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2026.05.09
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朝から風速10mを超える強風が吹き荒れ、フィールドに出かけたものの、途中で断念しオフィスに戻りました。これから夏鳥たちとの出会いに備えて鳴き声や生態について予習。
そのうち、全長が約10cmでキクイタダキと並んで,国内の最も小型な種であるミソサザイは、興味深い行動に関する行動が研究者により報告されており、一部を紹介します。
(ミソサザイの興味深い行動・生態)
(1)コケの上を跳ねていきながら餌探し
齋藤(2016)が研究者の報告や知見を整理し述べています。その中に「暗い樹林の林床で採食し、樹木の根元や岩に生えたコケの上を跳ねていきながら、餌を探す。昆虫類を主食とし、甲虫類(ゴミムシ,コメツキムシ等),チョウ目(シャクトリガ等)、ハエ目(ハエの卵等)を食べる.また、クモの仲間も好んで採餌する」と記しています。
枝を次々渡る姿は観察したことがありますが、跳ねる光景には遭遇したことがなく一度出会ってみたい光景です。
(2)ミソサザイの沢の個体と山の個体
斎藤(2016)は囀りについて「沢の個体は、山の個体と比べて大きな声でさえずり、(中略)山の個体のさえずりは、沢音が邪魔しないので、それほど大きな声でさえずる必要がなく音要素の周波数変調が多い(つまり複雑な歌)さえずりを持つことができる」と報告しています。
(シジュウカラのさえずり)
国立科学博物館(2009)は、東京の都市緑地22 箇所でシジュウカラのさえずりを調査し、騒音とさえずりの関係に関する報告をしています。報告では「騒音の大きな場所ほど最低周波数が高く、またさえずりが長くなっている」と記しています。
(ミソサザイの一夫多妻)
羽田・小堺(1971)は、長野県での調査結果で一夫一婦から一夫多妻、最多で一夫四妻を観察したと記しています。
その後、惣田(2023)が京都府での調査結果を整理し、報告しています。「5羽の雄のうち2羽のメスを獲得できたのは1 羽だけで、他の3羽は一夫一妻であった」と述べています。
くわえて、「生息地の標高に大きく影響を受ける(中略)木の根の間のくぼみや崖の表面など、地上からそれほど高くない場所に巣を作るため、営巣可能な場所は積雪に影響される可能性が高い」ことも記しています。つまり、ミソサザイの配偶システムは、生息環境の質が大きく関与しているとも読み取れるものと思います。
(引用)
齋藤 武馬・2026・ ミソサザイ  Bird Reserch News Vol13 no7.p1-2.
惣田彩可.2023.年間を通したミソサザイの生態に関する調査.
2022 年度(第37 回)タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.pp15.
(写真)
一枚目:2010年5月15日栃木県、二枚目:2021年6月29日長野県上高地、






三枚目:2022年5月26日長野県戸隠





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最終更新日  2026.05.09 12:15:10
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