カテゴリ:映画
石井輝男のこれを見なきゃ監督を語れない、ということでレンタルもされておらず いろんな劇場で再上映を繰り返している。(らしい) 私が観に行ったシネリーブルでも4回目の上映。私は1回見逃していたので今回で初めてです。 最終日だったのもあってか、お客が多く整理券を配っていました。 みんな好きやねぇーとか他人事に思いながら待つ。 観終わって、なんか最強だな、と。 あの映画は1969年に上映されたものです。失笑と爆笑と呆れといろんな感情が混ざった会場。 江戸川乱歩のいくつかの作品を取り入れた映画らしいけど、とりあえず変な人がいっぱい出てきて大騒ぎします。オープニングから波打つ岩垣の上で狂ったように踊るおじさん登場。 なんか凄い奇声を発しながら動いてたんだけど、それが凄くステキに見えたんですね。。 コンテンポラリーダンスのように。後で調べたら暗黒舞踏主催の土方巽という方でした。 暗黒舞踏って(笑) はっきり言ってタブーとされてるようなことばかり出てくる変態映画。 でもね、リズムもよくてシニカルで一種のファンタジーにも見えてくる。色眼鏡です。 最後のシーンでは会場中爆笑でした。しかもタイミングよく「完」の文字。 石井監督の「ねじ式」(原作つげ義春)を見た時は漫画そのままが映画になったようで、映像化ってありえんやん、と思っていた私は驚きました。 先日、主人公の肩についたねじを作られたアーティストさんのブログを発見。 そこに書いてあったんだけど、監督やスタッフが全員つげ漫画を手にもち、そのままの構図で映画を作っていたらしい。。そんな手法ですか!?監督最高(笑) でもね、本当にあの映画観た時はつげ漫画をよく理解した若い監督が作ったんだと思った。 感性とセンスが若い人のものだと思ったから。 実際は、その時点で70過ぎてたんだからね。監督マジ凄いです。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2006 10:32:19 AM
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