影男の屋根裏部屋

2007/03/27(火)17:46

『涙そうそう』

DVD雑感(22)

久々に発売日買いしたDVDソフトは、トップページにも掲載している『涙そうそう』 でもって、私的にはこれも非常に珍しいことなのだが、早くも開封して観賞しました。 当ブログでも何度か公言している通り、我ながらキモいのは重々承知で重ねて言いますけど、 「長澤まさみ最高」 もう一度言います。 「長澤まさみ最高」 話自体は何のヒネリもないですけど、血の繋がっていない兄妹だけで暮らすっていうのは もう設定だけでお腹いっぱいというか「それ何てエロゲ?」と訊ねたくなるような、 オタク用語で言いますと妹属性全開なわけですが、いわゆるセクシャルなイメージの描写 は、今どきキスシーンすらないという、何の心配もすることなく家族で観賞できる、 ピュアな作品に仕上がっていますよ、ええ。 同じような設定では、あだち充原作の漫画「みゆき」を思い浮かべる方はもういい歳で しょうが、あちらの終わり方が「それはいいけどそんなストレートでいいの?」みたいな 投げやりなものであったのに対し、映画の結びとしては単純ながら「それしかないだろ」 的にきっちりとまとまっています。 東南アジアを連想させるような沖縄の町の風景に集う人間模様。美しい海の情景。 しかし何といってもこの映画を成立させたのは長澤まさみその人の魅力によるものと 言い切ってしまってもいいと思います。 逆に言い換えれば、私的にはキャストが長澤まさみ以外であった場合、ステレオタイプの 登場人物にご都合主義のシナリオ、ってな評価になるんですが、それらをすべてひっくり 返すぐらいのパワーがあるわけですよ。 私にとってはその他の共演者なんてものは、妻夫木聡も含めて長澤まさみを引き立たせる 為の小道具に過ぎないし、邪魔さえしていなければいいといった感じですね。 奇しくもDVDが本作と同時発売であった『ラフ』は、長澤まさみの魅力をもってしても カバーしきれないもこみちのド大根がすべてをブチ壊してしまっているのですが、それは また別の話。 冷静に読み返してみれば映画の内容についてほとんど書いていないような気がしますが、 そんな些細なことはどうでもいいです。 長澤まさみファンは必ず観るべきです。そうでない方はこれを観てファンになるべきです。 でも長澤まさみって私と年齢がダブルスコアに近いんだよな・・・。

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