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2026.04.07
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アトリ科のシメは、大きな嘴で地面で採食している姿を冬中観察できました。
4月に入り渡去する時期を迎えますが、その嘴の色が変化すること、雌雄のコミュニケーションがどのようになっているかと鳥友から質問をもらいました。
(嘴の色の変化)
シメの嘴は冬はピンク色ですが、繁殖期になると雌雄共も鉛色に変化します。
嘴は骨の表面をケラチン(皮膚の角質層)が覆ったもので、外皮がはがれて色に変化すると言われています。
嘴の色に注目して記録写真を見返してみると、1月から3月初旬はまだピンク色(写真一枚目、二枚目)ですが、3月半ばを過ぎると嘴基部に近い部分が鉛色に変化(写真三枚目)、3月下旬ななると鉛色になっている面積が広い個体(写真四枚目)とピンク色の面積がかなり残っている個体(写真五枚目)を同じタイミングで見かけます。
色の変化は、フェイスシールドのようにぺりっとはがれるわけではなさそうです。
(シメの地鳴きと囀り)
蒲谷(1996)が「越冬地の本州より南の地方では10月中旬から5月上旬まで見られその間地鳴きが聞かれる機会がある」と述べ、地鳴きの声について「チッと短い声を出すものやピチッというきつく聞こえるものなどがある」と報告しています。
さらに、「囀ることは極めて稀」としながらも「チューピッピッピピィ、チィッチィッという声を1回だけ聞いたことがある」と記しています。
(嘴の形状が似ているカエデチョウ科ブンチョウのコミュニケーション)
カエデチョウ科ブンチョウは、紅色の嘴か太くシメと嘴の形状が似ている印象があります。
相馬(2021)が「オスが歌とダンスを表出し、歌を持たないメスはダンスのみで応答する」と報告しています。さらに、求愛をはじめてからペアリングに至るまでを観察すると、「嘴で出す音でコミュニケーションを交わしている可能性が高い」と記しています。
シメの雌雄のコミュニケーションがどのようにとられているかに関する研究は見当たらず、ブンチョウのように嘴で出す音でやりとりすることはないのかと興味は尽きません。
(引用)
蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p133.小学館.
相馬雅代.2021.鳥類の非発声音コミュニケーションの機能と進化.
—求愛信号の多様性からの考察—.日本音響学会誌77巻10号.pp664-671.
(写真)
1枚目:2017年1月23日松戸市、2枚目:2026年3月2日柏市、3枚目:2026年3月19日柏市、
4杭目、5枚目:2026年3月25日柏市で観察・撮影














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最終更新日  2026.04.07 17:20:13
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