ささやかな日々を楽しみながら‥‥‥

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2018年08月24日
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カテゴリ:読書から
平成年間とはどういう時代だったのか、和暦が変わればすべて変わるなどあり得ないが、
ひとまず、この30年間を振り返ってみるということで、

序 章 昭和天皇崩御を想いかえして
第一章 大山鳴動して何が残った?
平成の幕開けは世界の大転換期
猪瀬直樹がみた、天安門事件前夜の中国
リクルート事件が摘み取った、ひとつの才能
選挙制度改正で、宮沢喜一が失脚
二大政党制が根付かない日本政治
平成初期は、小沢一郎の時代だった
大震災、地下鉄サリン事件―村山内閣の憂鬱

第二章 「官僚主権国家」との三十年戦争
官僚主権国家が高度経済成長を支えた
田中角栄の官僚組織操作術
橋本行政改革、失敗の理由
橋本退陣のきっかけは、サンデープロジェクト
国家権力の第三極「虎ノ門」
道路公団改革―族議員、官僚機構の手ごわい反対
“変人”小泉純一郎という男
道路公団民営化の成果
小泉の執念が時代を味方につけた
構造改革を忘れたアベノミクス
地方にあるのは「取り残された社会主義」

第三章 経済敗戦を総括する
人口減少はなぜ止められなかったのか
移民の議論が進まない日本
人工知能、観光産業は日本を救うか
会社が国家を代替した
日本はなぜ世界で戦えないのか
地方は復活するのか
主体性の希求が、若者をオウムに走らせた
テレビはなぜつまらなくなった?

第四章 アメリカ・原発・徴兵制
保守の伝統
湾岸戦争の衝撃
「革新」の交代と「リベラル」の登場
徴兵制を考える
ナショナルな感情が消えてしまったのか
劣化する安倍政権
森友学園・加計学園問題
原発を経験しても変わらない、日本政治のメンタリティー
公共性を取り戻すには

第五章 タブーなき「天皇制」激論
なぜ天皇は、時を超えて存続してきたのか
天皇制と地方分権
「天下人」たちが天皇の権威を支えた
伊藤博文による天皇神格化の試み
アメリカの大統領選挙は「内乱」
虚礼が文化を作る
「戦争責任の返済」を背負った天皇
皇室典範は改正すべきか

以下、本文から“”部、抜粋引用

“猪瀬
フランスでは原子力発電所の周囲10キロメートルの範囲内の住民に対して安定ヨウ素剤を事前に無料配布しています。だが日本では「安定ヨウ素剤を配るということは危険なのではないか」となってしまう。そういう空気があって配らせない。安定ヨウ素剤を飲めば、甲状腺の被害を一定程度妨げるわけで、最悪のケースを考えた緊急の対応策として配っておくのは当然のはずです。
これは抽象的な話ではありません。今から30年前に、僕が出演していた情報番組で、一九七四年に一号機が導入された島根原発を取材した。島根原発は一号機と二号機の交付金であわせて何十億という金が地元に入るだけでなく、稼働直後はさらに年数億のオマケもついた。鉄筋コンクリートの役場をはじめ、プール、テニス場、ゴルフ練習場などが建設された。それについて、僕はこのような文章書きました。
利用者の少ないプールやテニスコートいくつもつくるより、もっと大切なことがありはしないのか。例えば頑丈なシェルターをつくるという発想が行政にも住民にも出てこないのはどこか奇妙である。まさかのときの、最後の非常手段を備えておく、原発とはそういう危険性をはらむもの、との認識を共有してから誘致してもよいのである。
取材班がカメラを向けた折、背中を向けて顔が出ないようにし「やはり怖い」と答えた町民がいた。僕は、怖いのはムラ八分のような気がする。そういうモノ言えぬ風土(視えない制度)のなかにじつは原発問題のほんとうの姿があるように思うのだ。(「ニューズの冒険」(「週刊SPA!」1988年8月25日号))”

“田原
公共性はどうなったか。福島県発の事故が起きた。当時の政権は民主党で、東電の事故を仙谷由人が担当していた。僕はこんな大事故だから自民党と協力すべきだと言った。それで自民党でこの問題に熱心にやってくれそうな大島理森、さらに島田隆、今井尚哉が加わって、問題の処理にあたる。ところが選挙で民主党は野党になり、仙谷が原発推進派と勘違いされて落選してしまった。自民党が政権に復帰して、原発の責任者は大島がやると僕は思った。そうしたら安倍は大島は理屈っぽくて面倒だと思ってか衆議院議長にしてしまった。それで、いま自民党には原発の責任者がいない。僕は自民党幹部四、五人に責任者になれよと言ったが、みんな断った。いまもって日本には原発の責任者がいない。”

“猪瀬
ある意味でその務めは天皇に運命づけられているともいえる。今上天皇の誕生日は一二月二十三日。祝日になっていますが、この日は昭和二十三(一九四八)年に東条英機らA級戦犯七名が処刑された日でもあります。僕としては、GHQが意図的にその日を選んだと疑っている。マッカーサーは、天皇制と軍国主義の結びつきを完全に断とうと考えたのではないかと思います。いわば昭和天皇の戦争責任を、時代の天皇が「返済」する仕組みではないかと。ところが昭和天皇が長生きしたので、日本国民はすっかり一二月二十三日がA級戦犯の処刑の日であるなど忘れてしまって、年末の天皇誕生日をクリスマスとセットで楽しんでいる。マッカーサーが仕掛けた時限爆弾は、結局導火線が長すぎることで不発に終わったのかもしれません。しかし国民が忘れていても、今上天皇としては、誕生日のたびに天皇家の戦争責任が頭をよぎる。

“猪瀬
『天皇の影法師』に詳しく書いたけれど、死期を予感した森鴎外は、「元号考」を書いた。考証学です。鴎外は明治政府が急ごしらえであるとわかっていたから、一刻も早く、元号という「飾り」、国家としての形式を整えねばならないとの危機感を持っていたのです。「大正」は越の国、いまのベトナムで使われたあことがある、と指摘していて、こんないい加減なことではだめだ、形式は完璧でなければいけない、と書いています。
天皇を単位とする細切れの時間軸である元号は、日本独自のもので欧米社会ではキリスト的歴史観に基づいた西暦がスタンダードになっている。聖書には、世界の始まりと終末観が記してある。そうした壮大の時間軸の中で、自分は神とどんな関係にあるのかを考察する構造になっているから、自国の成り立ちや過去の歴史について考えさせられる仕組みだ。しかし日本人は、細切れの時間軸で生きているせいか、歴史意識が希薄であると感じます。
西暦はたんたんと数字を重ね続けていくけれど最後の審判がある。元号の下ではある日突然に天皇が崩御することで時間が更新される。”


猪瀬氏の著書はあまり読んでいないが、もの書きとしての氏の考え方には、副知事になる以前から注目していた。ということで、引用もだいぶ偏ってしまったが、

本書、平成という和暦が著書名に入っているということで、最後は天皇に関係することが論じらている。、天皇制などの難しいことはよくわからない。が、このたび、侍従の日記が公開されて昭和天皇の苦悩が報じられているなかで、今上天皇がこの30年間背負ってきたものが、わかりやすく書かれているように思う。
また、以下の保坂氏の記述にも通じている。

以下は先に読んだ保坂氏の著書からの抜粋
“今上天皇と皇后は、昭和天皇とは比較にならないほど追悼や慰霊を繰り返されている。サイパン島、ペリリュー島、フィリピンなど海外もさることながら、沖縄を始め戦火の激しかった跡には足を延ばしている。追悼や慰霊にしても三、四分余は頭を下げ続けている。天皇を神格化することは、天皇の意思に反することと私は考えているのだが、両陛下の長い黙禱はあの戦争の折に「天皇」の名に於いて戦死した多くの兵士(もとより敵味方を越えてということになるが)と会話を交したり、祈りの言葉を捧げているのではないか、と私には思える。”


平成年間を思い返すと、冷戦の終了、ベルリンの壁崩壊など国際的な激動期と共に始まり、バブリーだった昭和絶頂期の華やかさは消え、経済面、政治面での混迷や、地震などの天災の続発など、そして最近の記憶では北朝鮮による挑発、はたまた自然災害の多発など、揺さぶられ続けた時代だったとの印象が深い。
当然、元号が変わるからすべてが変わるなんてことはありえず、平成に積み残したたくさんの難題はそのまま引き継がれていく。  が、ここで、いったん整理ということも含めて、振り返りをしながらの読書。

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最終更新日  2018年08月24日 14時35分02秒
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