第91回清河八郎顕彰剣道演武大会
第91回清河八郎剣道演武大会を7月6日(土)、清川体育館を会場に開催しました。参加して頂いた演武者の方は日本剣道連盟教士、錬士の称号を持つ庄内地区指導者の方々で、当日28名の方が参加して頂きました。▼開会の挨拶をする齋藤満清河八郎顕彰会会長挨拶概要 この大会も昨年から演武大会と名称変更しましたが、顕彰剣道大会から数えると91回の長い歴史をもっています。これも、田川地区剣道連盟の皆様の御協力の賜物と思っております。 司馬遼太郎が書いた小説「奇妙なり八郎」を映画化した「暗殺」では、”策士”とか”胡散臭い”とか表現され、地元としては好感の持てない内容でした。 しかし、同じく司馬遼太郎が「街道をゆく10・羽州街道 佐渡の道」で八郎先生について、『秀麗な容貌と弁舌の才と卓越した文才を持ち、更には剣術家でもあり、当時の志士一般の水準を遥かに超えた教養も持っていた。』と褒め讃えております。 顕彰事業推進の為、剣道連盟の皆様には今後共一層のお力をお貸し願いたいと思います。▼祝辞を述べる庄内町長代理、社会教育課長佐藤直樹樣祝辞概要 本大会が91回の長きにわたり開催されており、関係者の皆さんに感謝致します。、剣の道は精神と体の調和を追い求める伝統武道であることから、単なるスポーツに留まらず、日々の厳しい鍛錬の中から心と技を磨き、人間性を高めることが剣道の神髄であると思います。 7月15日には「清河八郎の真実に迫る」との演題で佐高信氏を迎え講演会を主催する顕彰会の皆さんに感謝すると共に、本日ご参加の皆さんには是非ご聴講頂きたいと思います。▼祝辞を述べる上林久恭田川地区剣道連盟会長祝辞概要 県内で最も伝統のあるこの大会の開催にあたり、田川地区剣道連盟を代表して挨拶いたします。 江戸において一人で文武両道の塾を開いていたのは、清河八郎先生の清河塾だけだったと言われています。 8年前に、北辰一刀流水戸東部館の先生方が、八郎先生の聖地である庄内町に2日間の出稽古に来たことがありました。先生を祀る清河神社を訪れ北辰一刀流の形を奉納してくれたのでしたが、我々の日本剣道形と違い、見ていると恐怖を覚えるくらいの素晴らしいものでした。 剣道は剣の理法の修練による人間形成の道であると言われています。我々はまだまだ、修行の段階でありこれからも自らの修練と青少年の育成に努めながら、地域貢献を行っていきたいと思います。▼審判長説示の阿蘇孝生田川地区剣道連盟顧問説示概要 今日は演武大会ということで、いつもの試合形式での立会とはちょっと違います。 今日は、清河八郎先生に披露する、奉納する試合になります。常日頃鍛えた技を先生の御前で立ち会い見てもらうことになります。 時間は2分で3本勝負ではなく、何本でも決めてください。審判は、通常の審判に替わり立会人として一人になります。 中学生は初めてかも知れませんが、常日頃先生方から学んでいる技を是非披露してください。▼日本剣道形演武■演武者 打太刀 鶴巻隆錬士六段 仕太刀 長南優輔 六段 尺 八 齋藤英雄教士七段▼演武"とりゃ~~"、"おりゃ~~"、"そりゃ~~"。とかん高い声が体育館に響き渡ります。剣道の気合とは正しく相手を威嚇すると同時に自分への鼓舞でもあります。素晴らしい動きをご覧ください。▼閉会式 阿蘇審判長からの講評の後に鶴巻隆立川剣友会会長が閉会の挨拶をして全日程を終了しました。 演武大会の終了後は、清川まちづくりセンタ大広間で、清川関所の食事処「御殿茶屋」が提供する打ちたての蕎麦と麦切りをご馳走になりました。 ▼御殿茶屋の「東蕎麦(だしそば)」 この名称は、山形名物”だし”と、清川名物にして日本三大悪風の”東風(だしかぜ)”からヒントを得た、ここでしか食べられない、蕎麦の匠が手打ちする清川限定の蕎麦です。▼庄内地方名物”麦切り”「御殿茶屋」の麦切りは、つるつる感ともっちり感、それに小麦の甘さが堪らない味です。■最後に参加して頂いた中学生の感想をお伝えします。 「たくさんの先生方が見ている中での試合は、すごく緊張しました。先生方の試合は、気迫があり、堂々とした剣道が凄いと思いました。」と話してくれました。