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カテゴリ:徒然
大学生の頃からアジア諸国で胡散臭い活動に従事していたが、ソウル・オリンピックの前年は朝鮮半島を担当していた。
ところがその年、やがてインドシナで作業を行うことになり、血迷ってペン(実際はパソコンだが)をとるようになった現在の自分に影響を与えた書籍が相次いで出版されていたことに気がついた。 自らの推敲にのぞんで、事実確認のために手をのばした書物とは違う。 新刊を書店の店頭で買い求め、活字をむさぼり、そのまま一旦忘却し、にもかかわらず四半世紀近い時間が経過して、自身の見聞記を脱稿(……などという立派なものではないが)した瞬間、ふと存在感の大きさに思い至った「自分にとっての名著」だ。 著者の立場はそれぞれジャーナリスト、留学生と異なるけれど、自分自身の足や、身体を使って書き上げられた点が、研究室や書斎で生産された文字情報とは決定的に違う。 先年いきなりダーティーな代物を上梓してしまい、かてて加えて今度の企画もドロドロした内容だから、「先人」とあがめては却ってご迷惑だろうが、下記の二冊に刷り込まれた世界観が、自身のノンフィクションの土壌になっている旨、素直に白状しておきたい。 『メコンのほとりで―裏面史に生きた人々』 名越 健郎 中公新書 1987/07 『オラワン家の居候』 鶴田 育子 文芸春秋 1987/11 ……資料的情報や文節を拝借したわけではないが、巻末の参考文献に加えてしまってよいのだろうか? これから南方へ出て行く人たちに是非目を通しておいて欲しい”もっとも新しい歴史書”だが、どちらも絶版になっているのは惜しい限りである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ブログ覗かせてもらいましたm(__)m
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