2014/06/09(月)12:43
昔の秋葉原駅の役割
いま『歴史読本』の連載の関係で江戸のことについて書いているのですが、
どうやら秋葉原駅は日本で最初の貨物専用駅だったようですね。
東北本線が上野駅より出ていますが、まだ上野駅と東京駅とが繋がっていなかった時代、
上野駅では貨物が捌ききれなくなって、明治23年に貨物専用の線路が秋葉原まで延伸されたとのこと。
秋葉原に集まった貨物はどうしたのかというと、すぐ南にある神田川と運河でつながっていて、
舟運で東京中に運ばれたそうです。
秋葉原駅が貨物の一大集積地だったわけですが、いまや同地がサブカルチャーの一大集積地になっているのも
何かしら因縁があるのかもしれません。
なお、上野駅と東京駅とが繋がって、秋葉原駅に旅客ホームができるのは
時代が下って大正14年のことになります
(これで初めて山手線が一周ぐるっと環状化します)。
歴史読本 2014年 07月号 [雑誌]