市川の住宅街の中に、ともすれば見過ごしてしまいそうな
佇まいの
東山魁夷記念館に行ってきた。
房総の山並みを描いた出世作の「残照」、氏の人生観を
思わせるような「道」、「白い馬」などに関する作品を垣間
見ることができた。
ほとんどの作品に人間や動物が存在しない。
風景を中心とした静寂と落ち着き、グリーンの素晴らしさ。
心が透き通っていくようである。
ドイツ風の建物の周りにある庭の、豊富な樹木や草花も美しい。
折りしも東京国立近代美術館で生誕100年
東山魁夷展を
開催している。今度のゴールデンウィークにでも行ってみよう。
気が向いたときにこんな展覧会にふらりと出かけられる。
人は恵まれた環境にあることに気がつかないで過ごして
いることがたくさんある。