突然の訃報。
もうあれは半年前、グループホームで私が担当していた方が、強く希望し、東京へと行かれました。もともとは熊本生まれ熊本育ち。ずっと熊本で生活されていたのですが、長女さんが東京にいらっしゃるということで、7月にグループホームに入居されて以来、東京で生活することを強く望まれていました。それで、11月、ご家族の好意もあり東京へと行かれたのでした。その方は東京に着いて数日後、入院。そして、一昨日亡くなられました。なんと言ってよいか、言葉が見つかりません。ただ、グループホームで一緒に過ごした時間、そしてなにより、東京へ行く時の嬉しそうな笑顔がとても印象的で、そういえばその時、「色々お世話になりました」と深々とお辞儀され、私たちは「もう帰って来られる気はないみたいね」とすごく悲しく思ったことを思い出します。21時に退勤した私は、お葬儀場へと足を運んだのですが、そこには、ご遺体ではなく、骨壷が置いてありました。それで、その方のたくさんの形見、お写真・・・私たちが知らない過去ばかりでした。いろいろ話し、ご家族からも過去の話を聞き、なんとなく全体像が分かっていたつもりが、それは言うならば「氷山の一角」だったんだなって思いました。人の80年、すごく大きなものなんだって、何も知らなすぎたって、思いました。正直、また会えるものなら東京でもどこでも行って会いたかったです。グループホームで初めて担当した方だし、また信頼関係を築くのに時間がかかった方だし、いろんな思いをさせて頂いた方だし、今までの介護人生の中で一番印象強い方でした。この半年、戻って来られるのをずっと待っていました。・・・もう戻っては来られませんが、今回の思いを胸に、今いらっしゃるご入居の方の過去を理解し、大切にしていきたいと思いました。さて、明日から2連休です。今回は特にどこにも行かず、のんびり過ごしたいと思います。