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2025.11.25
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カテゴリ:識別について
先週SNSにヒシクイとオオヒシクイが水面を泳ぐ光景がアップされていました。
明日から宮城県、岩手県に出かけるのを前にしてヒシクイの予習をしていました。
向井(2019)が報告しているように、日本に飛来するヒシクイは、ツンドラ型の亜種ヒシクイ(A. f.serrirostris)とタイガ型の亜種オオヒシクイ(A. f. middendorffii)がいます。
(1)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの形態
ガンカモ類国内生息地ネットワークは、ヒシクイの形態と生態についての知見を整理し報告しています。
それによると、ツンドラ型のヒシクイは、小型でずんぐりした体型(*)をしており嘴は短く、基部付近と下嘴が厚いのに対し,タイガ型のオオヒシクイは大型(*)で首と嘴が長く、下嘴は薄くほぼ直線上である。また、ツンドラ型ヒシクイとタイガ型オオヒシクイでは、鳴き声の他、越冬地における生息環境や食性、日周行動等にも違いがあると記されています。
(*)ヒシクイの体サイズと嘴の大きさは西から東に向かって大型化し、また、ツンドラ~森林ツンドラ~タイガと気候帯が移り変わる北から南に向かって大型化する傾向があることが知られています。あわせて、繁殖地の分布の東西方向の両端では、タイガ型のオオヒシクイとツンドラ型のヒシクイはそれぞれ体重が倍近く異なることが判明しています。
(2)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズと形
ガンカモ類国内生息地ネットワークは、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズ、形の違いについて記しています。
a.亜種ヒシクイの嘴
短く、がっしりとしており、額と上嘴はわずかに角度を持つ点で亜種オオヒシクイの額と上嘴が直線的につながっている点とは異なることを指摘しています。
b.亜種オオヒシクイ
オオハクチョウのように額と上嘴が直線的につながっているように見える点は、亜種ヒシクイの嘴が短くがっしりとし、額と上嘴はわずかに角度を持つ点と異なっていることを記しています。
あわせて、亜種オオヒシクイでは上嘴は直線的かわずかに下方に湾曲している点で亜種ヒシクイの嘴が厚く,基部から下方に湾曲する点と異なると述べています。
また、嘴のオレンジ部分はより先端にあり小さく見えることが多いこと、嘴の長さ(露出嘴峰長)が嘴の基部の高さの2倍を超えると報告しています。
(写真)一枚目、二枚目が亜種ヒシクイ、三枚目から五枚目が亜種オオヒシクイ
一枚目:2014年12月14日宮城県大崎市、二枚目:2016年12月23日宮城県大崎市
三枚目:2016年1月16日茨城県稲敷市、四枚目:2016年12月23日宮城県大崎市
五枚目:2016年10月31日茨城県稲敷市
(引用)
向井 喜果.2019.オオヒシクイ.Bird Research News Vol. 16 No.12.pp2.
ガンカモ類国内生息地ネットワーク.ヒシクイの形態と生態.
https://miyajimanuma.wixsite.com















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最終更新日  2025.11.25 11:07:32
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