さて、今日はG1昇格10年の再確認をしておこうと思う。
G1戦としての第1回となった平成9年は、平安S覇者シンコウウインディ⇒ガーネットS覇者ストーンステッパーで開始された。それ以降、ジャパンカップダート創設や根岸Sの第1回東京へ引越し、そして今は国際化と、G1昇格当初と比べればその環境は大きく変わった。では、決着性にも何か変化が見られるのか? となると、そうでもないのである。
終了している10年間の、その決着性には一本筋が通っている。アノ手コノ手で、
「ごまかす」手口が目立つようになって来ているのだけれど、覇者と2着馬をセットとして見る事も必要だと、過去10年の連対馬たちが教えてくれている。
アジュディミツオー
シーキングザダイヤ
メイショウバトラー
シーキングザベスト
カフェオリンポス
ダイワバンディット
(出走馬決定順16位までの範囲馬のみ。それ以下は省略)
これらはあるグループ馬(結構単純なモノ)となるが、過去10年に倣えば、彼らが誰も来れないならば万馬券決着という事になる。(笑)
それは、覇者ゴールドアリュール⇒2着ビワシンセイキ(平成15年)の2頭が堂々と組めるのも、中山競馬場だからこそと言えるのではないか。
唯一の万馬券決着となった覇者グルメフロンティア⇒2着メイショウモトナリ(平成10年)から見ても同じ。その角度から見ると、『何で組めるの?』となってもおかしくない、覇者アドマイヤドン⇒2着サイレントディール(平成16)はまさに、アノ手コノ手という事に。
戦歴条件は一切無視した部分から見るだけでも、初めから成立し得ない組み合わせ(馬連・馬単)が浮き彫りにされるはず。