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テーマ:野鳥好きっ♪(17843)
3月6日茨城県の宿場町でチョウゲンボウを観察した折、ガビチョウ8羽を観察しました。 鳥友より日本で野生化した時期、その影響と対策について質問をもらいました。 (観察したガチョウの特徴) 観察した個体は、上面がオリーブがかった褐色、頭頂に褐色の斑があり、目の周りが白く勾玉のような模様が認められました。また、上嘴の黒い部分がありました。 (野生化した時期) 環境省(2005)は、ソウシチョウ、カビチョウについて資料を発信しています。 資料によると、カビチョウ、カオグロガビチョウ、ソウシチョウの3種が九州、四国、本州の落葉樹林に定着していると報告しています。定着の多い九州でも1970年代以前の野生化の記録はないことから最近輸入された個体に由来しているものと考えられると述べています。 (カビチョウについて) 川上(2003)は、森林性移入種について知見を整理し報告しています。 カビチョウについては、中国南部を中心に自然分布する種と述べ、中国、東南アジアで非常に人気のある飼い鳥と記しています。さらに、1980年代から九州北部、関東地方、福島県などで野生化し、分布は拡大中と述べています。 (ガビチョウ侵入の影響) ガビチョウが侵入して影響のあるのは、資源利用が似ている鳥類が考えられます。 茨城県の宿場町の場合、河川沿いの草地にガビチョウの姿があります。 ガビチョウは地上を歩き回り昆虫類や果実などを採食するとされていますので、 昆虫類、クモ、果実を採食するウグイス、ホオジロ、植物の種子や芽を食べるベニマシコなどが影響を受ける可能性が考えられます。 ガビチョウの侵入で影響を受けたとも断言ができませんが、ベニマシコは3羽から10羽前後が河川脇の草地で姿を見かけていましたが、2024年3月を最後に姿を観察していませんし、3月6日にはホオジロの姿は1羽のみで例年複数の個体を見かけていたのに減少した印象があります。 (ガビチョウの定着を防ぐには) 山崎(2019)は、東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵で調査した結果を報告しています。 報告では、ガビチョウは2006年から顕著に増加したが、ガビチョウの選好する下層植生の発達した環境が減少したため2018年に大きく減少したと述べています。 下層植生の発達した環境については、下層植生を刈り払う等の整備を行うと短期間のうちにガビチョウの出現割合が低下していると指摘し、移入初期であれば適切な管理をすることで定着と繁殖を防ぐことができると結んでいます。 ウォッチャーの皆さんがいつ、どこで、何羽を見たかの情報を管理者や行政に伝えることが適切な対策を講じる第一歩になることは間違いがありません。 (引用) 環境省.2005.ソウシチョウ、カビチョウの取り扱い. 第2回特定外来生物等分類専門家グループ会合資料.pp2 川上和人.2003.私たち、中国から来ました-森林性移入鳥類の現状-. 自然科学のとびら.第9巻第2号.p12-13. 山崎法子.2019.外来鳥類ガビチョウが在来鳥類に与える影響について. 人間科学研究.第32巻.p36. (写真)2026年3月6日撮影 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.03.08 10:57:38
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