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テーマ:野鳥好きっ♪(17817)
昨日、吉川市で観察したヒバリ、空中で囀る個体と地上で囀っている姿を観察しました。 複雑な声で鳴きながら上昇し、空高く上がったあと降りてくるまで囀るというイメージを持っている方がほとんどと思います。ところが、空中での囀りは営巣初期で、その他の時期は地上での囀りの方が多いと記されている研究報告があります。 (ヒバリの囀りについて) 羽田・小淵(1967)は、長野県小諸市でヒバリについて行った調査結果を報告しています。 報告では「雄のサエズリは、空中サエズリ、地上サエズリの二種類があり、またサエズリは常に防衛行動と関連してなされている」と記されています。 (サエズリの種類) 空中サエズリについて「ナワバリ内の地上から飛び立ち、強くはばたきながらどんどん上空へへのぼり、一点で静止したり、静かに輪を描いたりしてさえずる。降りるときは,ほとんど直角くらいのことが多い」と述べ、地上サエズリについて「小高いところ(石、土もり、ネギボウズ)で静止し、さえずるもの、歩きながら採食もかねて、つぶやくようにさえずるものの二通りある」「サエズリは♂ だけが行ない、♀は単声だけを発する」と記しています。 (空中サエズリと地上サエズリの割合) 報告では、「地上、空中両サエズリの割合をみると、巣造り初期だけ空中サエズリが多くなっているが、それ以後の各期も全期を通じてもすべて地上サエズリが多い」と述べています。 石田(2015)が「上空を飛翔しながら長い時間にぎやかにさえずる」「さえずり飛翔が本種らしい」と記しているのに代表される解説が常識と思ってきた方にはびっくりなことです。 (ヒバリの減少の原因) ヒバリが減少していると言われて久しいのですが、大方は原因は定かでないと終えている報告が多い印象があります。せいぜい、農地などの平坦な環境に建築物が建つことによって生息適地の分断化が進んでいるのが一因と指摘しているのを見かける程度です。 しかし、囀りは小高い箇所で地上囀りを行うので、石、土もりなどの存在が必須であり、平坦な土で舗装されてしまうことが減少の要因となっていることを忘れてはならないと思います。 (引用) 羽田健三・小淵順子.1967.ヒバリの生活史に関する研究 1.繁殖生活. 山階鳥研報.第5巻.第1号.p72-84. 佐々木茂樹.2008.ヒバリ Bird Research News Vol.5 No.3.p4-5. 石田光史.2015.野鳥図鑑.p270.ナツメ社. (写真) 1枚目・2枚目:2011年6月12日柏市手賀沼沿岸、 3枚目・4枚目:2026年3月14日吉川市吉川美南で観察・撮影
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最終更新日
2026.03.15 18:01:26
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