ささやかな日々を楽しみながら‥‥‥

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2017年12月15日
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カテゴリ:読書から
副題に ~修羅場からのサバイバル護身論~ とある。

以下、目次

第一章 悪は人間によって行われる
 人をおとしめ、苦しめたい
  「負の側面」にあるもの
  人と人の関係から悪は生まれる
  集めた情報をどう使うか
  悪についての専門書
  邪悪なる者の描かれ方
  スターリン主義下の神学者
 自然の悪か、道徳的な悪か
  二つの世界大戦、ホロコースト、原爆投下
  人体実験に見る悪の両義性
  天??論と原発事故
  社会そのものが悪に浸る
  アウグスティヌスが説いたこと
  行き着く先は啓蒙主義
 鈍さが生む集合的無意識
  悪魔は存在する
  感度が鈍くなっている
  「不可知の雲」とは何か
  どのように欲望を扱うか
   法則1 悪に無自覚であってはならない

第二章 金と欲望から生まれる悪のシステム
 人間の本性がむき出しになるとき
  日常生活に潜むもの
  資本主義社会の病
  ライターの石に換えておく
  商人資本とカネ貸し資本
  マルクスと賃金
  資本主義を回すための制度
 金銭感覚がおかしくなるとき
  労働者にとって最大の敵
  「闇金ウシジマくん」の世界と資本主義
  愛人ができるとなぜカネがかかるのか
  ホストクラブと欲望のスパイラル
 悪い方を選択する
  神中心から人間中心へ
  人間の自由意志に問題がある
  年をとるにつれて悪人になる
   法則2 欲望は自力でコントロールせよ

第三章 誰の中にも悪がある
 政治家と官僚と利権
  「首相夫人」という立場
  権力とカネ
  「ゼロ地点」の危うさ
 内在的倫理をつかむ
  日常生活の中がフィールドだ
  能力は他者のために使え
  江戸時代まで休日はなかった
  働き続けるのは罪
  表層の下に潜むメッセージ
 人間には悪が内在している
  不当に話を盛ってはならない
  責任回避と嘘つき
  プロテスタントの人間観
 理性が信じられなくなったとき
  啓蒙から大量殺戮へ
  「神の収縮」でできた空間
  世界初の殺人は兄弟殺しだった
  「あいつさえいなければ」の原点
 他者を利用して生き延びる
  離婚して五年後に訪れる後悔
  一人ひとりが抱えている闇
  日常には悪がいっぱい
 自立して生きる
  受けるよりは与える方が幸い
  世の中の法則を使って戦う
  インチキな関係をリセットする
   法則3 不当に人を利用してはならない

第四章 不条理さに何を見るか
 世間がなんと言おうと関係ない
  無意識に表れたヨーロッパ的文脈
  因果関係による善悪を打ち砕く
  サタンのささやき
  主は与え、主は奪う
 老いと死からは逃げられない
  突然、心の中に聞こえる声
  「幸福をいただいたから、不幸もいただこう」
  聖書に現れる火を噴く獣
  人間が理屈で考えてはいけない
  「復讐するは我にあり」への誤解
   法則4 正しいことをしても醜い目に遭うことがある

第五章 言葉だけで心理を操る
 人間関係を破綻させる
  人生をおかしくさせる物語
  下界に降りてくるトリックスター
  すべてを語らない
  今までなかった感情がせり出す
 関係を本質的に変化させる
  おごる側の権力論
  悪の働きかけに反応しない
  右は善、左は悪
  日常に紛れ込む異物
   法則5 反応し過ぎてはならない

第六章 直感と洞察力を働かせる
 テロの脅威に対峙する
  知性のぶつかり合い
  改宗した“青い目”のテロリスト
  「バベルの塔」とグローバリゼーション
  シンボリックな意味を読み解く
  他者を理解しない「巨人的わがまま」
 不合理ゆえに我信ず
  欧米でディベートが発達した理由
  自分の人生の基準はどこにある?
  セクハラ、パワハラは悪
  資本主義的発展への意義申し立て
  絶えず隣人を発見せよ
   法則6 目に見えるものだけが真実ではない

第七章 角度を変えて世界を見る
 信じているから語らない
  ドストエフスキーが描く悪
  神などいない
  「身代金」で悪から逃れる
  過剰さの裏側
 国家に対して怯える人間
  なぜ保守的になるのか
  スパイ容疑で拘束
  行動と考えに乖離はないか
 世界を理解する考え方
  ライプニッツの発想
  ローレンツと「種の保存」
  「利己的な遺伝子」と新自由主義
  思想的潮流への目配り
   法則7 専門家と称する人物の行動を見続けよ

 深い洞察からの著述をたぶんあまり理解できていないし、読みこなせていないが、ぐりぐりと思わずマーカーで記したところは数知れず、そこからランダムにいくつかを以下 “”部 抜粋引用。

 24ページ
  “そもそも「悪」と聞いてピンとこない人、自分の周りにも悪があることに気がつかない人は要注意です。自分が気づいていないだけで、無意識のうちに、あなたが周囲に「悪なるもの」をまき散らしている可能性だってあるからです。こうした無自覚の悪というのも悪の一形態といえます。”

 48ページ
  “我々はいま、「悪に対する態度」が鈍くなった時代に生きています。
 ‥‥‥
悪に対して鈍感になることは、同時に、他者の苦痛に対しても鈍感になるということです。”


 126ページ
 “要は、職場でも家庭でも人間関係のちょっとしたところや、一瞬の隙間のようなところに「ちょっと待てよ」という声が聞こえてくることがふいにある。その声を無視してしまうのか、あるいは、それをきっかけに自分の心を見つめ直して、人間と人間の関係を、神と人間の関係のように修復修復していく一方とできるかどうか。
それが隣人を発見することであり、悪を克服していくことだとフロマートカ神学は教えているように思います。”


 128ページ
 “‥‥‥資本主義というシステムは、他者を利用しないと生き延びることができない、すべてを商品という形に転換させなければ回っていかない仕組みです。その中に欲望かき立てるという悪が埋め込まれているからこそ、悪は容易に克服できないと言えるのです。”


 175ページ
 "‥‥‥私たち自身も、人間と人間の関係の中から、どのような悪が出てくるかということに敏感でいなければなりません。日常の中にこっそり紛れ込んでくる異物に敏感にならなければなりません。
 自己中心的な人や自己愛が過剰な人、幼児性が抜けない人や、何を考えているかわからない人、いろいろな人間がそれぞれにうごめくこの世界には、さまざまな悪の形があります。
自分自身の生活を振り返ってみて、自分の人生に「ユリ」や「みるめ」のようなケースがないか、注意深くあれ、とこの映画を教えているのかもしれません。
 口は災いの元とは、古くからあることわざですが、イエス・キリストもまた、「口に入るものは人を汚さず、口から出てくるものが人を汚すのである」と言っています。日本的な文脈よりもさらに深く、鋭く、「悪は言葉から生まれる」と説いているのです。
 言葉による「悪の連鎖」が、人間の運命をおかしくさせる、ということは、よくよく認識しておく必要がありそうです。”

 あとがきから
 “悪を脱構築するためには、仏の力でも、超越性でも、神でも、その表現はいろいろあるが、人間の外部に目にはみえないが確実に存在する力があり、その働きかけが不可欠と私は考えている。”


 人間関係の中に悪はある、資本主義社会の中に悪がある、現代社会は日本は悪に鈍感な時代、、  また、ある側面からみると、言葉が軽い時代、言葉と行動が伴わない時代、、 今は悪がばら撒かれている時代なのか?  そのような時代、悪に鈍感になってはいけない、そのようなものには近づいてはいけない、遠ざけなければいけない、異物が異物と認識できなくなったらどんな世界になるのか不安である。 と勝手な解釈、、、

 本書は、「悪」という視点で、基本から手繰り寄せての内容。善悪は表裏一体で併せ持つもの、その悪に引き込まれないためにどうすればよいのか、、を考えさせられる。

 ここでは主に、キリスト教、聖書をベースに「悪」とはどういうものかと論じているが、普段、あまり接したことがない聖書の世界でもあり、 ああ~、そういうことを言っているのかな と、視野が広がった感じ、欧米人の行動を理解する上でも参考になる。

 この方の著書を読むたびに、あの頭の大きさと「知の巨人」という言葉を思い出してしまう。 次から次から出版される本に、内容の重複が少ないのも、たんに売れている作家とは一味もふた味も違うと感じる。 その要約できないほどの内容を考えればこの方の本は安い、とてもお買い得だ。 

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最終更新日  2017年12月15日 19時22分46秒
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