影男の屋根裏部屋

2006/10/05(木)16:30

若井おさむという芸人

テレビ番組諸々(83)

いきなりですが、この人面白いです。 存在自体はR1に出場したりして前から知ってはいたのですが、定期的に目にするように なったのは「笑いの金メダル」の1コーナー、勝ち抜きワンミニッツショーであります。 先日、見事5週勝ち抜いてレギュラーの座を獲得しましたが、勝ち抜き自体はミエミエの デキレースでありました。 ご存知の方には言わずもがなですが、一応どんな芸人か説明しますと「機動戦士ガンダム」 のアムロのコスプレをして、日常風景をガンダムの名セリフであてる、ただそれだけなの です。 しかもオチは毎回それまでの流れと何の関係もないジャンケンに「僕はパー」というギャグ で締めるという小学生レベルであり、実際「ガンダム」を知らない人間が見たら、オリエン タルラジオや小梅太夫並のつまらなさだと思います。 …と言うか単に意味がわからないはずです。 以前から何度か申し上げたように、私自身はガンダム世代のど真ん中で、再放送も10回以上 は観ていますから、いわゆる名セリフのみならず、細かいセリフもよく記憶しているもの であります。 「機動戦士ガンダム」という映像作品が、様々な分野でいまだに価値あるコンテンツとして 君臨していることは言うまでもないですが、そろそろ社会的に重要な役割を担っていく世代 の多くが”ガンダム世代”である、という点に注目すべきだと思います。 つまり、若井おさむのようなピンポイントのマニアック芸人が、ある特定の年齢層以外に まったくウケなくてもブッキングする側が面白いと思えば、今後も露出の機会は少なくない と言えるわけですね。 この人のネタは基本的にガンダムネタがメインなんですが、アムロ役のベテラン声優古谷徹 のモノマネで対応できるので、巨人の星(星飛雄馬)や聖闘士星矢(星矢)のネタなんか にも応用が可能です。 しかしやはりガンダムネタのインパクトを超えるまでは到っておらず、そういう意味で いかに名作アニメとは言え、ネタの底は非常に浅いと思われます。 所属が吉本だけに、徹底的に飽きられるまで使いまわされないかが心配です。 「笑いの金メダル」にて5週勝ち抜きのプレゼンターに古谷徹氏が出演するサプライズに、 Wアムロの即興の掛け合いは非常に面白かったです。 最初から狙ってこのキャラクターを確立させたのなら先見の明というか、目の付け所は大した ものだと思います。 非常に不謹慎な話ですが、万が一古谷徹氏になにかあっても、栗田貫一みたいに代役として も使えるのではないでしょうか。 いずれにしても当面の間は「笑いの金メダル」で毎週その姿が見られますので、今後の活躍 に期待したいと思います。

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