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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

2008.07.20
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いまから書く感想は監修者の一人としての感想であって、決して制作スタッフを代表する
ものではない点をご注意ください。

―――

さて、どれくらいの方が気付いていたのかわかりませんが、
ドラマ「監査法人」って「普通の人々」の物語なんです。


たとえば、特別な設定ってなにもなかったでしょ。

「小学校の先生があっという間に総理大臣」とか「ヤクザの娘が学校の教師」とか。
しいて言うなら「高卒で会計士」ですが、これも作中に生かしているわけではありません。

そして、特別な人物も、誰もいないいんです。

「ものすごく頑張り屋さん」とか「繊細すぎる心」とか「幼児期にトラウマが」とか。

その「普通の人々」が激動の時代に監査法人に放り出された、というだけの物語なのです。


だから、なれ合い監査VS厳格監査という前半の対立軸も、それぞれが強い思いでやっていた
というよりは、「これまでうまくいっていたから」「時代の要請だから」と結局はどちらも時代に
流されていたに過ぎません。

「普通の人々」は時代に流されます。

いや、時代に流されるからこそ「普通の人々」だといえるでしょう。

「時代」がキーワードとして出てきたのは、こういう意図があったからだと思います。


健司は「普通の若者」という記号でした。だから、正しいと思うことをまっすぐ言ってきました。

小野寺は「普通の中堅」という記号でした。だから、立場が変わることによって意見も変わります。

篠原は「普通の熟年」という記号でした。だから、客観的にモノが見れるのに過去を否定できません。


そして、「普通の人々」の結論は、「やっぱり人に喜ばれる仕事がしたい」という
人間の本質に落ち着きます。


それは「監査」であっても同じだったということです。


だから、ベタともいえる前向きに最後になっているのも、それが「普通の人々」の物語だからです。

「普通の人々」は、前向きな希望がないと生きていけませんから。




―――では、どうして「普通の人々」の物語になったのか?

それは去年から、私を含めたいろんな会計士を取材してきた制作スタッフの結論が
「あー、会計士って普通の人なんだ」だったからだと推測します。


いろんな方の感想をネット上で拝見しましたが、もっと特殊なものを期待した人には
不評だったみたいですね。

一方、そうでない人には身近な存在として彼らを感じてもらえたようです。


私としては、予想通り、期待通りの結果でした!



さて、細かい点をフォローしますと、富山のシーンですが、あれはムダじゃないと思いますよ。
あれがなかったら、「NHKスペシャル」と変わりないですからね。


あと、茜が監査法人にすぐに戻れたのは、この業界は慢性的に人手不足だからです。
基本、出入りの激しい業界です……。






最終更新日  2008.07.22 00:21:18

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