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2008年03月15日
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カテゴリ:本に親しむ
 帯に、「軽躁なる日本人へ
  急ぎの用はゆっくりと
  理詰めで人を責めるな
  静かに過ごすことを習え‥‥」とある。

 以下は目次

 老人の不見識――序に代えて
 第一章 日本人の見識
 第二章 英国人の見識
 第三章 東洋の叡智、西洋の叡智
 第四章 海軍の伝統
 第五章 天皇の見識
 第六章 ノブレス・オブリージュ
 第七章 三つのインターナショナリズム
 第八章 孔子の見識

 以下、本文より一部抜粋引用

 ”日本人の国民性を一言で言い表すとしたら、何でしょうか?
世界中の人が多分思い浮かべるのが「勤勉」、「几帳面」、
それと並んで、残念なことながら「軽躁」も、もう一つの特性だと
思います。字引で引くと、
 「落ち着きがなく、軽々しく騒ぐこと」とある。僕自身典型的な
日本人でその傾向が強いから、見に覚えのある方も多いだろうと
察していますが、何かあるとわっと騒ぎ立ち、しばらくするときれい
さっぱり忘れてしまう。熱しやすく、冷めやすい。
 戦後日本で亡くなった陶晶孫という中国人文筆家の書き残した
著作「日本への遺書」の中に、日本人に欠けている心情として、
ユーモアとメランコリーの二つが挙げてあるそうです。昔臼井吉見さんの
評論を読んで知ったのですが、ひっくり返すと、これは「日本人の軽躁性」
ということになりますね。”

 ”中西さんが、ギリシャの歴史家ポリュビオスの言葉を教えてくれた。
ポリュビオスによれば、物事が宙ぶらりんの状態で延々と続くのが
人の魂をいちばん参らせる。その状態がどっちかへ決した時、
人は大変な気持ちよさを味わうのだが、もしそれが国の指導者に
伝染すると、その国は滅亡の危機に瀕する。カルタゴがローマの挑発に
耐えかねて暴発し、亡びたのはそれだと――。さらにつけ加えて、
中西教授が言うには、
「この言葉、近代の英国では軍人も政治家もよく取り上げる決まり文句。
英国のエリートは、物事がどちらにも決まらない気持ち悪さに延々と
耐えねばならないという教育をされている。世界史に大をなす国の
必要条件ということです。」”


 最後は温故知新で締めてあり、「尋」を使わずに「温」としたのは何故か?に
ついて紐解いている。

 そして、以下最終ページから

 ”‥‥考え考え「懐古談」をやっているうちに、人の話、人の著書の
中でピカリと光っていた「大人の知恵」や「大人の見識」がいくつも
頭に浮かんできました。‥‥この一冊は謂わば、自分流にそれを寄せ集めて
「知恵ある言葉の展覧会」を開いたようなものです。ついては終りの終り、
会場の出口のところへ「温」の一字を大きく篆書か何かで書いて飾って
おきたいのですが、皆さん素通りせずにじっくりと見て行って下さるでしょうか。”

 以下、最終ページをスキャニング。

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 日本人は軽躁な国民であるということを常に頭の片隅に入れて、物事を
考えていく必要があるのだろう。

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最終更新日  2008年03月15日 22時21分15秒
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