カテゴリ:東京糸井重里事務所
さて、ほぼ日イベント「カレー部例会」のプチ会計的視点からの解説をひと言。
「このイベントは経済的に成立していたのか?」 今回のイベント、カレー部例会(以後、カレー部)は経済的に成立していたのでしょうか? その答えは、このパンフレットのなかに隠されています。 ↓ そもそもあらゆるものを経済的に成立させるには、金持ちであっても貧乏であっても 「自ら稼ぐ」もしくは「頼る」しかありません。 一般社会人は「自ら稼ぐ」ことで経済的に成立させていますが、 自ら稼がない、稼げない場合は「頼る」しかありません。 その頼る相手は、失業者における「失業手当」、売れない芸人における「芸人の先輩」、 ニートにおける「親」であったりします。 逆にいうと、「頼る」ことさえできれば、経済的には成立するのです。 さて、今回のカレー部については、ある程度「自ら稼ぐ」努力はしていますが、 3,500円×120人と計算しても42万円です。 会場費がタダだったとしても、200人分の食材、食器、カメラ機材などを考えると 42万円では当然ペイできないでしょう。 そこでカレー部が起こした行動は「頼る」ことです。 会場協力・飲料協力・食材協力・出力協力・BGM協力と、多くの協力会社名が パンフには並んでいます。 技術協力にいたっては「民法テレビ局各社から集まった有志のみなさん!」という 非常に男気くさいクレジットがなされています。 (食材特別協力というのもあります。いったい、これはなんでしょう?) つまり、カレー部は「自ら稼ぐ」ことにプラスして、「頼る」ことで経済的に成立していたのです。 ということは、少なくとも「自ら稼ぐ」の原資でしかない1人3,500円のイベントではなかったのです。 このイベントに参加できたお客さんは、とても得をしたということでしょう。 ちなみに、今日のイベントではほぼ日スタッフが大勢働いていましたが、 この人件費も考えたら……いや、もう考えないほうがいいんでしょうねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.26 01:58:26
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