復刻ソフト考(後編)
・カプコンジェネレーション第1集(PS・SS)98/8/27 \5800 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「1942」「1943」「1943改」 →”撃墜王の時代”というサブタイトルが示すように、ナムコミュージアムとは異なるコンセプト でシリーズ、ジャンル毎に纏められた本シリーズ。資料等も充実してはいるのですが、やはり コストパフォーマンスの点で見劣りがします。・カプコンジェネレーション第2集(PS・SS)98/9/23 \5800 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「魔界村」「大魔界村」「超魔界村」 →”魔界と騎士”のサブタイトルで収められたのは魔界村シリーズですが、コンセプトそのもの を変えかねない掟破りのSFC版「超魔界村」の収録は本シリーズの迷走を予感させる ものでした。・カプコンジェネレーション第3集(PS・SS)98/10/15 \5800 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「バルガス」「ソンソン」「エグゼドエグゼス」「ひげ丸」 →”ここに歴史始まる”のサブタイトルで、ジャンル毎の分類も意味を為さないようになって しまいました。いつもより1本多い!とか言われてもお得感はまったくなく、シリーズの低迷を 挽回するにはあまりに非力なタイトルと言わざるを得ません。・カプコンジェネレーション第4集(PS・SS)98/11/12 \5800 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「戦場の狼」「戦場の狼2」「ガンスモーク」 →サブタイトルは”孤高の英雄”で、生身の人間を操るシューティングという括りだが、若干 苦しいかwでも個人的には一番遊べたのが本作です。・カプコンジェネレーション第5集(PS・SS)98/12/3 \5800 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「ストリートファイター2」「ストリートファイター2’」 「ストリートファイター2’ターボ」 →サブタイトルは”格闘家たち”。シリーズ最終にして最大の問題作。マニアにとっては どの作品も意味があるのであろうが、少なくとも見かけが全く同じもののみ収録して おしまいというのはどうかと思う。 これ以前に「ストリートファイターコレクション」というカップリングソフトを 発売しており、本作の構成は大いに疑問である。せめて幻の前作「ストリートファイター」を 収録していればまだよかったと思うのだが。・コナミ80’sアーケードコレクション(PS)99/5/13 \5800 入手難易度・・・難しい 収録タイトル:「タイムパイロット」「プーヤン」「イー・アル・カンフー」「ジャイラス」 「スクランブル」「スーパーコブラ」「サーカスチャーリー」「ロックンロープ」 「ショーリンズロード」「ロードファイター」 →まずはコストパフォーマンスのよさに圧倒されるが、それだけではない。「タイムパイロット」を はじめ家庭用初移植となるタイトルの数々は充分に価値があるといえよう。 惜しむらくは現在、プレミア化しており定価かそれ以上の値段がついていることか。・テクモ ヒットパレード(PS2)04/11/25 ¥6090 入手難易度・・・易しい 収録タイトル:「プレアデス」「SENJYO」「スターフォース」「ボンジャック」 「ピンボールアクション」「ソロモンの鍵」「テクモカップ」 →テクモというよりはテーカンヒットパレードとした方がいいかも知れないwタイトーメモリーズ に先駆けて発売された本作であるが、今のところシリーズ化の予定はない。 尚、未所有なので内容についてのコメントは差し控えます。総論こうしてまとめて見てみると結局ナムコミュージアムの始めと終わりの間にほとんど集約されている事実がうかがえます。所詮は2番、3番煎じなので当然といえば当然ですが、すべてにおいてナムコミュージアムをこえるものは無かったと断言していいでしょう。個人的に一番不満なのはやはりカプコンジェネレーションシリーズでしょうか。その資産から考えてもあまりに中途半端で消化不良のタイトルであったといわざるを得ません。ナムコミュージアムをこえることは難しいでしょうが、もう少し何とかできたのではないかという気がします。レトロゲームの復刻版の需要の背景には、やはり当時ゲーセンで血道を上げたものが、当時と全く変わらない姿でいつでもプレイできることに醍醐味があると思います。そういう意味では、ファミコンソフトの復刻版などもそれなりに意味はあるのでしょうが、実機でもプレイ不可能というわけではないので少し違うような気がします。従ってここでは「ジャレココレクションVol.1」とか「サンソフトメモリアルシリーズ」は採り上げませんでした。少し迷いましたが、カップリングソフト(コナミのデラックスパックシリーズ等)も外しました。最後に入手難易度の4段階評価について、「易しい」は中古市場でも潤沢にあり、ベスト版であれば新品でも入手可能なものです。「普通」は新品で購入するのは難しいが、中古であれば妥当な値段で入手可能なものです。「やや難しい」は極端なプレミア化はしていないものの、少し探さないと見つからないものです。「難しい」はプレミア化しており、取り扱っている店も少ないものです。