知人からふと聞いた庭師の小川治兵衛が気になり、旧古河庭園を
訪ねた。
上中里駅から徒歩7~8分。並木沿いに道なりで本郷通りに
出てしばらくしたところにある。
リーフレットによると、もとは明治の元勲の陸奥宗光の別邸で
あったが、宗光の次男が古河財閥の養子になった時に、古河家の
所有になったとのこと。
小高い丘にある洋館は深茶のレンガ作りで落ち着いた色調が
とても良い。斜面を含めた周囲は、かたや芝生、かたや薔薇の
洋風の庭園、低地に日本庭園が配されている。
小川治兵衛作の和風庭園、灯篭の配し方や池の周辺の雰囲気、
ところどころが平安神宮などの庭園とラップして映る。
9月半ばというのにつくつくぼうしの鳴き声がにぎやかだった。
ふと、相続税対策で田中家が手放したと記憶している目白御殿や
現在政界で活躍中のA邸の、50年後100年後、その住処が
どう処遇されているのだろうか?頭をよぎった。
旧古河庭園
庭園スライドショー