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カテゴリ:テレビ番組諸々
先日スタートしたバラエティ番組「リンカーン」を観賞した。
ダウンタウンがTBSの番組としては実に13年ぶりの出演、とのことである。 レギュラー陣にダウンタウン以下さまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ~ン、山口智充 と、過去の仕事を考えればかなり異色ともいえる取り合わせ。 更に昨今のお笑いブームを支える中堅・若手芸人が勢ぞろいと、極めてゴージャスな キャスティングとなっている。 番組コンセプトは「芸人の芸人による芸人のための番組」と、番組名である「リンカーン」 の由来ともなっている。 で、私的にはかなり期待して観賞した初回スペシャルであるが・・・ 「ネタの影武者 勝手にベストテン」ゲスト:ふかわりょう →ゲストの人選のショボさは番組内でも突っ込みが入っていたので一旦置くとして、 そもそも10×2本のネタをフルに使って番組の最も肝心なつかみの部分である 最初の30分を独占するという無茶な構成に大いに疑問が残る。 ネタの質がどうこう以前にふかわりょうが30分間の観賞に耐えうるものなのか 冷静に考えればわかりそうなものだが。 「平成ベタベタ教育委員会」 →元ネタも今更という感じだし、中身も面白くない。いずれも「だからどうしたの?」 「で?」という突っ込みを入れたくなるような中途半端さ。 更にはお題も無駄に多い。3ネタぐらいで充分なのではないだろうか。 それでも面白くはないだろうが。 「クイック笑点」 →ここへきて急に編集が入るようになる。ネタはダウンタウンの松本が好む種類のもの であるが、そこそこ面白いものもあったものの全体としてはいまいちであるし 新鮮味も皆無。 若手との入れ替えとかの要素を加えればちょっとは躍動感も生まれるのだろうが、 テンポが悪くなるような気もする 「おかん ビジュアルクイーンコンテスト2005」 →最悪。 芸人が素人の身内で笑いをとるようになったらもうオシマイである。 番組の構成にダウンタウンの松本がどの程度関わっているのかは知る由もないが、 全体的に異常にパワー不足なのが気になる。 かつて「笑いのじかん」という番組の失敗から松本の芸人としての限界説もちらほら 聞こえてきたものだが、この番組を見る限りそれを払拭するどころかますます確信が 深まった、というところだ。 松本のごくつまらない言動やネタに対しての後輩芸人連中の持ち上げ方も痛々しい。 一番脂が乗っていた時期の松本が、いわゆる大御所と呼ばれる先輩芸人を揶揄して いた時の面白さは影も形もなく、むしろ松本自身がおちょくられる側の大御所芸人の 様相を呈しているのは皮肉であるとしか言いようがない。 尤も、いつの時代も転換期とはそうしたものであろうが。 総じて、豪華出演陣の初回2時間スペシャルにしては中身がチープでスカスカなのは どうしたことであろうか。 番組予算の大半が”終わった”芸人のギャランティに消えているのであれば、 この番組が1シーズン以上保つことはないであろう。 まるで下らない企画でお茶を濁しているかつての人気コント番組の打ち切り前の 雰囲気ではないか。 今からでも遅くはない。 出演者を減らしてでも若手の有望な作家をかき集めて最高のコントを見せて欲しい。 このメンバーなら充分できるはずである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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