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テーマ:愛しき人へ(903)
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8日木曜日 午前9時40分ごろ
お義母さんのお兄さん宅が火事になって おっちゃんが焼死したと昼過ぎに連絡がはいった ちょうど仕事中やって早退さしてもらって 連絡してみたら ちょうど消火活動が終って現場検証待ちのとこやった 真っ黒になった遺体がすぐそこに見えてるのに お義母さんもパニックになって にいちゃんがそこにいるんやから早く助けて!! って中に入ろうとしたけど 現場検証がおわるまではってずっと放置状態やったらしく そんなにいちゃんをほっとけへんと お義母さんも寒い中ずっと家の前で待ち続けてたみたい 夜おそくになってやっと警察の安置所に搬送されて 翌日 京都の大学病院で司法解剖 もともと足の悪かったおっちゃんが 毎朝日課の体操をすると足の補強具を付けてるときに 一気に火が燃え広がって その火を勢いよく肺の奥まで吸い込んでしまっての ほとんど即死状態やったらしい 火の気がない倉庫からの出火で 出火原因が不明としか答えてもらえなかった ブン太郎達が駆けつけたときには もうお通夜も終わってたんやけど 遺体が見れない状態で誰も顔を見ることができないように すでに棺に釘がうたれてた 3家族交代で付き添いしてたけど おっちゃんの一人娘のNちゃんが棺にむかって ずっといままでのことを話し続けてた 小さい頃の思い出話 Nちゃんの2人の息子のこと 『おじいちゃんはサンタさんとお友達やから 今年も手紙届けてもらおうって言ってたとこやのに!』 泣きながら 怒りながら 謝りながら 一晩中話し続けてた 火葬の時間にはブン太郎も見送りに行った 「火事で焼かれて熱い思いしたのに また焼かれるなんて!!」 Nちゃんが叫んだこの一言で みんなパニックになったようになってしまった おっちゃんはブン太郎の結婚式のときの帰り際 『ようこの家の嫁にきてくれた! ワシは実家の近所に住んどるさかい いつでも遊びにきたらええ!』 ってブン太郎の手をギュ~~~と握り締めてくれた 不器用で無愛想なおっちゃんのこの言葉が なによりうれしかった 年に数回しか遊びにはいけなかったけど いつも『今日 ブン太郎ちゃんがきてくれたんや』 ってNちゃんに報告してくれてたことも葬儀の後に知った おっちゃんの最後の場所も見に行ったし おっちゃんのことが記事になった新聞も読んだ でもおっちゃんの最後の姿を見れてないから いなくなってしまったなんてまだ飲み込めへん 出火原因が不明なんて 親戚一同納得できひん 毎年行ってた年明けの挨拶 家に行ったらまた 「よう来たな まぁ上がれや」 「一杯飲むか おっちゃんはあんまり飲んだらあかんけどな」 って言ってくれるおっちゃんが まだいるような気がする ホンマやったらあと2~3週間後には 元気なおっちゃんに会えるはずやったのに・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 11, 2005 01:08:22 AM
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