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2008年05月16日
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カテゴリ:徒然な日記
 曇り空の薄ら寒いなか、先日の日曜日に六本木で
ハシゴをした。

 まずは初めて訪れる黒川紀章設計の国立新美術館
全体的に平たい新美術館の佇まいが良い。
 
 「モンパルナスの灯」で映画の主人公にもなったモディリアーニ
亡くなるとともに彼の才能に目をつけていた画商が絵を
買いあさったという。

 独特の人物表現を追及し、35年の短い生涯に
描いたという400点あまりのそのほとんどが肖像画だという。

 そのうちの主だった作品が全四章で構成されている。

 一章 プリミティスムの発見 
    パリ到着、ポール・アレクサンドルとの出会い
 二章 実験的段階への移行
    カリアティッドの人物像---前衛画家への道
 三章 過渡期の時代
    カリアティッドからの変遷 不特定多数の人物像から実際の
    人物への肖像画へ
 四章 仮面からトーテム風の肖像画へ
    プリミティヴな人物像と古典的肖像画との統合
 
 何とも難しいテーマで分かれているが、短い人生でも4回くらいの
大きな変遷期があったということだろう。

 一時彫刻家を目指したという。その歴史を聞いて画風を
納得できるような気がした。

 アフリカやアジアの原始美術に影響を受けた「カリアティッド」と
呼ばれる彼特有の人物表現が印象深い。

 あの元長島監督も好きだというモディリアーニ。

 モディリアーニ展を見るのは何回目かであるが、今までは、
どこが良いのか良くわからなかったが、何回か見ているうちに
噛めば噛むほど味が出てきて、中毒になりそう感じがする。

 続いては隣で開催している「国展」。80年以上の歴史がある。

 特に絵画展では、いろいろな人の大作に圧倒された。さまざまな
感性を持った才能豊かな人々がたくさんいることが改めて認識できた。

 途中、休憩を挟んで、今度はミッドタウンにあるサントリー美術館
開催最終日の「ガレとジャポニズム」展。

 ガラス細工が中心であったが、日本文化と融合した繊細なデザインが
目を引いた。

 館内はたくさんの人であった。

 時には、こんな1日があっていい。

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最終更新日  2008年05月17日 20時52分06秒
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