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カテゴリ:美術・展覧会
以前から駅のポスター広告などで気になっていた、川端康成と安田靫彦の
展覧会「大和し美し」が開かれている千葉市美術館に行ってきた。 GW期間中とはいえ、人出も少なく、鑑賞するには絶好の状況。 安田靫彦が川端全集の表紙画を描いたことが契機となり、二人の交流が 始まり、その絆を深めていく共通点に古美術の収集や、良寛など 日本のよきもの、美しきものへの思いがあったようである。 約1時間半をかけて鑑賞したが、川端のどっしりした書、安田が見出した 良寛の書の魅力などを垣間見ることができた。 また、二人を写した写真家の林武彦や土門拳の名前にも思いがけず めぐり合うことができた。 特にその中で、先の大戦を省みて、日本文化の世界への発信不足が 要因のひとつであると考え、戦後、その流布活動に努めた川端に 今まで以上の理解と尊敬の念を感じた。 そして、ノーベル文学賞を受賞した際の受賞講演では、良寛の以下の句に 触れて、その心の世界を発信したというくだりに感銘を受けた。 形見とて 何か残さぬ 春は花 山ほととぎす 秋はもみぢ葉 巡回途中、少数の方々を引き連れている団体とぶつかり、その話し声に いっとき興を削がれたが‥何とか先にやり過ごし、見終えることができた。 文化の香りを体験できる場所が近くにあること、そのような時間が 持てることに多謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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