川越の整体師の独り言

2007/08/06(月)01:45

整体の意味…その1

整体って何だ?(58)

整体を仕事にしている。 体の不調や痛みを解消する仕事だ。 しかし治療するわけではない。 「治療」という言葉は医師と鍼灸師や接骨医だけが使えることばだということもあるが、もっと本質的な意味で治療ではないと感じることがあるからだ。 では何をしているか? 一応「施術」と言っているが、もっと具体的に言うと、生物である人が生まれつき持っている自然治癒力や免疫力に働きかけ活性化することで、クライアント(患者)が自分で治るのを助けているということだと思う。 施術依頼をするクライアントは、特定の不調や痛みを持っていることがほとんどだかが、腰痛ならそれを念頭に置いて施術はしているが、機械が壊れたときのように、この部分を治そうだとか、ここが悪いから部品交換が必要だとかという方法論ではやっていない。 自然治癒力は体の部分に宿るわけでないので、全身に働きかけている。 その結果、体がどう変化するのか予測はするが、体のここを押せば、凹むだろうとかいう感じでは観ていない。 どのような経過で変化して(治癒して)いくのかは、クライアントの資質や価値観や精神性や心理や体質や生活環境に因るので、整体師が完全にコントロールすることはできない。 クライアントの体に触れることで自分の体を同調させ、相手の体内のエネルギーなどの循環を良くすることと、よけいな緊張を解くことを念頭に施術するが、施術中は基本的には何も考えないほうがうまくいくような気がする。あえていえば、心静かに、体軽やかに、気持ちよく、心地よく気分を保ち、それが伝わるようにイメージしているという感じだろうか。 腰が悪いから腰椎をこう修正するとかいうこともあるが、施術者はあくまでも、体自身が骨のずれを修正するきっかけを与えているだけだという認識はある。 そこが精神や心を持った人と、機械を修理することの違いだと思う。 本当は、医師でも同じことをやっているはずなのだが、今の医学は人を精密機械のように扱っているように感じる。

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