阪神・淡路大震災から29年
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災から、早くも29年が経ちました。最近、能登半島地震の受験を控えた学生たちの映像を目にする度に、私はあの時を思い出します。私は当時、高校3年生で、数週間後に迫った大学受験を控えていました。今思うと、どうやって合格できたのか不思議ですが、それはすべて周りの方々のおかげでした。両親はもちろん、家が全壊し避難先を用意してくれた親戚や予備校の方々、その誰か一人でもいなければ、現役での合格はあり得なかったでしょうし、私の人生も全く違うものになっていたでしょう。「禍福は糾える縄の如し」と言いますが、私は予備校が用意してくれた臨時の避難先の寮が、たまたま第一志望の大学の近くにあり、受験当日の朝まで集中して勉強できる環境が整っていたことが合格の要因でした。能登半島地震の受験生の皆さんには、今辛い時期を過ごしているからこそ、何かしらの幸運が訪れることを心から願っています。