清河神社遷座祭
令和7年5月11日(日・大安)、清河神社遷座祭を斎行しました。 清河神社が創建されたのは昭和8年、今から92年前になります。屋根は銅板葺きになっていますが、雪国清川の冬は厳しく、毎年繰り返される落雪により銅板が摩耗し、平成26年には冬季間の凍結融解による浸透水から、屋根構造材の損傷による修理を余儀なくされ、さらに近年は、内陣への雨漏り被害が懸念される様にになっていました。 新しい銅板で葺き替えると高額な経費が必要になることが判明し、神社役員会で度重なる協議の結果、将来の維持管理も考え神社の自己資金の範囲内で、直接雨風、雪からの影響を受けない覆殿方式を用いたささやかな本殿を新築するのが最良の結果であるとの結論に達しました。 工事は、株式会社今井建築が請負、令和6年9月1日に着手、同年11月19日に完成しています。▼拝殿と旧本殿への渡り廊下に新設なった新本殿▼姿図位置的には拝殿から旧本殿へ通じる渡り廊下内に新設したもので、廊下を覆殿として活用し、風雨や降雪被害を直接受けないよう配慮しています。 木材は無垢の杉で無節を基本にし、階段は欅材を使用しています。大きさは、高さ、幅、それに奥行き何れも1.8mで、ご神体を祀る神棚部分は高さ76㎝、幅1.8mになっています。遷座祭とは、本殿を新たに造営した際に、これまで祀られていた旧本殿から新しい本殿へご神体を移座する儀式で、清河八郎公のご神体を92年振りに新しい本殿へお祀りしました。参列者は清河神社役員で斎行されました。▼遷座祭次第▼当日捧げた神饌▼打鼓:儀式の始まりを知らせる太鼓の軽快な音が拝殿に響きます。▼修祓▼降神の儀:警蹕、開扉 降神の儀 警蹕:「お~~!、お~~!」と斎主が声を発し御霊をお招きします。 開扉:徐に本殿の扉を開きます。▼宮司祝詞を奏す▼玉串奉奠 最初に正木尚文宮司、次いで渡邊和能清河神社責任役員代表、それに工事の受注者である、今井政弘株式会社今井建築代表取締役が捧げました。▼昇神の儀:警蹕、閉扉 警蹕:「お~~!、お~~!」と斎主が声を発し御霊を元の御座にお帰り頂きます。 閉扉:徐に本殿の扉を閉じます。▼打鼓儀式の終了を告げる太鼓の音が拝殿に響きます。▼感謝状贈呈 工事受注者である今井政弘株式会社今井建築代表取締役に正木尚文宮司から感謝状の贈呈を行いました。▼宮司挨拶挨拶概要「いま、八郎様さいてくる~。」そんな言葉を家族に残し、ここでよく遊んだものです。「八郎様」とは清河神社に親しみを込めて呼んでいたもので、今なお「八郎様」と呼んでいる人が多いと思われます。 さて、昨年回覧で地区の皆さんにもお知らせしましたが、本殿屋根下地の腐敗が進み、早急に補修する必要があったのですが、屋根全体を復元するとなると、一千四百万円を超えることが分かった訳です。 最近の地区の世帯減少、高齢化などの現状を勘案し、自己資金の範囲で新たな本殿を造ることになり、お陰様で竣工にこぎ付けました。「八郎様」には申し訳ないのですが、現状をご理解頂きまして、今後ともご加護の程をお願いし、御礼したいと思います。▼新本殿竣工記念撮影