怪獣と暮らす日々(セカンドバージョン)

2004/11/17(水)23:38

父、受賞パーティー顛末記

家族とそのエピソード1(178)

なんのパーティだかわからないけど 清掃用、ちがう!正装用のドレスを持って帰ってこいと言われたので帰ったわけです。 (このテーマが正しい分類かどうかは疑問ですが、  分類のしようがなかったので。) 前日弟と晩酌をしていると父が 「明日は受付頼むから、会費やお祝いのお金の管理もよろしく。釣り銭はコレで、受付は所属している会の方はそっちから2名出てくれるから。名簿がコレで、支払いが・・・。挨拶して欲しい人はこことここと・・・・」 ええ~?ただ飲み食いしてればいいんじゃないの? しかし、なんでも県の展覧会の審査員になるために 取らなければならない必修科目みたいな賞だそうで、 それが取れないために20年も下積み(現場担当)でいたらしい。 面白かったのは千円札100枚の釣り銭の数を数えるときに 9・10・11・12・・・・31・32・33・・・・と数えていたので、 (普通10づつ数えないかなあ?) 「息子よ、今はなんどきだったかねえ?9時27分?」 と謎かけをすると落語の好きな息子が即座に反応、 「ここのつだよ。ねえママ、この問題難しいよ。36足す19足す87は・・・」 と答える。 その横で母は寝そうになり父は一人でキレていた。 前日から家中大騒ぎで母は着慣れないスーツのどこにブローチを付けるかで悩み、さらには妹にマニキュアをしてもらうのにあまりにがさがさの手なのでトップコートだけにするようやり直したり(でも乾かないうちに何かしようとして妹キレるし)。 ふと不機嫌になりかけたが まあ、本人かなりいっぱいいっぱいのようすだったので、 こういうこと(何かの会の実行委員など)は得意なワタシはいくつかの質問と 方向性を整理してあげて、 弟と手順の確認をした後、妹と恒例の宴会を始めたのだった。 で、当日。 もう父と母はなんだか緊張してあたまが真っ白ならしく 夕べの打ち合わせと違うことばかりする。 25年ぶりくらいに会う父の友人からは 妹とワタシを間違って話しかけられ訂正に苦労する。 15年ぶりに会う親戚への挨拶もイロイロ大変だ。 父のお弟子さんには兄弟のこと全部を説明しなきゃならん。 息子に正装させてあるので柱に上ったりしないよう目配りをし。 (でも彼はかなりいい子だった。ちょっと驚くくらい) 会が始まっても兄弟三人はお金の整理と照合。 みょうに半端で大きい金額が会わないので血の気が引いたが おつりの半分をしまったままだったことが判明。1円の狂いもなく77人分の会費とご祝儀(誰がいくらかもめも)の一覧表を作成、支払いと領収書(父の渡した支払金額は見積書だったことが判明し、正式な請求書金額を払いなおしたり)。 ここまでで1時間経過。 3人が会場にはいるとまだご挨拶が続いていた。 (むすこダルダルな気分をかみ殺しつつ、丸テーブルに知っている人もいないままおとなしく一人で待っていた。えらい!) 天井はシャンデリア、正面は金屏風、その上にでっかい受賞記念のかんばん。丸テーブルなので(なぜか中華風の真ん中が回るやつ)まるで結婚式場みたい。 食べてる暇もないほどお酌して回るのが忙しい。 そんな中で新世紀おじさま方はずいぶん年を取ったなあ、 としみじみ。 (なにしろ遊んでもらったときから四半世紀経ってる。  孫=いとこの子、が結婚したっていうからなあ) 父への祝辞や父の挨拶を効いてしんみりする暇はなかったが まあ、晴れて「幹部」になったのだからよかったよかった。 お友達や先生方が「奥さんの苦労を忘れるな!」と 口々に行っていたのが印象深かったです。ハイ。 ホントに忘れないでもらいたい。 当日の朝、化粧もまだなのに父の 「ワイシャツはどれだ?靴下はこれでいいのか?背広の上下はコレで合ってるのか?」と子どもみたいなことをいってるのにつきあっている母。 その母を捕まえて、「まだ支度してないのか?」とのたまう父。 ワタシなら2秒でキレますが。 妹は「いつものことさ。」とほとんど仏の境地。(つまり関わらない) ホント母の偉さって感じます。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る