カテゴリ:お仕事
「さー、そろそろマイホームでも買おうか」 「じゃあさ、おとーさん、○○だね!!」 なーんていう住宅展示場のCMがありましたが。 一般に家を建てよっかなー、って人は見に行くよね、展示場。 で、初めて行くとびっくりするもんです。 その豪華さに。 これもいいねえ、あれもいいねえ♪ なんて夢がふくらんじゃうわけです。 そのままローンの相談に行って、 現実を知って落ち込んじゃうわけです。 住宅展示場というのは、 お客様のためにある施設ではないんですねー。 ウチの住宅は、他社に比べてここがスゴイんだぞ。 ってアピールするための場です。 で、アピールの内容は各社さまざま。 仮に10種類くらいあるとしましょうか。 するとお客さまは、家作りのポイントは10種類くらいだと思っちゃうんですねー。 だって初体験だもの、家建てるの。 なにが家作りのポイントなのか、知らないから展示場にいくわけでしょ。 きたるべきマイホーム建築にそなえて、 勉強したり考えたりする人はじつに少なーい。 だいたい、 その時がきたら調べよっと。 なーんていう人がほとんどなんですね。 で、なにがいいのか、分からなくなっちゃう。 混乱しちゃうわけです。 そこに付け入って、 自社の住宅の良さを刷り込む。 洗脳する。 そーいう場です、展示場ってのは。 なんていうと、展示場の人は怒るかもね。 でも、自社の住宅の差別化・アピールをするには、展示場が最適なのも事実。 だって実際に見れるもんね。 百聞は一見にしかず。 でも、住宅ってのは個人の持ち物だけど、 実はパブリックな要素をたくさん持ち合わせています。 『公共に寄与するための要素』 といいます。 この家があることで、街並み・家並みにどんな効果を与えられるか。 という視点です。 調和意識、ともいいます。 住宅展示場の家ってのはそういった意識がカケラも感じられなくて、 「こっち見てこっち見て!ねー見て見て見て!」 っちゅー自己顕示ばかり。 僕が住宅展示場に行くと気持ち悪くなるのは、そういう理由からです。 パブリックな要素についてはまたこんど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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