ふうせん老人日記

大塚国際美術館、二度目。

大塚国際美術館。二度目。梅雨がなかなか始まらないので、9月の予定を早めて15日に日帰りで大塚国際美術館へ出かけ、先週見落としていたものを見に行った。入り口から長いエスカレーターを上がってゆくとミケランジェロの最後の審判が見えてくる。この演出は素晴らしい。B3階はほぼ飛ばしてB2へ行き、まずゴッホの部屋を確かめてアングルに向かう。アングルはやはり良かったが、見すぎたせいで感動とまで行かない。それよりもブリューゲルの、子供の遊び、バベルの塔、諺、雪中の狩人の方が面白かった。ゲルニカはもう一つ迫力を感じなかった。レンブラントの自画像は14枚あり執念を感じた。昼食は海鮮丼。魚が二重に重なっているところもあり、吸い物のワカメは通常の3倍入っていてワカメだらけ。1500円は安い。

ドライブ旅行。3。大塚国際美術館。

ドライブ旅行。3。大塚国際美術館。9日、朝から雨が降り、四国の一部では警報が出ていた。瀬戸大橋を渡るつもりでいたがこれでは何も見えないので、急遽、大塚国際美術館へ行くことにした。高速道路を降りて嘗てバスで走った海沿いの道を行くと第二駐車場に入った。未舗装の大きな駐車場で、あちこちに水溜りが出来ていた。ここから小型のシャトルバスで美術館に運ばれた。初めは3時間くらいの予定をしていた。中に入ったのは11時少し前だった。まずとてつもなく長いエスカレーターにびっくりした。そしてシスティーナ礼拝堂の実物大に驚いた。B3の古代中世の見物に時間を摂られ、B1でトイレに行ってアングルなどの19世紀の美術を見落とし、16時30分に放送が有り現代美術の部分を諦めた。B2以上では8割以上の絵は本やテレビで知っている絵だったが、実物の大きさを実感した。ダ・ヴィンチの受胎告知は本で見るとどうしてこれが傑作なのかずっと疑問に思っていたが横長の実物の大きな像をみると美しさに納得がいった。レンブラントの夜警は想像以上に大きくて、後ろの方の人の顔もきれいな肖像画になっていた。中央の白い服の男性の服の装飾など精緻を極めていた。フェルメールのデルフト眺望も美しかった。これの本物はまだ見ていない。最後の晩餐は修復前と後両方が展示されていた。こんなにたくさんの絵を見ると更に本物を観たくなる。雨の中駐車場に戻ったのは5時少し前、くるまの半分以上は消えていたが、水溜りはとても大きくなっていた。高速に入ると鳴門海峡大橋の制限速度は40kmになっていたが、皆80くらいは出していた。

ドライブ旅行。2。大山祇神社。45番札所・岩屋寺。

ドライブ旅行。2。大山祇神社。岩屋寺。参道にて本堂横の崖。この中ほどに窟がある窟は賽銭で一杯朝はカーナビを無視して近道をしたので、向島ICから「しまなみ海道」に入ったが、出口ごとに変な表示が続いた。大三島神社は半世紀ぶりに訪れた、境内の大木と博物館の「エイ」の骨格の人間そっくりに驚いた。外に出るとガソリンスタンドでは人の手で入れてくれた。何年振りのことだろう。その先の多々良公園で静かな海を眺めて🍙を食べた。しまなみ海道から松山道さらに国道33号を久万高原に。記憶にあるバス停を見て岩屋寺に向かった。トンネルの中で遍路の人が一人歩いていた。少しびっくり。さらに進むと十数人の一団に出会った。寺に到着したら思いのほかの多くの参拝者に出会った。車を停めて坂道を上がった。堂宇は大きな崖の下にあり、崖の途中に窟が有り、梯子が架かっていた。一遍聖絵の梯子ほど長くなく丈夫そうなので上がることにした。三点確保を心掛け無事窟に到着。一面に賽銭が散らばっていた。私も賽銭をあげ無事下に降りる。一遍聖絵（角川）を見たのは1975年で実に半世紀ぶりの憧れの地の訪問になった。参道の脇には奉納された石仏がずらっと並んでいた。道を戻り新居浜の駅前のホテルに入った。駅前にホテルはここだけで、駅は新しくなっていたがコンビニ以外何もなく、近くの食事処は丸亀製麺だけ。

ドライブ旅行。1。尾道。

ドライブ旅行。1。尾道。尾道水道浄土寺の門より街を見る閉店した朱華園シースピカ隣の部屋の改装工事の音がうるさいので、午後出発の予定だったが、10時過ぎに出発し、山陽道のまず白鳥PAで休憩。年を取っているので60分か90分を目安に休むことにした。龍野SAで暖かい素麺で昼食。これは旨かった。福山西ICを出て国道2号を走り、山陽本線と同じルートを走ると造船所のクレーンが近づいてきた。浄土寺下の海岸通りで車を停め参拝。寺よりも映画「東京物語」の舞台として眺めてしまう。其の後市役所西の駐車場に移動して、「おのみち映画資料館」と「おのみち歴史博物館」を見学し商店街を少し歩いたがシャッター下ろした店と駐車場になって空白が大きく広がっていた。ここまで惨状が進んでいるとは。「朱華園」も閉店していた。車に乗りカーナビに従って進んで行くと、大回りして迷って迷ってホテルに着いた。前の道路は一方通行ではない。なぜこんなことに。部屋に荷物を置いてホテルのバスで駅前に、迷って焼き鳥屋に入ったが皮が特に旨かった。山を見ると尾道城が消えていた。店主に訊くと4，5年前に解体したらしい。駅の側にできた再開発ビルもシャッター街になっていた。開いていたラーメン屋でラーメンを食べる。まずまずの味、色紙が一杯飾ってあった。

万博公園紫陽花祭り、薔薇祭り、ウエザーニュース

万博公園紫陽花祭り、薔薇祭り。ウエザーニュース。6月2日、ウエザーニュースの吹田市の予想を見ていると0％が続くので、曇り空の下万博公園に出かけた。紫陽花祭りはまだ花が少なく人出もまばらだったが、薔薇園に出かけると満開ですごい人出で、どうしてもフレームの中に人が入ってしまう。ルピナスを撮り、帰ろうとしたら空が暗くなってきた。お祭り広場では玉置浩二のコンサートの会場の準備が出来ていた。余りの椅子の多さにびっくり。途中でポツリポツリと来た。傘をさして歩いたが、周遊道路をまたぐ橋の上で急に雨風が強くなり、30メートルの間にずぶぬれになった。西口の建物の下で十人程が雨の止むのを待った。小降りになり歩き出したが道は至る所に水溜りが出来ていた。家に帰り20分もすると青空が見えてきた。ウエザーニュースの降水確率の信頼度はどの程度なのか

ワンド。城北公園の菖蒲園。西鶴の墓。

城北公園の菖蒲園。誓願寺の西鶴の墓。十年以上前から菖蒲に季節になると、城北公園の菖蒲園がテレビで放送されるので我慢できずに写真を撮りに行った。公園の高い所に登ると新淀川の堤防の先にワンドがあった。多くの人が釣り糸を垂れていた。舟に乗っている人、川の中に腰まで入っている人もいた。菖蒲園の入口に行くと65才以上の大阪市民は無料との事、私は200円払ったが園内の8割くらいは無料の人ではないかと思われた。思ったより池は小さく花も万博公園に較べて多くない。バスで梅田に出て、心斎橋へ行き、谷町6丁目から誓願寺目指して歩き出した。昔は、ガソリンスタンドの南の行き止まりの奥に墓があったと記憶していたが、今回は誓願寺の境内の整備された墓地の中央の一番目立つ場所に墓石があった。さらに歩いて生國魂神社の境内の浄瑠璃神社に参拝した。先日、竹本住太夫のDVDを見ていて浄瑠璃神社に参拝している姿を見て参拝した。若い男性が熱心に参拝していた。境内には織田作や西鶴の像があった。さらに歩いて黒門市場に久々に見学に来たが、立ち食いインバウンド客であふれていた。疲れて喫茶店に入ったがここも外国人が大勢休んでいた。

長浜の鳥喜多。米原の青岸寺。京都の先斗町。

長浜の鳥喜多。米原の青岸寺。京都の先斗町。鳥喜多の親子丼黒壁店内。青岸寺の庭園お薄11時20分に「鳥喜多」の前に着くともう開いていた。二人掛けのテーブルは九つで空きは少しだった。店主が体を壊して昼しか開いていないで、久々の親子丼は美味かった。代金を支払うとき、店主を目が合った。「有難うございます」の声がとても美しかった。七十前後で細い体だった。いつまで続けていられるだろうか。尾道のラ―メン店「朱華園」も先年店主の高齢で閉店した。少し商店街をぶらついた。閉店している店舗が五・六軒あった。黒壁の向かいの店で屋外のテーブルでコーヒーフロートを飲む。アイスは旨いが珈琲がとても不味い。帰り道、鯖素麺の前を通ると十人以上が表で待っていたが、「鳥喜多」には並んでいなかった。長浜の主役の交代だろうか。米原駅の近くに青岸寺の庭園を見に行った。今まで知らなかった寺で、18日付の日経新聞で初めて知った。雨の日は井戸から水があふれ、苔の庭が池のようになるとの事だが、快晴なので望むべくもない。下駄箱の様子から40人くらいはいただろうか。「喫茶去」というのがあって，珈琲やお薄を飲めるのだが、私たちがお薄を飲み終わったころ、珈琲を注文した客に住職が「ケーキが切れました」というのを聞いた。寺にとっても想定外の客だったのだろう。客にお茶を運ぶ住職の歩く姿勢を見ていると背筋がピンと伸びキビキビしていた。帰りは山科まで乗って地下鉄に乗り換え三条京阪へ。歩いて「赤垣屋」に向かった。17時少し前なので開店前かと心配していたが開いていた。喜んで入ったが満席で一組待っていた。開店直後で一時間半はお待ちいただきますとの事、諦めて木屋町通りを四条に向かう。先斗町に入ると外人であふれていた。たくさんの店が「すき焼き」の店になっていた。入るのを諦めて高島屋で食料を調達して家に帰る。

全国鉄道完乗の旅。3ー2。

全国鉄道完乗の旅。3。北陸新幹線敦賀駅で完乗

金沢駅福井駅敦賀駅の西の端敦賀駅、分かりにくい二階コンコース敦賀駅、在来線と新幹線駅舎全国鉄道完乗の旅。3。一乗谷遺跡。北陸新幹線で完乗。福井駅のバス乗り場は東口と西口が有り、どちらからも同じ場所への路線が有る。それが分って西口から路線バスに乗った。30分ほどで一乗谷朝倉氏遺跡博物館前に着く。開館には早いので復元街並みに向かう。下城戸跡から発掘跡を歩き、復元町並みに入る。朝倉館跡にはいつも写真になる唐破風の門は江戸時代に寺が立てられその門が残ったものだそうだ。見物が終わって復元町並みから無料のシャトルバスに乗って移動した。博物館建物の中に朝倉館の一部を原寸復元したものがあった。ここで足利義昭を迎えたとか。その時京都から関白が二人来たとの説明が有ったので、関白はいつも一人しかいないだろうと突っ込むと、ボランティアの説明人は言葉を濁した。外に出るとすぐバスが来て福井駅に向かったが途中で雨が降ってきた。これで計画していた永平寺は諦めた。駅で「おろし蕎麦」を食べ新幹線で敦賀に着いた。「つるぎ21号」13時2分。敦賀着。これで全国鉄道完乗が完成した。予定では二人でくる予定だったが、一人静かなゴールになった。敦賀駅は何度も来ていたのでなんの感動もない。今までシャカリキになって全国の鉄道を乗り潰しにまい進したが、当面の目標がなくなった。後は代行バスで乗った只見線の一部を乗ること。できれば紅葉の頃がいい。最長片道切符の旅など試みて計画は立ててみたが、こう在来線が切れてしまっては面白くなく、しかも四国へはゆけないので計画は放棄。あるいは台湾かスイスへ行こうか。リヒテンシュタイン。ベルギー。オランダ。ルクセンブルグ。デンマーク。ノルウエーなどの小国の完乗を目指すのも面白い。

全国鉄道完乗の旅。2－2。立山剣岳。

室堂から立山剣岳剣岳雷鳥

全国鉄道完乗の旅。2。黒部立山アルペンルート。

黒四ダムから見た立山立山ロープウエイ大観峰駅大観峰から黒部ダムもうすぐなくなるトロリーバス全国鉄道完乗の旅。2。黒部立山アルペンルート。快晴。真っ青の空。7時10分バスが出発。次第に高度を上げて道の所々に残雪を見る。小さな川には清流が勢いよく流れている。扇沢で電気バスに乗り換えるのに、特別な切符に取り換える。QRコードを印刷したのを読み込ませる。若い人はスマホのコードを読ませて同じ切符に取り換えている。バスは4台が並んで出発し、中間点の2車線になったところで反対から来たバスとすれ違う。バスを降りて階段を下るとダムの堰堤に出た。周りは中国人の団体が8割くらい、いたのではないか。正面の立山を仰ぎながらダムの上を歩き、立山の下のトンネルに入り、全部が地下に造られたケーブルカーに乗り、さらにロープウエイに乗る。増々立山が迫ってくる。大観峰の展望台から見下すと、あんなに大きく感じた黒四ダムと黒部湖がとても小さく見えた。赤沢岳,針ノ木岳、遠くに鹿島槍ヶ岳が白い衣をまとっている。日本でただ一つ残っていて、今年中に廃止になるトロリーバスに乗る。着いたところが室堂で大混雑。階段を上がると見慣れた雪の立山が目の前にあった。頂上の雄山神社の建物もわかる。右手の一に越の小屋に向かってたくさんの人が歩いている。この天候ならアイゼンが有れば簡単に雄山頂上に立てそうだ。一面の雪面、所々に這松の塊が有る。みくりが池まで歩いてみた。池はほとんど雪に覆われていた。一部青い色の氷のように見えた。ベンチの前の斜面を見下ろすと、一羽の雷鳥が砂浴びをしていた。ここまで近くで見るのは何十年も前に鹿島槍北峰で見て以来だ。ここまで来ると剣岳が頭を見せた。頂上に雪が少し残っていた。ターミナルに戻り雪の大谷に向かう。晴天で路面は乾いていて少し暑いくらいだ。道路わきに太さ数センチの丸太が皆根元近くで折れたのが並んでいた。除雪の時の目印か何かだろうか。雪の壁は落書で一杯埋め尽くされていた。本日の最高地点は12メートルだとか。バスに乗ろうとしたら5分前に出たばかり。50分待ち。やっと乗り込む。雪の高さが次第に低くなり遠く薬師岳が見えてきた。弥陀ヶ原は針葉樹がぽつぽつ立っているだけ。その下で森林帯に入った。称名の滝を見えるように停まってくれた。隣にはハンノキ滝が流れていた。美女平でケーブルに乗り換え立山駅に着いた。富山地方鉄道は5分前に出たばかりで55分待ち。何とか富山駅に着き、15時30分頃に昼飯。白エビ，鰤、ホタル烏賊など入っていた特別天丼を食べる。富山駅で「あいの風富山鉄道」に乗り「IRいしかわ鉄道」の金沢駅で降りた。ホテルに荷物を置いてコーヒーを飲みに出かけたがスタバしか見当たらない。諦めて3軒目に入った。夜、ホテルで「夜なき蕎麦」で出すので食べに行った。味はまずまず。30人以上が食べに来ていた。昼飯が遅かったので夕食代わりに丁度良かった。腰痛を直す為、14階の浴場で少し体を動かした。大した荷物を持っていないのだが寄る年波には勝てない。

全国鉄道完乗の旅。1－2．上高地から穂高へ

河童橋より新島々駅にて松本駅常念岳碌山美術館

全国鉄道完乗の旅。1。上高地。信濃大町。

全国鉄道完乗の旅。1。上高地。信濃大町。今回も夜行バスで上高地に向かった。目が覚めたのは4時50分で、釜トンネルのゲートの前だった。5分ほど経って係員が開いて新しい二車線のトンネルに入った。以前は片側交互通行でいつも長いこと待たされた。岩盤むき出しの旧トンネルから綺麗になったトンネルに変わり、揺れも減った。トンネルをぬけると新世界が広がった。大正池の向こうに雪をまとった穂高連峰が見え、振り返ると焼岳が座っていた。梓川右岸を写真を撮りながらゆっくり歩いた。ウエストン碑を過ぎ、河童橋にやってきた。昨年10月涸沢からの下りで、経験した事の無い腰痛で、写真を撮り逃した場所へ向かった。土の道から木道になり、クマベルを鳴らして木道の出っ張りに着いた。下を水が流れ、立木が水中に何十本も立っていた。いつかこれが立ち枯れしてミニ大正池のようになるのだろうか。そこを過ぎてさらに右岸を明神に向かう。久々に池を観に行く。橋を渡り梓川左岸を下る。ニリンソウがあちこちで咲いている。猿も二匹見た。バスターミナルに着くと25分余裕が有るので、売店で寿司4切れ400円を買い朝食にする。食べ終わって入れ物を返し、ついでに昨夜買ったお茶のボトルを渡したら、「これは受け取れません。持って帰ってください」と厳しいお言葉。バスでトンネルを抜け、高度を下げるたびに緑が濃くなってゆくのが分る。いつものように新島々で電車に乗り換え松本へ。現在の駅舎に変わった時新しさに驚いたものだが今はくたびれて見える。郵便局へ往復する間、昼めしを食べようと店を探したが、飲み屋ばかりで東の方の店を探しに行く気力もなく、松屋で済ます。雪形を探しに豊科に下車したが収穫なし。続いて穂高で下車して碌山美術館へ行く。彫刻群は相変わらず力強くていい。大王わさび田は3キロ以上あると聞いて諦め、近くの穂高神社本宮を観に行く。信濃大町に近づくと一軒だけ高いホテルの建物が見えた。しかし部屋は3階で山とは反対側の部屋。夕食の為に外出したがメインストリートはシャッター街が続く。先日ネットで調べた店は開いていたが表にべたべたとポスターが貼っていて気が進まなかった。「カツ丼の店」とあったので店に入った。店内もポスターだらけ。出てきたのはソースカツ丼でカツの下に千切りのキャベツがびっしり。具だくさんの味噌汁は白菜が大量に、形からするとニガウリのようなものが入っていた。野菜サラダと、キムチの小皿があった。全部少しづつ残した。

5月5日こどもの日の万博公園

5月5日こどもの日の万博公園3日の若草山の疲労が少し残っているようだったが、6日は天気が悪くなるとのことで散歩に出かけた。園内では2か所でイベントが行われていた。東の広場ではロハスの祭りがおこなわれていて大きく柵を造り関係のない花壇の所まで入れないようになっていた。こいつらにこんな権限があるのか。監視員が暇そうに椅子に座っていた。12時過ぎにお祭り広場の「デカ盛り祭り」はガラガラ。看板には普通盛もありますと書き足してあった。私の目的は「薔薇祭り」だったが少し早かった。花一輪に蕾が7つくらいの割合。家に帰ると3時間の昼寝。

空海展と若草山

興福寺北円堂工事の五重塔若草山若草山からの奈良市街空海展と若草山。奈良国立博物館で空海展を見た。修復後の初公開という神護寺の曼荼羅が目当てだったがおおきすぎて上の方は全然見えず。下の方も黒地に金の線描で見にくい。別室の8Kの映像では確かに美しい。やはり伝真言院曼荼羅は良かった。他にも宝相華迦陵頻伽蒔絵塞冊子箱とインドネシアからやってきた10センチ内外の仏像群が初見で他の出品物はどこかで見たことが有るようなものだった。夢風広場のラーメン店でラーメンを食べたが、味は悪くないが1480円は高すぎ。完全に観光地値段。中国人もたくさんいた。窓の正面に若草山が見え、たくさん登っている。決心を固めて登る。入口で標準時間を聞くと、一重目は20分。鶯塚古墳までさらに15分。しかし昨年10月以来の上りは2回休んで23分で一重目。そこで奈良市街を眺めて鶯塚古墳まで17分かかった。景色の変化を楽しみながらの歩きなので仕方ないか。鶯塚古墳は枕草子に「鶯の陵」との表示からきたもの。風が気持ちいい。

全国鉄道完乗、リーチの旅。7．東京の地下鉄完乗。大吉原展。JR東日本

ロダンの青銅時代新幹線清掃スタッフ全国鉄道完乗、リーチの旅。7。東京の地下鉄完乗。大吉原展。JR東赤羽駅構内のベックコーヒーの女店員のものの言い方がなってない。上野に行き地下鉄銀座線で日本橋に行き、まず西船橋へ行く。この駅も何度通過しただろう。すぐに反対方向の電車に乗り換え、中野駅まで行く。これで東京の地下鉄も完乗した。とりあえずおいしいコーヒーを飲もうと有名な喫茶店を探してスマホの地図を見たが二回も大回りしていて訳が分らず。街中を歩く。何処もかしこも飲み屋だらけで喫茶店が見つからない。諦めて駅に戻るとベックコーヒーがあった。朝のトラウマで絶対こいつには入らないと決めていた。調べてみるとJR東日本の関連会社だった。電車に乗り、御茶ノ水、秋葉原で乗り換えて上野へ。東京芸術大学付属美術館で「大吉原展」を見る。私が一番見たかったのは、里帰りした哥麿の大作「花」。ポスターにも、目録の表紙にも使われているのに誰も前に立っていない。一番の目玉だと思うのだが、芸大の展示ポリシーのおかげで他と平等に展示されている。以前の、京都国立博物館での国宝天目茶碗の見せ方の、わざと混雑させるやり方がいかにバカバカしいか。見終わって庭に出ると、「ロダンの青銅時代」がひっそりと建っていた。道路を渡ると黒田記念館があった。入場無料とのことで入ってみると、黒田清輝の作品が並んでいた。静かだった。その中の喫茶店でやっと落ち着く。若い人がほとんどだった。今回の旅で、宇都宮LRT。東葉鉄道。山万モノレール。京成電鉄。千葉都市モノレール。相模鉄道。横浜地下鉄。東京地下鉄などを完乗。後は5月に黒部立山アルペンルートの中の、地下のケーブルとトロリーバス、最後に北陸新幹線の金沢―敦賀を乗れば全国鉄道完乗になる。無事に乗りとおせることを祈るのみ。しかし4月1日より根室本線の富良野・新得間がバス転換され、かつて通った事のある区間が次々廃止になっていった。石北本線の白滝・上川間は駅がなくなり38キロも駅間が空いた。明治時代に逆戻りだ。鉄道全線完乗などの鉄道趣味ももう終わりに近づいたのかもしれない。リニアモーターカーはほとんどトンネル内を走るので、現在の新幹線以上に面白くないことは明白。先日静岡県知事がJR東海と南アルプストンネル問題で対立していて開業が大幅に遅れることになったが、原因はスズキ（自動車メーカー）の社長がJR東海の葛西元社長を不仲だったのが原因だったとの話も出てきた。

全国鉄道完乗リーチの旅。7。東京の地下鉄完乗。大吉原展。JR東日本

全国鉄道完乗、リーチの旅。7。東京の地下鉄完乗。大吉原展。JR東日本赤羽駅構内のベックコーヒーの女店員のものの言い方がなってない。上野に行き地下鉄銀座線で日本橋に行き、まず西船橋へ行く。この駅も何度通過しただろう。すぐに反対方向の電車に乗り換え、中野駅まで行く。これで東京の地下鉄も完乗した。とりあえずおいしいコーヒーを飲もうと有名な喫茶店を探してスマホの地図を見たが二回も大回りしていて訳が分らず。街中を歩く。何処もかしこも飲み屋だらけで喫茶店が見つからない。諦めて駅に戻るとベックコーヒーがあった。朝のトラウマで絶対こいつには入らないと決めていた。調べてみるとJR東日本の関連会社だった。電車に乗り、御茶ノ水、秋葉原で乗り換えて上野へ。東京芸術大学付属美術館で「大吉原展」を見る。私が一番見たかったのは、里帰りした哥麿の大作「花」。ポスターにも、目録の表紙にも使われているのに誰も前に立っていない。一番の目玉だと思うのだが、芸大の展示ポリシーのおかげで他と平等に展示されている。以前の、京都国立博物館での国宝天目茶碗の見せ方の、わざと混雑させるやり方がいかにバカバカしいか。見終わって庭に出ると、「ロダンの青銅時代」がひっそりと建っていた。道路を渡ると黒田記念館があった。入場無料とのことで入ってみると、黒田清輝の作品が並んでいた。静かだった。その中の喫茶店でやっと落ち着く。若い人がほとんどだった。今回の旅で、宇都宮LRT。東葉鉄道。山万モノレール。京成電鉄。千葉都市モノレール。相模鉄道。横浜地下鉄。東京地下鉄などを完乗。後は5月に黒部立山アルペンルートの中の、地下のケーブルとトロリーバス、最後に北陸新幹線の金沢―敦賀を乗れば全国鉄道完乗になる。無事に乗りとおせることを祈るのみ。しかし4月1日より根室本線の富良野・新得間がバス転換され、かつて通った事のある区間が次々廃止になっていった。石北本線の白滝・上川間は駅がなくなり38キロも駅間が空いた。明治時代に逆戻りだ。鉄道全線完乗などの鉄道趣味ももう終わりに近づいたのかもしれない。リニアモーターカーはほとんどトンネル内を走るので、現在の新幹線以上に面白くないことは明白。先日静岡県知事がJR東海と南アルプストンネル問題で対立していて開業が大幅に遅れることになったが、原因はスズキ（自動車メーカー）の社長がJR東海の葛西元社長を不仲だったのが原因だったとの話も出てきた。

全国鉄道完全乗車リーチの旅。6．三渓園。JR東日本の赤羽のホテル。

三渓園にて全国鉄道完乗リーチの旅。6。三渓園。赤羽のJR東日本のホテル 14時には少し早いが乗り場に行くと、直通でないバスが来たのでそれに乗る。駅の近くには新しい様々な形のビルが並んでいた。其の一角に「原鉄道模型博物館」が見えた。港の近くを走っているのは分るがどうなっているのかバスに乗ったらお任せするしかない。ロープウエイの下をくぐった。何処まで行っても歩道に人が歩いている。しかし長い時間が掛かって。細い道に入ってゆき45分ほどかかって到着した。園内は広く明るく池には野生の鵜が二羽いた。山が地形を複雑にしているので少し動くと違う風景が現れた。日陰の斜面には白いシャガの花が満開だった。最高地点に登ると海が見えたが、手前を高速道路の高架が横切っていた。帰りは桜木町まで乗ってJRに乗り五反田駅に行き地下鉄に乗り、西馬込駅で下車した。五反田に戻り「みどりの窓口」を訊ねるとなくなった。隣の目黒駅は18時まで開いているとの事、仕方なく目黒に行くと十数人待ち。タブレットを持った女駅員に聞くと「40分以上かかるだろう」とのこと、この女駅員は優秀でした。で駅の外のビルの地下の「はなまるうどん」で夕食を済ます。ジパング倶楽部の切符を買い、次の恵比寿駅から地下鉄中目黒まで行き、銀座に戻る。東京駅まで歩いて赤羽へ。「ホテルB4T」なるJR東日本系列のホテルに泊まろうとするが、コンビニの奥に受付機械が有るだけで人がいない。コンビニの店員を呼んで操作方法を教えてもらう。機械の向こうの人間が「suikaを持ってますか」と聞いてくる。そんな近くからの客は少ないだろう。とにかく不愉快な対応だ。部屋に入ると何もかもが安っぽく、風呂は狭い。嘗てのホテルニュージャパンのような火事になったらどうするのだろう。あの時、夜間の人員にバーテンダーまで含んでいて批判されていた。ここはコンビニの店員がやってくるのだろうか。国鉄の分割でたまたま儲かる地域を割り当てられ利益追求にまい進するJR東日本。多くの駅前一等地を商業施設にして不動産で儲け、新幹線を伸ばせば在来並行赤字路線は地方に押し付ける。客には不便を押し付ける。このどんな馬鹿でも儲かる仕組みに胡坐をかいているのではないか。

全国鉄道完乗リーチの旅。5。相鉄。横浜地下鉄。崎陽軒

二俣川全国鉄道完乗リーチの旅。5。相鉄。横浜地下鉄。崎陽軒。 川崎駅から横浜駅へ。西口の相鉄駅まで歩いたのだが迷路だ。駅でつい「羽沢横浜国大」への行き方を聞いたので、西谷で、新宿行きに乗り換えると教えられその通りに乗ったのだが、おかしいと思ったときは扉が閉まった。「しまった」と思ったが、そのまま武蔵小杉まで行ってしまった。ここは以前に乗ったのだ。それが又駅間が長い。引き返して反対側のホームに行き新横浜駅に着き、又西谷に戻り、今度は間違えずに海老名に着いた。隣には小田急の駅と車庫があった。50分の時間ロス。二俣川に戻り湘南台に着き相鉄線完乗。今度は横浜地下鉄に乗り横浜駅へ。これで横浜地下鉄も完乗。意外と早く終わったので、長年あこがれていた三渓園へ行こうとした。バスが東口バス乗り場から出ているので、又、天井を眺めながら東口のバスの案内所に着いた。窓口の婆さんが威張っていた。すぐ近くにA2の乗り場が有りその中の時刻を見ると出発したばかりで2時間近く待たなければならない。地下街の食堂は何処も行列で、探しているうちに崎陽軒のビルにぶつかった。「シュウマイ」しか知らないので2階の中華の食堂に入った。結構高級店のムードで汚いリュックを背負った客は珍しいのではないか。ランチは3850円で結構でした。ビール中瓶は990円でした。少し早いが乗り場に行くと、直通でないバスが来たのでそれに乗る。駅の近くには新しい様々な形のビルが並んでいた。其の一角に「原鉄道模型博物館」が見えた。ここも一度見てみたいところだ。港の近くを走っているのは分るがどうなっているのかバスに乗ったらお任せするしかない。ロープウエイの下をくぐった。何処まで行っても歩道には人が歩いている。長い時間が掛かって。細い道に入ってゆき45分ほどかかって到着した。 

全国手有働完乗リーチの旅。4。地下鉄乗り潰し。

木場駅ゆりかもめより全国鉄道完乗リーチの旅。4。地下鉄乗り潰し。美術館の三つ目は疲れるので二重橋駅から地下鉄の乗り潰しにかかる。―代々木上原―明治神宮前―渋谷―新宿三丁目－荻窪‐中野坂上―方南町－新宿三丁目―和光市（副都心線）－（有楽町線）－新木場―豊洲。ここで「ゆりかもめ」に乗る。17時を廻っているので帰宅のラッシュ時間に重なりドンドン人が増えてくる。東京ビックサイトを初め周りは変わった形の建物が次々現れてくる。豊洲市場を見下ろしフジテレビの傍を通りレインボウブリッジを渡り360℃回転し芝浦、日の出桟橋、竹芝など古いなじみの名前の駅を過ぎ新橋駅に着く。都営浅草線新橋から押上に行き夕食を食べる。スカイツリーの下なので外人観光客も餃子やラーメンを食べている。箸を使ってラーメンをレンゲにのせて、それを口に運んでいる。私はホッピーとバナナ餃子と焼きそばを食べる。メニューにバナナ餃子にバナナは入っていませんと注意書きがあった。押上―神保町―小川町―歩いて新御茶ノ水―綾瀬－乗り換えて北綾瀬―3両連結の綾瀬ゆきに乗り綾瀬の切り欠きホーム0番線に着くー西日暮里でＪＲに乗り換えて川崎に向かう。こんなに時間を食うとは思わなかった。予定より少し乗り残してしまった。

全国鉄道完乗、リーチの旅。3。東急世田谷線。三の丸尚蔵館。

世田谷線皇居大手門東京駅正面ゆりかもめレインボウブリッジ全国鉄道完乗リーチの旅。3。東急世田谷線。三の丸尚蔵館。ホテルの朝食は770円。なんとそのビルの一階の大手喫茶チェーン店で一般客と一緒に食べる。川崎駅前はバスの乗り場が長蛇の列で、駅に向かうと降りてくる人の流れに逆らって歩く。品川まで行き渋谷へ。そこから東急の三軒茶屋駅。世田谷線に乗るために歩く。路面電車とは言うけれど駅も新しく、電車も新しい。駅間は短く全て専用線を走る。豪徳寺という名の駅があった。招き猫ゆかりの寺だったが、他に何も無いだろうと下車せず。すると招き猫塗装の上りの電車とすれ違った。終点下高井戸駅は京王の駅のすぐそばで、京王に乗り新宿から地下鉄に乗り、大手町で下車、地下道の中を上下して看板にしたがって地上に出ると大手門の近くに出た。濠の手前の入り口に行くとスマホで看板のコードを読み込み手続きをする。お姉さんが手伝ってくれて何とか中に入る。すると手荷物検査が有り、やっと門内に入る。70才以上は無料でここで年齢の証明書を見せる。なんだかものすごく人出をかけているような。公務員はよほど余っているのか。新しい建物の展示室は以前の二倍くらいの広さがある。江戸時代の工芸品が多い。細かな仕事ぶりは分るがガラス越しでは余り興味がわかない。ここにも警備の人だらけ。外に出ると工事中の囲いが有る。聞いてみるとここが昔の三の丸尚蔵館で、建て替え中と事、先ほど入ったのは仮設の建物だとか。濠を渡り桔梗門まで行くと外人が30人ばかり、日本人は5人程。丸ビルまで歩いてゆくと、ほとんど風のない日なのにビル風がものすごい。丸ビル7階で九頭龍蕎麦を食べる。出汁は90点だが蕎麦は75点。静嘉堂文庫美術館までスマホの地図を頼りに歩くが変な表示。明治生命館は重要文化財だとか。外観は重厚で中も豪華。河鍋暁斎の「地獄極楽めぐり図」「武四郎涅槃図」は圧巻。油滴天目、宗達の源氏物語關屋澪標図屏風も久々の再開。外に出て三菱一号館美術館へ行く。ただいま改修中で昔、雨の中で庭園を眺めた。歩いてみたいと思ったのだが改めて見ると狭くてたいしたことは無い。しかしベンチでサンドイッチを食べているOLを見ると少し羨ましい。

全国鉄道完乗、リーチの旅。2。京成電鉄。千葉都市モノレール

東葉勝田台山万モノレール津田沼千葉都市モノレール全国鉄道完乗、リーチの旅。2。山万モノレール。京成電鉄。千葉都市モノレール。京成勝田台から二駅先が「ユーカリが丘」で、山万モノレールの駅まで歩いた。1時間に3本のダイヤで、少しくたびれた殺風景なホームで5・6人が待った。動き出すと住宅と緑の中をゴトゴト走った。駅名も「公園」「女子大」「中学校」と味気ない。十数分で全線を完乗した。京成で津田沼に出て千葉中央行きに乗る。そこで暫く待って、「ちはら台」に向かう。もうガラガラ。終点も記憶に残っていない。千葉中央に戻り千葉都市モノレールの改札に入れない。PITAPAカードはチャージをしても使えない。若い駅員が偉そうに言った。一日乗車券の使用期限は18時まで。何とか間に合うだろうと630円を買う。駅は二面三線で、懸垂式でホームと線路の下の部分が高低差が小さく、その端は柵がないため小さな子供が落下しそうで危険に思えた。夕方の通勤時間でどれもすごい人。まず千城台へ行き、折り返して千葉駅に戻り、県庁前を往復し、最後に「千葉みなと」へ。改札を通るとき18時丁度だった。京葉線で東京駅へ行き、地上ホームに向かう長い通路の途中の弁当屋で海鮮チラシを買い川崎に向かう。スマホの地図が信用できない、雨も降ってくるのでホテルに電話をしたら、これが又頼りなく、余計に腹がたってきた。ホテルを取ってから予定を変更したので、変な駅に泊ることになってしまった。

全国鉄道完乗リーチの旅。1。宇都宮ライトレール。東葉高速鉄道。

終点、工業団地全国鉄道完乗リーチの旅。1。宇都宮ライトレール。東葉高速鉄道。 17日の夜行バスで宇都宮に向かう。18日の朝、ついたところは西口で、以前入った餃子屋の建物は工事で消えていた。駅をまたぐ通路を西口に向かうと、以前とはガラッと変わってビルが立て込み、広場にはライトレールの停留所とたくさんの通勤客が待っていた。電車が停まると通勤客や学生が降りてきた。扉が開いている間じゅうピーピーと高い音が鳴っていた。線路は車道の真ん中を走り、車が入らないようにしてあった。専用路線に入ると、高低差のある路線だった。一部は農村地帯も走っていた。終点は工業団地の真ん中に停まり、皆ホンダの工場などに吸い込まれていった。帰りの客は私一人だったが次第に客が増えてきた。朝が早いので餃子屋も開いてないだろうとJRに乗り大宮へ。以前鉄道博物館に来たときに一駅だけ乗ったが、あの時全線乗っておけばと後悔する。次いで京浜東北線で南浦和へ行き、武蔵野線に乗り換える。浦和を少し離れると田園風景もあった。西船橋で東葉高速線に乗り換える。これは地下鉄東西線の一部の電車が乗り入れている路線だった。急に運転本数が少なくなっていった。終点は京成電鉄の勝田台駅の隣だった。

雪舟伝説展と富岡鉄斎展、おかきた、

雪舟伝説展と富岡鉄斎展雪舟の方は嘗てすべての国宝を見ているのでおさらいの気持ちで出かけた。その中で狩野古信の四季山水図巻の摸本の出来が素晴らしく、摸本も国宝に指定されていた。幕府に命令されて、江戸まで運び、一日の模写が終わると毎日江戸城から毛利藩の屋敷に持ち帰ったとか。館内の売店では限定50の一澤帆布製のトートバック（11000円）が売られていた。他にも皆ものすごく値段が上がっていた。お菓子二つと手拭いを買ったら5100円になってしまった。バスで祇園に移動してそこから岡崎まで歩いた。半分以上の桜が花を落とし見にくくなっていた。外人観光客はとても多く、女性は半部以上が半袖で、中にはもっと露出度の高い服を着ていた。日本人は皆薄手のコートなどはおっていた。富岡鉄斎展は人も少なく、作品の半分は清澄寺の作品で、有名な富士山の図など嘗て目にしたものばかり。「おかきた」でうどんを食べようと14時前に並んだが30分待たされた。旨かったが、一回目のような感動は無かった。帰りも河原町まで歩いた。途中丸善に寄り「舟木本洛中洛外図」（東京美術）を買う。表紙の大きな人物像を見ると完全に岩佐又兵衛作でどうしてこの作者が問題になったのだろう。ついでに山田風太郎の「戦中派不戦日記」を買う。嘗て図書館で借りたが手元に置きたくて買ってしまった。

民博・日本の仮面。万博公園桜・チューリップ・ネモフィラ

民博・日本の仮面。万博公園桜・チューリップ・ネモフィラ民博の特別展「日本の仮面」は実に様々。巧拙も様々。そして仮面が使われる各地の祭りの映像が面白かった。特に高い鼻、長い鼻がどこにでも作られていた。直角にひん曲がっているのがたくさん目についた。外に出ると桜、桜、桜。しかも「SAKURAフードコート」やらで屋台が出ている。芝生の上はテントとシートで埋め尽くされ、舗装して通路にまでシートが並んでいた。路上には様々な芸人が出ていたが、一番客を集めていたのは猿廻し。そこにチューリップとネモフィラが満開で、何度も万博公園には出かけているがこんな人では初めて。それにしては「日本の仮面」は静かでした。

又兵衛桜。森野旧薬園。蛇行剣。

又兵衛桜。森野旧薬園。蛇行剣。何年も前から行きたかった大宇陀の又兵衛桜を観に行った。9時12分の近鉄の特急は桜色に塗られていた。鶴橋からけっこう乗ってきて、1号車は半分くらい席が埋まっていた。榛原に降りると大宇陀行きのバス停には80人くらい並んでいた。整理の人に訊くと、こんなにたくさんのお客は初めてですと少し興奮気味。コロナの期間の反動もあるのだろう。バスが走り出すと川の土手に桜が植えられ、学校ごとに運動場に桜が咲いて、いずれも満開。道路がドンドン込みだして、運転手は歩いたらどうでしょうかと提案してきた。半数以上の人が歩き出した。手前の駅でも料金は同じ500円。本来なら20分歩いて又兵衛桜なのだがさらに10分以上歩いた。道端には蒲公英が咲き人麻呂公園を過ぎると、車が詰まりだしていた。べつの道路からの車も加わり大渋滞。それを横目に畦道を行くと、テントを張って、整備協力金100円を入れる箱があった。金を入れると村人が「有難うございました」の声。横を流れる川は整備され、水仙の真っ盛り。又兵衛桜の周りの休耕田は桜と水仙が植えられて、イメージしていたのとは少し違う。桜が増えているのでまあいいか。帰りは道を違えて「かぎろひの丘公園」へ　寄る。狭くて、柿本人麻呂の歌碑だけがポツンとあるだけ。蒲公英が咲いていた。岡を下り森野旧薬草園へ行く。裏の山に登るとカタクリの花が斜面に咲いていた。空がどんより曇っていて、色はもう一つ。そこを出て旧道を歩いていると「アーナンダ」という太い梁の古民家を改装した店で、チャイと小さなパンを買った。店内は五つの椅子のうち一つ余っていたが、狭苦しくて先客の邪魔になりそうなので歩きながら食べた。どちらも旨い。この旧道他にも新しい店が出来ていたが商売になるのだろうか。教えられた道の駅で落ち着こうとしたが33分発のバスが遅れていて行列が伸びていた。並んでいると朝も私の前に並んでいた人が後ろに並んだ。近鉄畝傍御陵前で降りて、橿原考古学研究所付属美術館で先ごろ見つかった「蛇行剣」を観ようとしたら、整理券が配られ819番だった。一グループ一枚なので、もう二千人くらいは来たのだろうか。中に入ると65才以上とそれ以外に分けられて並ぶ。65才以上は無料。大きな部屋の端から解説を読みながら、発掘の順を読みながら進んで行くと長大な「蛇行剣」が置いてあった。石付と呼ぶほかに例を見ないものが付いていて、全長285センチが1600年前に造られていた。

二月堂の紅の木蓮

奈良二月堂参道の木蓮 気候が不安定の為、大宇陀の又兵衛桜を見に行く予定を変更して、奈良の木蓮に切り替えた。外国人の多さに改めてびっくり。中国人の声をあまり聞かなかったので、もしそれを入れると観光客の半数は外人かもと思えた。近鉄奈良駅からバスに乗ると半数以上が外国人で、県庁前と県庁東でほとんどが下車。車が渋滞しているので私も下車した。一度バスに抜かれたが、坂を登る人力車がノロノロしていたので抜き返した。氷室神社では枝垂れ桜が満開で、普段は無人の境内がかつて見たこともない人であふれていた。「夢風ひろば」とやらへはじめて入った。出来て何年になるのか知らないがすごい人で、隅っこに東大寺への道標が有り、出ると吉城川を渡り南大門のすぐそばに出た。門の下はすごい人。上がってみると中門まで人が埋まっていた。大仏殿に入るための行列。しかしそこを抜けると急に人は少なくなった。二月堂に向かう途中に紅い木蓮は咲いていた。何度も咲いているのを見ているがロケーションが最高。二月堂の下にはお水取りで使用した太い竹の先端の焦げたのが立てかけてあった。上がっては見たものの、黄砂で風景はぼんやり。若草山から春日大社へ、さらに歩いて高畑へ。「温石」の近くの料理屋で昼食、卵かけご飯の卵が絶品。瑜伽神社に参って本殿に登ると一心にお参りしている人がいた。元興寺に入ったら、拝観料をとられた。三重の塔跡には雪柳が満開。ここの庭は季節ごとに色んな花が咲いていい感じ。今西で奈良漬けを買うと外の袋が替っていた。小西通りの「SEATTLE`S  BEST」`でコーヒーを飲む。本日3杯目で味が分らなくなってきた。  

北大阪急行箕面萱野へ延伸

北大阪急行箕面萱野へ延伸。雨が止んだのを見届けて2時過ぎに千里中央へ行き、電車に乗る。横を走る新御堂は車が詰まっていた。新しい駅はそっけない作りで、私と同じような人がたくさん乗っていた。駅と同じ建物の中の商業施設は入場制限で長蛇の列。一階に下ると広場で箕面市のイベント。舞台で子供が踊っていた。二階に戻って中に入ると目当てのクロケッタは行列が長く諦める。とにかくどこも人人人で、改めて車で来よう。一駅戻って箕面船場阪大前駅へ。人は少ないが鉄ちゃんばかりがホームにウロウロしていた。ここも外は車でやってきて撮影しよう。千里中央の阪急百貨店はガラガラ。皆諦め顔でした。

坂本城跡発掘説明会。石山寺。

坂本城跡発掘説明会。石山寺。明智光秀の築いた坂本城の発掘説明会に出かけた。11時に整理券配布に10時15分にJR湖西線比叡山坂本駅に着くと駅前の公園には長蛇の列。最後尾に並ぶと、係員が現在300人を超えたという。列は二重になり、その後も電車が停まる度に続々人が降りてくる。時間が来て列が少しずつ動き出したが、整理券を手にした時は12時を廻っていた。駅前の一軒だけの食堂は満員で十人以上待っていた。駅の売店でサンドイッチを買って食べながら歩き出した。駅下では本日の整理券の配布は終了の札を掲げている人がいた。13時30分の回なので大回りして湖岸に出た。湖岸道路にはハンバーガー屋、牛丼屋、うどん屋など大手チェーンが並んでいた。波の静かな湖面には水鳥が数百羽浮かんでいて、ただの一羽も飛んでいなかった。やがて本丸跡を整備した公園に出た。明智光秀の気持ちを唄った大きな石碑が有り「仕える人を間違えた」との歌詞が有り、ボタンを押すと鳥羽一郎の歌声が聞こえてきた。民家の間の道を歩き畦道を歩いて発掘現場に到着したら1回目の説明をしているところだった。入口に廻ると20人くらいが並んでいた。中に入ると出土品が少し並べられていた。石が濠と推定されているところにたくさんあった。これは石垣が崩れたあとらしい。あくまで推測で今後の調査を待つということだった。長時間かけた割には得たものは少なかった。30分ほど歩いて京阪電車の坂本駅に行く。そこから石山寺駅に向かう。NHK大河ドラマで紫式部が主人公なので、石山寺駅は紫色が溢れていた。寺まで歩き、叶匠寿庵の石山寺店のみ限定の「葛焼き染め筆」の最後の一個を買う。その後で寺に入る。「大河ドラマ館」が出来ていて、別料金。宇治の「源氏物語ミュージアム」で内容は知れているだろうと入らず。物産館「紫」が出来ていた。大したものは無く何も買わずにバスに乗った。

奈良の節分。元興寺極楽防。東大寺二月堂。

奈良の節分。元興寺極楽防。東大寺二月堂。朝の5時に目が覚めたので奈良公園の鹿寄せに間に合うように家を出た。飛火野に着いたのは9時30分頃、45分には鹿愛護会の人がやってきた。その周りには50頭くらいの鹿が集まっていた。「鹿も、今日は鹿寄せが有るのを知っているのか」と聞いてみた。人が集まるので鹿も集まるのではとの答え。鹿せんべいを売るおばちゃんも出現。10時丁度にホルンが鳴ったが、やってきたのはわずかだった。そこで籠に入った団栗を巻きながら歩き出した。以前見た時は野菜の細かなものを、芝生の上を一列に撒いていたが、手間がかかるのと鹿が味を覚えて畑を荒らすのを予防するためだとか。そういえば飛火野の端の方に、短い角の鹿が20頭ほど一つのゲージの中に纏められていたが、それが畑を荒らした鹿だとか。一斉に私の方を羨ましそうに見つめていた。鹿愛護会にカンパをしたら小さなシールをくれた。公園の中を行くと鷺池が干しあがっていた。池底の泥を浚えているとか。池が意外と浅いのにびっくりした。「馬の目」の前を通ったら商売っ気が全くない。いつ開店かスマホで調べると11時30分からで、これでは元興寺の行事に間に合わないので他の方法を考える。餅飯殿の入口のうどん屋には行列が戻っていた。コロナの最中に入ったがあの頃は空いていてよかった。向かいのファミマで節分の巻寿司を買い猿沢池のベンチでかぶりつく。元興寺はすごい人出。境内には火渡の準備で囲いがあちこちにできていた。12時少し前に本堂に入り僧侶の到着を待った。内陣に7人の僧侶が入り、読経が始まった。時に立ち上がったり、礼拝したり忙しい。住職はかなりの年齢で、立ったり床で礼拝するのがしんどそうだ。途中で散華（長さ15センチ）が行われた。床に落ちたのを一つ拾い、僧が退場してから柱に当たって内陣にあったのも頂きました。まだ読経が続いているのに12時45分ごろ境内で法螺貝の音が聞こえた。1時に読経が終わり境内に降りるとカメラマンが垣を造っていた。四方に弓を放ち、住職が大きな紙の文章を読んでいたが声が弱弱しい。やがて火がつけられ杉の枝が朦々と煙を上げた。煙が落ち着くと護摩が投げ入れられた。あらかた燃えたら、燃えカスをまとめて、その上に太い丸太（杉の葉の山の土台）の少し燃えたのを組み合わせ、その上を500円払った人が歩いて渡った。長さは2メートル足らず。次の行事まで時間が有り、餅飯殿商店街のピノキオに入ると客がいない。ゆっくり吉村昭の「敵討」を読む。その間数組の客があった。いつも客であふれているのにどうしてかと思った。店を出て猿沢池遊歩道から絵屋橋跡を南に下ると3軒もの新しい喫茶店が出来ていた。東大寺の南の交差点に来るとすごい人出。鹿もウロウロ、石の上に落ちた糞の匂いがきついが、南大門に近づくと、なくなっている。役所浩司が掃除に来たのだろうか。二月堂の「星まつり」を見ようと坂を登った。外国人がうじゃうじゃ。曇り空でなかなか暗くならない。18時に内陣に数人の僧侶が入ってきて、中央の一人がなにかやっている、仏具の触れる音が時々聞こえてくるが何が行われているのか全く分からず。最後に全員で般若心経を唱えて終わり。「まつり」の名前は不当表示だ。

豊国廟。平安京創生館。

豊国廟。平安京創生館。運動不足を解消するため、京都の行った事の無い所へ出かけた。阪急、地下鉄と乗り継ぎ二条駅に下車。歩いて平安京創生館に出かける。図書館に併設されている小さな施設なので、バスで何度も前を通っているのだが気が付かなかった。中は平安京の大きな模型が主で鳥羽離宮、六勝寺など時代を違えて造られた建物も作っている。貸衣装で平安貴族になることもできる。京都駅に戻り、羅城門の模型を見て、ラーメンを食べて東山へ。国立博物館の東の坂道を登り、新日吉神社を過ぎ豊国廟の下に着く。階段が続く。途中3回休めるが疲れた。やっと着いたと思ったら、門が有り、さらに急な階段が続いていた。後十数段で、今度はコムラ返りがおきかけた。何とか着いたら大きな、6－7メートルほどの五輪塔があるだけで他に人はいない。北面の一部の立木が切られて、清水寺の全景が見下ろせた。このような位置で見下ろせるはここだけだろう。舞台の上はかなりの人だ。こちらは他に3人に出会っただけだった。

廃線と終着駅の旅。97。ゆいレール。この趣味に終着駅はない。

廃線と終着駅の旅。97。ゆいレール。この趣味に終着駅はない。JALで那覇空港駅に着き、ゆいレールの駅に向かった。ここが日本の鉄道駅で最西端の駅になる。一駅乗って赤嶺駅に下車。ここが最南端の駅になる。最北端JR稚内駅。最東端JR東根室駅と全て乗降したことになる。ゆいレールは首里まで開通した時に行こうかと思ったが、てこだ浦西駅までの延長の計画もあり、出発を控えた。私が出かけた時は2輌から3輌運転への準備の為、方々の駅で工事中だった。三月に東京へ行き、地下鉄や、相鉄を乗り潰し、3月11日に日本の鉄道完乗を完成させるつもりだが、3月16日に北陸新幹線が金沢から敦賀に延伸されるため又でかけないといけない。五月に立山の雪の大谷を見学して帰り道に乗る予定だが、大都市近郊では次々新線が出来てくる。家の近くでは3月23日に北大阪急行が箕面まで延伸される。北海道新幹線もいつか開通。この趣味には終着駅はない。

廃線と終着駅の旅。96。JR若松駅。旧折尾駅。

廃線と終着駅の旅。96。JR若松駅。旧折尾駅。若松駅の古い写真を見ると、本線の傍にはたくさんの石炭を積んだ何本もの貨物列車の列が見えたが、私が見たのは、公団住宅の列が並んでいた。駅から外に出ると、広場に蒸気機関車が一両、野ざらしにされていた。全体が一辺10センチくらいの魚の鱗のように塗装が剥がれ反り返っていて、全体を覆っていた。駅の入口には東筑軒が有りうどんを食べた。上に載っている鳥ミンチが旨かった。その味をおぼえていたので、黒崎で筑豊電鉄に乗るとき、とりめしを食べることにつながった。折尾駅は筑豊本線と鹿児島本線の交差駅で、下を筑豊本線、上を鹿児島本線が通り日本初の立体交差駅だ。改築前の駅の姿はレンガの連絡通路、トックリヤシの形をした木製のベンチなど懐かしいものが残っていた。又筑豊本線と鹿児島本線の連絡線にもホームがあった。OBの職員が改札にいて、戸畑に住んでいて、対岸の若松に配属されて、とても怖い所だと思っていたが、そこで破顔一笑「とてもいい所だった」と何十年も前に戻っていた。駅前広場の向かい側には旧西鉄北九州線の折尾停留場の遺構があった。

廃線と終着駅の旅。95。甘木鉄道・甘木駅。西鉄・甘木駅。

廃線と終着駅の旅。95。甘木鉄道・甘木駅。西鉄・甘木駅。JR春田駅から甘木鉄道に乗り、甘木駅に降りた。ホーム一面二線の駅でその先に車庫がある。建物は立派な正面、駅前広場が有りバスが発着している。時刻表で見ると西鉄甘木駅は離れているがどうなっているのか見学に出かけた。時刻表地図よりはるかに近くに西鉄駅があった。このあたり路線が入り乱れ、連絡が悪そうで西鉄に乗る訳にゆかない。甘木鉄道の駅に戻り、一度博多に戻り、地下鉄七隈線の延長区間に乗り地下鉄完乗。その日は福岡に泊まる。翌日西鉄に乗り大宰府駅に行く。二線三面のホームで駅舎は新しい。大宰府天満宮は北野天満宮に匹敵するような大きな境内で、参道の梅が枝餅は旨かった。二日市駅が太宰府線の分岐駅だが、駅近くに大宰府跡の石碑があった。ここは昔西鉄の車庫があった。それを移転させて、後を整備している。宮の陣駅から甘木線に乗り終点甘木駅へ。ここの駅舎は木造の粗末な建物。

廃線と終着駅の旅。94。唐津線・西唐津駅。

廃線と終着駅の旅。94。唐津線・西唐津駅。唐津駅から呼子と名護屋城址へバスで行き、帰りに西唐津に下車したが、私一人だった。コンクリート造りの建物で、ホーム一面、線路一本の駅で、駅の北側に車両基地がある。西唐津から姪浜駅行きに乗り唐津駅を通過して唐津線を完乗した。筑肥線の東側と西側は唐津線で分離されて、おかしな線形になっているが、しかし多くの列車が西唐津駅へやってくる。筑肥線と唐津線の歴史を見、「全国鉄道地図帳」を見ると、かなり複雑な事情で現在の線形になったようだ。山本駅も二本のホームが離れていて廃線の影響が残っている。

廃線と終着駅の旅。93。松浦鉄道・佐世保中央駅・平戸口駅。

廃線と終着駅の旅。93。松浦鉄道・佐世保中央駅・平戸口駅。松浦鉄道は第三セクターになって駅の数を増やし、列車本数も増やした。佐世保駅から二つ目の佐世保中央駅に下車した。女性の駅員のいる駅で、外に出るには階段を降りる。振り返ると崖にもたれるような構造に見えた。駅の側に怪しげな男が二人煙草を吸って話をしていた。フイルムノワールの世界に見えた。少し歩くと賑かな商店街に出た。平戸口駅は「ゆいレール」が出来るまで、日本最西端の駅だった。駅前広場にバス停があったがすごく数が少ないのでタクシーで、仏教寺院とキリスト教の教会が同時に収まるところへ出かけた。終点の伊万里駅に着く。新しい建物でJR筑肥線に残った駅とよく似た建物が建てられ、その間を分断する道路をまたいで通路が繋いでいた。松浦鉄道の佐世保方面行きは一日17本。有田方面行きは26本。一方JR筑肥線は一日わずか10本しかない。

廃線と終着駅の旅。92。長崎電気軌道・正覚寺下停留所。

廃線と終着駅の旅。92。長崎電気軌道・正覚寺下停留場。昔、路線の一部には乗っていたが、2018年、念のため全線を乗り潰すことにした。長崎駅前から正覚寺下（現・崇福寺）まで行く。川を覆って線路を敷いたりしてホームは一面、線路も一本の駅で、狭苦しい。折り返しに乗り、築町で久々に乗換券をもらって石橋行に乗る。大浦海岸通りから先は単線になっている。終点石橋停留所の近くに孔子廟へ歩いてゆくと博物館が有り、中国現代作家の陶磁器が二千万円の値が付いていた。完全なバブルの症状だった。次に蛍茶屋行に乗り、赤迫行きに乗って全線完乗した。昨年、西九州新幹線に乗りJRを完乗して長崎電気軌道に乗ったら、駅が移動していて長崎電気軌道の乗り場と離れてしまった。また現金で乗った客には乗換券が発行されないようになっていた。

廃線と終着駅の旅。91。島原鉄道・島原外港駅・安徳駅・廃鉄橋。

廃線と終着駅の旅。91。島原鉄道・島原外港駅・安徳駅・廃鉄橋。諫早でJRから島原鉄道に乗り換えた。駅は新幹線の工事の為にややこしくなっていた。島原鉄道の車体の色は黄色だが、これは幸せの黄色いハンカチから撮ったものだとか。大三東駅のホームにはたくさんの黄色いハンカチに願いことを書いたのが風に揺れていた。終点の島原外港（現在の島原港駅）に着いた。線路は木陰に消え入るように続いていた。このあたりから雲仙岳が良く見える。翌日ガマダスドーム（雲仙岳災害記念館）へ向かう。展示された遺品を見ていると何度も見た火砕流の映像が蘇ってきた。外に出てしばらく歩いて水無川の流れの傍に出た。下流に向かって「ハ」の字の土手がいくつも並んで火砕流の予防の役目を果たしていた。全体が芝生に覆われていた。少し上流に目をやると白い立派な鉄橋が目に入った。果たして島原外港より南の廃止された路線の鉄橋だった。火砕流の後架け替えられたが、経営難で放棄された。現在の阪神なんば線のお粗末な鉄橋とは比べ物にならない。橋の向こうには高架が続き安徳駅の跡があった。

廃線と終着駅の旅。90。南阿蘇鉄道・高森駅。筑後川昇開橋。

廃線と終着駅の旅。90。南阿蘇鉄道・高森駅。筑後川昇開橋。熊本地震で新しくなった立野駅は道路に面して集会所など一体化した建物になった。そこから少し低い位置に下ると真新しい南阿蘇鉄道の一面一線の駅がある。そこからさらに低い位置にJRの駅になっている。ここは一面二線でスイッチバックの駅で西側には、熊本からのレールと大分方面に向かうレールが有り、東には南阿蘇鉄道へ続くレールが有る。南阿蘇鉄道のホームで待っていると次の列車はJRのホームから発車するのが分り乗客は大移動。終点高森駅も駅舎は新しい。一面一線で側線が幾つかある。すぐに折り返す列車を見送ると次は二時間以上空いている。空模様が怪しくなり、ずっと雨が降っていた。立野駅に着いた時が一番激しく、土砂降りの中をJRの列車に飛び乗った。熊本から大牟田へ行き、西鉄に乗り換え。柳川でバスに乗り大川橋で下車。運転手に道を聞き筑後川の堤防の上に出ると下流に昇開橋が見えた。二頭の恐竜がにらみ合っているような格好だった。橋の近くは公園になっていて、レールは剥がされて舗装され、恐竜の首の部分まで近づくことが出来た。近所の人が数人散歩をしているのに出会った。

廃線と終着駅の旅。89。三角線・三角駅。西三角港。

廃線と終着駅の旅。89。三角線・三角駅。西三角港。三角駅は一面一線の駅で、かつては九州横断の急行列車まであったらしいが今はとても静かだ。駅を降りて世界遺産の「明治日本の産業革命遺産」を構成する西三角港へのバスの時間を見ると時間が空きすぎるので、駅員に行程を聞くと20分くらいと答えたが、傍で屋台を出している人は40―50分かかるとのこと。これに駅員が同意したので、とても歩けないと思いタクシーで西三角港に向かった。明治20年代に整備された石造りの建造物が多数残っている。世界遺産も姫路城や法隆寺や白川郷に較べると、ずいぶんスケールが小さくなってきた。帰りのバスの客は二人だけ。三角駅前の広場には観光用の「港のピラミッド」という建物がある。中に入ったが何があったのか思い出せない。帰りの列車の窓から見ると、干潮で水位が下がり、小さな漁港では漁船が砂の上に乗り上がり、沖にはきれいな砂の模様がどこまでも続いていた。海を隔てて島原の雲仙岳が見えた。

廃線と終着駅の旅。88．熊本市電。熊本電鉄。

廃線と終着駅の旅。88。熊本市電。熊本電鉄。2021年2月、コロナのさなか、大阪では毎日500人以上の新規患者が出ていて、熊本、佐賀、大分の三県合わせても100人前後だった。　5月になればコロナも収束に向かうのではと思い計画を立てた。しかし4月中頃から三県の患者が急増した。しかし面積当たりの患者数は圧倒的に少ないので出発した。へたくそな運転でよく揺れた飛行機を降りバスで市内に向かった。熊本市電に水前寺公園で乗換、電車を待った。健軍町行きが来た。色んな鉄道本を扱っていたが、どの熊本市電の写真をみても行き先は健軍町だった。なぜか胸がきゅんとなった。10分余りのって車内で一日乗車券を買い健軍町に着いた。下車したのは二人だけだった。ずっと小雨が降っていての少なさかもしれない。すぐ先にアーケードの商店街があった。夜にもう一度やって来ようと思い、次の電車で上熊本に向かった。辛島町では乗り換え切符を配っていた。上熊本に着いた。雨は止まず。傍に車輛基地があるのだが、写真が上手く撮れない。JR上熊本駅の傍を通って熊本電鉄の駅に行く。やってきたのは「くまモン」のでかい顔。北熊本駅で乗換える。この駅には車庫があるが、雨で写す気が起こらない。そのまま終点の御代志駅へ。駅舎は新しいが一面一線で、隣を国道が走っている。今度は乗ってきた電車で終点の藤崎宮前へ向かう。この駅は小さなビルの中に駅がある。藤崎宮の鳥居など見えていたが参拝せずに次に向かう。

廃線と終着駅の旅。87。指宿枕崎線・山川駅・西大山駅・枕崎駅。

廃線と終着駅の旅。87。指宿枕崎線・山川駅・西大山駅・枕崎駅。山川駅は嘗て国鉄有人最南端の駅で、駅前には木柱が建っていて、その表紙の時刻表もたくさん売った。この駅止まりの列車で下車したので、次の列車を待つ間、海の上に建てられた食堂で鰹のたたきを食べた。都会では数切れが定番だが、この食堂は十数切れが楕円形のさらにびっしり並んでいた。数年後列車の中からこの店を探したが、海中に数本のコンクリートの柱を残すのみだった。西大山駅は初めて訪れた時は日本最南端の駅だった。まだそんなに人気が無くて観光客はおらず、私が列車と開聞岳を同時にカメラに収めようとしたら、ワンマンの運転手は発車を暫く待ってくれた。二度目に訪れた時は結構人気があって、車でやってきた人が多かった。中国人観光客の団体もいた。何もなかった駅前広場には土産物屋が出来ていた。しかしこの駅から乗車したのは私一人だけだった。終点枕崎駅は、初めて来たときは島式ホームに線路は二つ。土のホームには草が生えていた。それが二度目の時は全く新しくなり、ホームは一面で線路も一本に変わっていた。駅前の小さなビルには、かつて存在した南薩鉄道の路線図が描かれていた。

廃線と終着駅の旅。86。肥薩線・大畑駅・真幸駅。

廃線と終着駅の旅。86。肥薩線・大畑駅・真幸駅。私が乗った時は一日5本の列車があった。人吉駅から乗った「いさぶろう」の内装は木製で、指定席はボックス席で、自由席はロングシートという名の短いシートが車両の両端についている。指定席より自由席の客の方が多かった。アテンダントが乗っている。徐々に高度を上げて大畑駅に着いた。数分の停車時間に他の乗客は駅のあちこちの写真を撮ったりして列車に戻った。アテンダントが私を見て乗るのかどうか尋ねているようだったので、胸の前で腕をX印に造った。列車が出ると私は一人。そこへ工事の車がやってきて5人の作業員が降りてきて、工具を担いでループを歩いて上がっていった。ホームの端のその先まで歩いてゆくと崖になっていて人吉の街が見下ろせた。反対側の引き上げ線を歩いてゆくとレールは錆が目立ちやがて熱く積もった落ち葉の中にきえていった。使われなくなった給水塔は中に入ることが出来る。駅舎の中は壁一面に名詞が貼ってあった。外国のものがたくさんあった。小学生は胸の名札を張っていた。一陣の風が吹いて何枚かの名刺が床に散った。

廃線と終着駅の旅。85。肥薩線・人吉駅。くま川鉄道。

廃線と終着駅の旅。85。肥薩線・人吉駅。くま川鉄道。八代駅から球磨川に沿って肥薩線を行く。この線は水害でやられて再建問題で揺れている。次々とトンネルが現れる。いずれも築百年のビンテージものだ。入り口の石の壁には苔がびっしりついている。人吉駅に着くと駅の北側の崖には大村横穴群が有り、駅に覆いかぶさるその異様な姿に驚いた。これは横穴式の古墳だとの事。駅の八代側に車両基地が有り、中に日本で唯一の堂々とした石造りの現役車庫がある。人吉駅から陸橋を超えて「くま川鉄道」のホームに行くと運転手から「乗るんですか」と尋ねられた。いかに撮り鉄が多いということか。人吉盆地の平板な風景の中を走る。車内で一日乗車券を買おうとすると駅で買ってくれと言われた。何人かの乗客の出入りがあったが終点湯前駅まで乗ったのは私一人だった。運転手が駅の券売機での乗車券の買い方を教えてくれた。駅の線路は一本で、駅のホームの反対側には製材所が有り、木でできたプラットホームの延長のような広い場所が有り、その中にオブジェか展望台か分からない木の構造物があった。

廃線と終着駅の旅。84。国鉄日南線。国鉄大隅線。鹿児島市電。

廃線と終着駅の旅。84。国鉄日南線。国鉄大隅線。鹿児島市電。商売を始めた年に、いまだ訪れてなかった県は、山形、宮崎、鹿児島だけになっていた。そこで空白を埋めるべく南九州へ旅行した。宮崎から日南線に乗り志布志駅へ、それより先の大隅線は廃線になり、記憶もはっきりしない。海潟温泉でバスに乗り換え桜島に入った。道路わきの家に続く坂道で火山灰が静かに流れ落ちるのを見て感動した。二度目に鹿児島を訪れたのはLCCだった。この時にJR鹿児島駅の屋根の支柱には錆びが広く浮き出て全体にくたびれ見捨てられた駅だった。其の隣に市電のターミナルが有り、こちらはきれいな建物で、車が入ってこないようにレールの間は芝生が敷き詰められていた。其の緑が駅を一層美しく見せていた。路線の南鹿児島駅から南側は専用路線になっていて、車が信号で停まっていてもスイスイ快適に走った。終点谷山駅の建物は，「楳図かずお」の漫画「まことちゃん」の顔に似ていた。

廃線と終着駅の旅。83。久大本線・豊後森駅。国鉄高千穂線。

廃線と終着駅の旅。83。久大本線・豊後森駅。国鉄高千穂線。豊後森駅に降りてホームから使われなくなった扇形車庫が見えた。外に出ると、小さな道しるべが続いていた。車庫の周りはレールが剥がされて公園になっていた。建物は残っているが、ガラス窓などはまともなものが無く、ほとんど割られている。「SL・29612」が展示されていて、転車台は柵で囲まれていた。もうちょっときれいに整備できないのだろうか。高千穂線に乗ったのは大昔、日本一高い高千穂橋梁も現在のように減速したり臨時停車したりすることもなく通過したが、元のスピードがそんなに出ていないので、川を覗き込んだ。現在は「高千穂あまてらす鉄道」が観光用のスーパーカートを運行しているが少し乗ってみたい気持ちが湧いてきた。

廃線と終着駅の旅。82。香椎線。宇美線。

廃線と終着駅の旅。82。香椎線。宇美線。JR香椎駅から香椎線に乗り海の中道を走った。空き地が目立った。終点西戸崎駅の周りは未整地だった。海を隔てた思わぬところから陽が登ってきてびっくりそた。これは西戸崎駅の直前に線路が大きく南に曲がっていて方向感覚が狂ったためだった。JR香椎駅に戻り歩いて西鉄香椎駅に向かった。松本清張の「点と線」の重要な舞台になった街だったが、JRも西鉄も高架になり小説のころとは大きく変わっていた。果物屋は小説のように二軒あった。しかし海岸方面を見ると大きな団地が出来ており途中まで歩いて引き返した。香椎から香椎線に乗り宇美駅に向かった。遠くに重要文化財に指定されている、炭鉱の立坑のコンクリートの構造物が見えた。

廃線と終着駅の旅。81。筑豊電気鉄道。筑豊平成鉄道。

廃線と終着駅の旅。81。筑豊電気鉄道。筑豊平成鉄道。JR黒崎駅の下に筑豊電気鉄道のホームが有り、バスからの乗り換えが楽になっている。この線は全線複線でホームは二面有る。ただ駅間がとても短く路面電車並である。終点直方駅も同じ構造で、電車は渡り線を渡って到着。運転手が運転席を離れて反対側の運転席に歩いてゆき、ドアを開けた。そこから暫く歩いてJR直方駅に行き、平成筑豊鉄道に乗る。この線は元はJR井田線で複線で金田まで行く。ここに本社と車庫が有り、駅の切符売り場は昼休みはシャッターが降りている。駅前にはピカピカの石碑が有り、森鴎外が小倉日記でこの地にやってきたと刻んであった。ここから支線が単線で田川後藤寺駅に向かっている。後藤寺駅は「MrMax後藤寺駅」となっている。ホームはＪＲ後藤寺線とＪＲ日田英彦山線に挟まれている。本線は田川井田駅へ行く。この駅舎は古い雰囲気を移したいい感じの駅だったが、二度目に訪れた時は改装して黒っぽい外観になった。駅の近くに石炭歴史博物館があり、高い煙突が二本建っている。これが炭坑節にうたわれた煙突だとか。炭住のモデルが幾つか並んでいて明治時代の炭住はひどいものだった。昭和になって少し広くなっていた。構内トロッコの線路も展示されている。館内には世界記憶遺産の山本作兵衛氏の炭鉱の絵があった。

廃線と終着駅の旅。80。門司港レトロ観光線・めかり駅。

廃線と終着駅の旅。80。門司港レトロ観光線・めかり駅。JR門司港駅の片隅にレトロ観光線の門司港駅がある。市街地を時速15キロで走ってゆく。ガイドによれば海峡の潮流は最高18キロだそうだ。出光美術館、ノーフォーク広場と二つの駅を過ぎ、関門橋の山の下をトンネルで潜り、終点めかり駅に着く。そこは公園になっていて白いEF30形電気機関車が置かれていた。帰りは歩いて門司港駅に向かった。関門橋の根元では工事をしていた。海の東の方には満珠，干珠が見えた。海峡には大小多くの船が行き来していた。川のように流れている。この潮の流れが源平合戦の勝敗を決めた。一瞬多くの小舟が白や赤の旗をはためかせてうごめいているのが見えた。

廃線と終着駅の旅。79。高松琴平電鉄・琴電志度駅・高浜駅

廃線と終着駅の旅。79。高松琴平電鉄・琴電志度駅・高浜駅。志度駅に降りると、年配の男性のお遍路姿を見た。一面二線の駅だが南側しか使用されていない。駅舎は新しくプレハブのような作りだ。駅の近くには平賀源内の記念館がある。駅から国道11号を東に少し離れたところに、カレーうどんの源内がある。ここには高松の友人に車で案内してもらった。旨かったが、すごい量で汁を少し残してしまった。店の裏に大きな鳥のゲージが有り、なぜか孔雀が飼われていた。高浜駅に向かった。駅は古くそして地方の駅にしてはとても大きい。映画のロケにも使用されたようで、写真があった。私の興味は夏目漱石の「坊ちゃん」のターナー島で海岸を歩いて教えられた方向に向かった。工場などが並んでいて風情がない。数年前新聞でターナー島の松の木が枯れたとの記事を見て心配していたが、工場の隙間から除くと、数本の松の樹が復活していた。