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テーマ:野鳥好きっ♪(18275)
鳥友から干潟のシギ・チドリは満潮の時はどうしているかと質問をもらいました。 文献に報告されている内容を紹介します。 (1)水底に餌がある時間帯はどうしているか 守屋(2023)は、「シギ・チドリはどうしているかというと、消化のために羽を休め、羽繕いをしたり、眠ったり、無駄なエネルギーを使わないようにジッとしたり(loaf)と休息する時間をとっています。この休息時間のために滞在する場所も実は重要です」と述べています。 さらに、「利用されているのは、潮間帯上部の干潟から浜へ上がる移行帯部分、後背地にある塩性や淡水の湿地、マングローブの枝や根、岩礁などの自然のねぐらのほか、養殖池、水田やハス田などの耕作地、杭、海苔ヒビ、堤防などの港湾施設、塩田(国内にはほぼありません)、下水処理池などの人工的な場所もねぐらとして利用されます」と報告しています。 千葉県船橋市潮見町のふなばし海浜公園先の三番瀬ではどうしているかを見てみると、満潮時には東突堤(ひがしとってい、緯度35.6、経度139.9)の堤防で休むシギ・チドリを多く見かけます。 アップした写真は、東突堤と隣接する干潟の区画を仕切るパイプと網が設置されているエリアで観察・撮影したものです。 (2)休息場の再生 守屋(2023)は、福岡県博多湾東部の名島海岸、多々良川河口で2007年に休息場の再生が実現した事例を紹介しています。 多々良川河口は、鳥類が満潮時に休息できる河川周辺の農地や荒れ地が人間により開発され住宅、倉庫、商業施設などに変化しました。状況を憂慮した住民が行政に働きかけを行い、川底に杭を打ち込み板や短管を横に渡した止まり木状のものを設置しました。設置後直ぐに利用したクロツラヘラサギを始め、シギ・チドリ類、カモメ類、ウ類、サギ類と言った多くの水鳥に利用されたと記されています。 また、名島海岸では親水空間の造成と養浜が行われ餌場と休息場を再生しました。 休息場は、海岸から少し離れた場所に、事業で使う石材を高さ2.4m、幅4.4mの島状に積み上げてのものと記されています。満潮時のねぐらとして利用され、渡り期や越冬期のハマシギなど利用され、複数種のシギ・チドリが利用していると報告されています。 あわせて、習志野市谷津干潟での盛土の造成を紹介しています。 2019年度に国指定谷津鳥獣保護区保全事業推進事業で浚渫土壌の活用の一環として盛土が造成されました。殻や土砂泥を盛土しましたが、土砂は流れて貝殻が主に基質として残り、通称「貝殻島」(約 10m×10m)と呼ばれています。満潮時に利用される場所が少なかったため、満 潮時の休息場所としてシギ・チドリ類に利用されてお り、定着の効果があるとのことです。また、越冬時のハ マシギ、渡り期のキアシシギ、チュウシャクシギは夜間のねぐらとしても利用しているとのこと。 (引用) 服部 卓朗.2023.博多湾東部におけるシギ・チドリ類の休息場再生.バードリサーチ水鳥通信. 2023年9月号.p6-7. 守屋 年史.2023.谷津干潟の盛土の利用.バードリサーチ水鳥通信.2023年9月号.p7. (写真) 1枚目:ミヤコドリ(セグロカモメ、カワウ)2022年3月3日、2枚目:ダイゼン2021年8月6日、 3枚目:オオソリハシシギ(ウミネコ、コアジサシ)2021年8月6日、4枚目:トウネン2023年9月13日、 5枚目:ミユビシギ(コアジサシ)2021年8月6日、6枚目:ミユビシギ(ダイゼン)2023年9月13日、 7枚目:ハマシギ(ダイゼン)2022年3月4日、8枚目:ソリハシシギ2023年9月13日、 9枚目:オニアジサシ2020年1月13日、10枚目:コアジサシ2019年8月12日いずれも三番瀬 (注意) 立ち入り禁止エリアへの立ち入りと火器使用は厳禁です。
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最終更新日
2026.09.06 16:49:16
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