怪獣と暮らす日々(セカンドバージョン)

2004/11/26(金)10:03

落ち着きがないのは「みんなと違う自分」に慣れていないから?

悪魔の時?(48)

「廊下に出て壁をたたく、運んでいる飛び箱の上に乗る、・・・など、最近落ち着きがありません・・・・ご家庭でお気づきになることはありますか?」 久々のクレーム(?)登場。 学級担任からのお知らせ。 本人に聞いてみると突然泣き出した(!)。 なんでも、「みんなが一緒に遊んでいることには興味がないときはあんまり入りたくない」「一人で本を読むのが楽しくて周りがうるさいとイライラする」「信用できる友達がいない。なぜなら遊ぶ約束を守らないんだもの。」 ふむふむ。 彼は個性的なところがある、のは知っている。 それはあんまり群れたがらないことや 好きなこと以外には義理でも興味を見せないことや 忘れっぽいところ、などなど。 興味のあることはぶっちぎりでがんばれちゃうが (実際、家での学習は学校の教科書レベルは遙かに超えている) 不得意な事または気後れすることには徹底的に参加しない。 (ドッジボールが楽しくないし苦手なんだそうな) イロイロ総合すると、問題点は2つでした。 ・自分はどうもみんなと違う考えをしているがなぜみんなは自分と同じ考え方じゃないんだろうと感じている。 ・頭に浮かんだことをそのまんま行動に移してしまう。 ※ああ、大人でもコレがわかっていない人がどれだけいることか。 まず、一人一人好きな食べ物や好きな色が違うように、 1つの物事に対する考え方や思いの深さもみんな違うのであるから それを受け入れていくしかないんだね、という話をした。 そして違いがあることを「個性」ともいって ひとりひとりがかけがえのない大切な存在の証拠なのだとも。 後半については、やりたいことをやるのはしあわせだね。 でもそれがみんなのしあわせじゃなくなる種になっていたら? 逆のことをやられて気分はいいかな? 「どうしてもやりたいこと」と「わがまま」は違うものだよ。 「みんなと違う行動」も個性の一つだけど、 それがみんなの心を暗い気持ちにさせてしまうことかどうか ちょっと考えてみよう。 という話をしました。 自我が発生してきたが 他者との境目がうまくわからないらしい。 まあ、若いウチはそのことで傷つくべきだと思う。 そのうちイヤでもわかるときが来る。 ※って...最近こんな感じのまんま大人になってる人多い気がするんだけど。 「『源氏』なんて年取ればわかるのよ!」 と、だから若いうちは他のことを勉強したほうがいいと国語学を専攻させようと(=ご自分の後輩にしようとしたわけですが)人生の真実を教えてくれた高校の国語の先生。 あなたは正しかった。 恋愛で傷つくのも 他者と自我との境界をさまようからで 自我が確立していれば薄っぺらな恋などは普通しない。 もっともそれだからこそ胸が痛む思い出になるんだけど。 ううむ。 自分がようやく乗り越えて安定した人格になったのに (各方面から異論反論受け付けま....せん!) こんどは息子がそれに気づき始めてしまった。 自分とは何か? 安定はしたが答えなんか私だってわからないよん。

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