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Mar 9, 2006
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カテゴリ:プロ野球四方山
来シーズンからプロ野球セ・リーグにおいても、プレーオフ制が導入されることが正式に
決定した。↓↓↓↓↓

http://news.www.infoseek.co.jp/sports/baseball/story.html?q=08nikkanspbbtp00603080001&cat=39

すでに導入後、今年で3シーズン目を迎えるパ・リーグのプレーオフ制と基本的には同じ
だが、シーズンの試合数146試合は現状維持だという。

つまり、来シーズンのセ・リーグは、パ・リーグより10試合多く、更にシーズン終了後
にプレーオフが開催されることになる。

プロ野球選手は労働者wと明言した古田(前選手会長)監督は、年間試合数の増加に
苦言を呈している。


私はプレーオフ制を完全否定するつもりはないが、現行の制度には大いに疑問を抱いて
いる。

何と言っても、パ・リーグにて同制度を導入後、連続でシーズン優勝したチームが日本
シリーズに出場できないという最大の矛盾は指摘されて然るべきであろう。

ホークスの選手およびファンの脱力感は想像に難くない。

勿論勝負事ではあるし、結果がすべてと言ってしまえばそれまでだが、当事者ならずとも
昨年までの結果には首を捻らざるを得ないだろうと思う。

最も重きをおかなければならないのは間違いなくシーズンの結果であり、シーズンの優勝
チームが生半可なハンデを得る権利だけではないはずである。

プレーオフそのものが悪だと言うつもりはない。
例えばプレーオフの出場権を巡る下位の試合など、通常であれば単に消化試合となる
ところがシーズン終盤まで白熱した好ゲームを期待できるという側面もある。

しかしながら、たかだか6チームの1リーグ内で、単純に上位3位までのチームが出場
するというのはあまりに公平性を欠き、かつシーズンの結果を軽視することになりは
しまいか。

6チームすべての戦力が拮抗しているというならばまだ意味もあろうかと思うが、
昨シーズンのように2位と3位のゲーム差が18ゲーム以上もある中で、可能性の問題
として3位のチームが日本一を決めるシリーズに出場することも有りうるということが
どうしても納得がいかないのである。

セ・リーグの導入を機に、今一度プレーオフ制のあり方について議論を進めるべきなの
ではないだろうか。

私案だが、まず一定のゲーム差が生じた場合にはプレーオフ出場権を与えなくするとか、
少なくとも優勝チーム以外のチームが勝ち残る可能性は極力低くするように改めるべき
である。

現状のままでは、半年近い肝心のペナントレースそのものが壮大なデキレースになって
しまう可能性もある。

シーズン前に客観的に戦力分析をして、到底優勝するに力が及ばないとなれば素直に
3位狙いの戦略をとるだろうということも念頭におかなければならない。

順位だけでなく、ゲーム差も考慮すべきであるという根拠である。

あってはならないことではあるが、短期決戦に重きを置いた場合、八百長などが蔓延しや
すくなる土壌となることも可能性の問題として指摘しておきたい。

球団合併からこのかた、すったもんだの球界改革は、結局のところ中途半端な交流戦の
実現のみに留まっている。

私に言わせればシーズン中にオープン戦を観ているようで激しい違和感しか感じなかった。

効果のほどを完全否定するつもりはないが、弊害として少なくともオールスターの価値が
下がったことだけは間違いないと思われる。

古田監督の弁ではないが、いたずらに試合数を多くすることでクオリティの低い試合が
増えるだけでは何の意味もない。


今年もプロ野球を取り巻く環境が厳しいものであるということに変わりはない。

何と言っても今年はサッカーのワールドカップ開催が控えている。

プロ野球シーズンも中盤に差し掛かった頃あたり、最も関心が薄くなる時期でもある。
前回同様、国内のプロ野球など見向きもされなくなるだろうことは容易に想像できる。

現在開催中のWBCも、目的がはっきりしないままの見切り発車の感は否めない。

特にアジア予選において、本選出場権と関係ないとは言え、韓国に逆転負けを喫する
など、またぞろオリンピックの悪夢を思い起こさせるような結果である。

毎年言っているような気もするが、日本プロ野球は今年が正念場である。

大局的な視点でもってプロ野球界全体の発展を促すような施策を願って止まない。

何度も言っているが。






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Last updated  Mar 9, 2006 01:50:43 PM
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