2025.10.26 11:03:12
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