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2004年11月12日
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「ほな、さいなら」
電話してきたセールスの落胆した声の調子。いいですね、今日も撃沈、気分は最高。


先週の金曜日のことでした。出かけようとしていたところに、今回の被害者、セールスがやってきたのです。
「インターネットされていますか」
「そんなもん、当然してるわ」
「ホームページお持ちですか」
「あるけど、なんやねん」
「サイトやっているんですけど、情報が少なくて、掲載するものを探しているんですわ」
「掲載って、なんの掲載や」
「ヤフーとかご存知ですね。ああいうタイプのものなんですわ」
「検索エンジンちゅう奴か」

知っているのですが、わざとずらした話にします。相手の考えていることは見当が付いているのですが、もうすこし遊んでやろうと思ったのです。
それと相手にこちらに知識が無いと思わせるためです。

「はい、ポータルサイトと言うもんなんです」
「ポーターサイトって何か担ぐものか」
「違いますって、ポータルサイトと言いまして、社長のページへ誘導するものなんです。ぜひ掲載させていただきたいとおもいまして」
「金かかるんやったらいらんでぇ」
「リンク貼るだけですから、無料ですわ」
「そんなら勝手に貼っとけや」

インターネットでのリンクはフリーなのです。それが誰が言い始めたか、無断リンク禁止とか言い出して、許可無くリンクを貼るのが悪いような形になってきています。
但し、内容を借用することにフリーと言うことではありません。文や写真、絵などを無断で借用して利用することは具合が悪いことです。

「そんなん、勝手に貼れませんよ」
セールスが名刺を差し出した。
「ここが、うちのページです。一回見て下さいよ」
「忙しいから、まぁ、また見ときまっさ」
「そんなこと言わずに、見といてくださいよ。来週月曜日に連絡させてもらいますから」
「ええよ、連絡しなで。いつも外に出てて、おらへんし」
ここで、忙しいから帰ってんかと言おうかと思ったんですけど、虫が出てきました。突っ込みをいれたくなったのです。
「あんなぁ、ちょっと不思議に思ったんだけど、どないして、お宅のとこ稼いではりますんや。無料で載せてて、収入源があらへんのに、続くわけあらへんや」
タダほど高いものは無いはずなんです。無料で載せるのをお願いしに来て、なにか持って帰ることが無いとはおかしいのです。

「ええとこに気がつかはった。さすが社長ですわ。いやぁ、バナーと言うのご存知でしょう。あれなんです。あれをプチッとすると、お客さんがその先に行きまして、物を買うてくれますねん。そしたら、それに応じて、うちは手数料貰うというわけですわ」
バナー広告を載せるだけでは収益は上がりません。大手のサイトで、バナースペースを販売するとかなら、ポータルサイト側に固定した収入が入りますが、零細のサイトの広告枠を買うなんて、ド素人の会社だけです。
そして零細ホータルサイトが、アフィリエイトで稼いで会社を運営するなんて無理なのです。
現に零細サイトは収益があがらずにに撤退しています。

「ほぉ、バナーで儲かるんですか。ええことですね。ほな、リンクだけ載せといてくださいな。金かかるのは要らしませんし」
用なしなので、帰ってもらうべく、ドアを閉めようとしました。
そうしたらです。
「社長、名刺ください」
無視して無言のまま、閉めようとしたのですが……
「こっちは、大阪から来てるんですわ。名刺ぐらくれてもええやんか」
大阪南部の言葉遣いで、怒った時の言い方です。けんか腰の強い口調でいってきました。押し売りと同じ口調。
名刺入れを取りに奥に入り、名刺の角を折ってから、セールスに渡します。角を折るのは理由がありますが、またの機会に。
「ほな見といてください。来週連絡しますさかい」


セールスが帰ってすぐにホームページを見てみました。会社の住所とかも書いてます。
連絡してきたら、おもろいやろなと、ずっと待ち続けたのでありました。

やっぱり、よう連絡してこんわ、根性無しと思っていた12日の金曜日。
夕方、修理の車を取りに行こうとしたら電話が鳴ります。
「社長、覚えてもらってますか。先日のものですわ」
「覚えてるけど、なんやねん。リンク載せたんか」
「載せてませんよ。そんなのは勝手にできませんわ」
許可したはずなんですけどね。リンクなんか載せることは無いでしょう。

「社長、うちのサイト見てもらえましたか」
「すぐに見させてもらったよ」
「良くできてるでしょう。良いと……」
相手の話すのを途中で、さえぎってあげました。
「バナーなんか、何処にもあらへんやんか。おかしいのとちゃうか」
「いや、バナーはこれから掲載でして」
「これからってなんや。この間バナーで稼いでいるって言ってたやんか」
「いや、まだ立ち上げたばかりですから、これからで、ポータルサイトとして提供するんですわ」
こちらが何も知らないかと思って適当なことを言ってきます。

ポータルサイトを新規に作って利用してもらうのは、今ではかなり難しいことです。
パソコンメーカーが初期にセットしているとか、地域の関係で作成して宣伝しているとか、ネットの接続業者、グループ企業で会社として利用するとかでないと、参入は無理なんです。できるとおっしゃるなら、三木谷さんみたいにやることですね。

「言っといてあげるわ。バナーなんか、今は儲からへんねんで。ポータルサイトも普通のことしてたら、誰も使わんわ。始めるの8年遅いわ」
「いや、そんなこと言わんと、話聞いてくださいよ」
「聞かんでもええやん。もうひとつ言っとくわ。リンクはフリーで貼ってもいいねん。この仕事してるなら知ってはるやろ。えっ、知らんの。リンクは貼ってたらええからな。ほな、さいなら」
受話器から、しゃべり続ける声が聞こえる。しかし散々に言われて、トーンダウンしている。容赦無しに受話器を置く。

手口は最初からわかっていた。
ヤフーのようなポータルサイトを作って、そこにリンクを貼りますから、何十万円も費用をかけてホームページを作らせてくださいの売り込みと云うことは。
最初にその会社のページを確認した時に、リンクが貼っているのは、そこの業者が作ったホームページのお客さんだけだった。バナーなんか一つも無い。トップページの一番下に、製作者として、その会社の名前が入っていました。悲しいのは、リンクに知り合いの企業が載っていた事。あれだけ言っておいたのにね。アホな奴と思わんと、人の云うこと聞きなはれ。

でもセールスさん。それより以前に、うちのホームページを見ていないでしょう。他人に作らせるほど、余裕が無いことがわかっていないですから。見たらわかるでしょう、金の無い会社だって云うことが。


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クレームつける前に法律勉強しようね。


考え方の問題だろうけど。


説明をうまくしているところを見つけたから、読んでみたら。


社団法人著作権情報センターの解説


IT用語辞典の解説



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ライブドアで騒ぎになっています。

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(社団法人著作権情報センター 次のページより抜粋)
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html


著作者人格権の部分を侵害しているので、かなり問題だとおもいますが。
法律の専門家の判断がほしいところです。








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最終更新日  2004年11月15日 20時41分47秒
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