2007/05/18(金)22:00
加点主義と減点主義
日本の企業。特に伝統的な大企業において
逃れられないパラダイムなのであろう。
戦後50年の営々とした右肩上がりの時に
築かれた管理手法。規格型大量生産の時代に
最もマッチした主義である。
時代はガラリと180度変わって変革が求められる今、
「強み」を伸ばすことが、最優先で求められているが
現実は弱みを補正してレベルを合わせることに汲々と
してしまう。
もちろん組織全体は、その最も弱いところで図られると
いう側面があるので、避けられない課題であるが、そこに
気を取られるあまり、「強み」や長所やメリットにはハタと
目が向かない。その余裕がないのが現状。
このパラドックス、この呪縛から抜け出ないと‥‥‥。
ある講師が、言っていた。「日本の企業は懲りずに
同じ失敗を繰り返している。」 と‥‥。
18日の日経夕刊 「明日への話題」から一部掲載