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カテゴリ:本に親しむ
内田樹 山崎雅弘「動乱期を生きる 」
まずは以下、目次 第1章 倫理的崩壊の危機 倫理のタガが外れた現在の日本の中枢 知性の働きで大切なのは焦点距離の伸縮 現状追認を促すコメンテーターとインフルエンサー 専門家の批評をお笑い芸人が笑いで打ち消す構図 暴論や詭弁に商品価値が生まれる理由 メディアの大勢迎合の転換点は2021年の東京オリンピック NHKは報道部よりもドラマ班のほうが気骨がある タクシー運転手はなぜ断定的に話すのか 国民が愚鈍で無気力になるほど統治コストは安くなる 日本もアイデンティティ・ポリティクスに蝕まれている 人間の卑しい部分をも肥大させるインターネット 内部告発者のいない組織ほど危険 第2章 地に落ちた日本の民主主義 第二次安倍政権で底が抜けた日本社会 気づけばパワークラシーの国になっていた メディアは情報を秘匿し、政治家は暴言で人気を得る 「強そうな指導者」を求める国民心理 管理を強化すると国力は衰える 過去に例のないいかがわしさが露呈した都知事選2024 安倍晋三も小池百合子もじつは「小物」 まっとうな論理が失われ、詭弁だけが残った なぜ英BBCが日本のスクープを連発するのか 日本人は連立方程式を解くのが苦手 世襲が三代続けば、貴族。 シナリオは一種のみ、検証は皆無 軍備増強の背後に存在する財界人の金銭欲 第3章 教育システムの機能不全 国歌斉唱を組織マネジメントで語る暴力性 個を殺さず大人になることが困難になった日本 トップダウンの集団は非常時に脆い エリートの傲慢が大量の死者を生んだ 反論できなくても身体は違和感で抵抗する 上位者による過剰な管理は集団の健康を害する 国益の増進=自己犠牲ではない 第4章 動乱期に入った世界 20 軍事行動のルールを変えたプーチンとネタニヤフ 正義とは「程度の差」である アメリカがイスラエルを支持する理由 欧州にはホロコーストの反省とイスラエル建国の責任がある 中東の未来は誰も予測できない 第5章 自ら戦争に歩み寄る日本 いかにして総力戦を回避するか 戦争で損壊した身体を持つ兵士が日常に戻ってくる。 軽薄な帝国陸軍賛美のムードが戦争の下地になりかねない 第二次世界大戦期の大日本帝国にはなかった「人命尊重」の観点 米軍との一体化は自衛隊の下請け化 日本の財界人は内心で戦争を待ち望んでいる? もしも日本が中国の属国になったら 中国は古来西へ向かう国だった ディストピアについて語る意味 第6章 2024年の衝撃 20 トランプ再選は、平等よりも自由が選択された結果 真の敗者はハリスではなくバイデン 存在しない過去を目指して退行する世界 シンプルで断定的な答えを欲しがる民衆 トランプの野望はアメリカ国王。 日米安保は同床異夢の条約 衆院選の敗北は自民党にとっては「小さな成功」 悪意で選挙を弄ぶ人たち オールドメディアの存在意義 第7章 思考停止に陥る前にできること 植民地教育に通じる日本の英語学習 絶望してあきらめれば事態は悪くなるばかり 三流腐敗国家の悪政は必ず滅びる 戦争経験者がまだ元気に活躍していた時代は、あまり憂うることもなかったが、21世紀になり、そして2012年以降は第一章、第二章の見出しに示すごとくの時代になってしまった。 以下、最終項の「三流腐敗国家の悪政は必ず滅びる」から “”部、抜粋引用 “内田:「三流腐敗国家」という表現はまさに今の日本を的確にあらわしていますが、何が 三流かというと政治指導者のクオリティが三流だということです。1960年代から80年 代の自民党政権時代を僕は記憶しています。学生時代にベトナム反戦から始まって、大学 そのものの存立の意義を問う運動をしていたわけですけれども、最終的にはぼろ負けし た。学費値上げや、キャンパスの郊外移転とかで切り崩されながら、「この腹黒いオヤジ たちには歯が立たないなぁ」としみじみ感じた。悔しいけれど、学生たちより頭がいい。 どうやったら学生たちや労働者を黙らせて、統治コストをカットするか、知恵を絞っていた。 今でも忘れがたいのは、新潟出身の学生二人が、ひとりは元赤軍派でひとりは元革マル の活動家だったんですけれど、就職が決まらなく困っていたら、父親が「角栄さんに頼め」と言うので、田中角栄に会いにいったら「若いもんは革命をするくらいの気概がなき ゃいかん」と笑って就職先をすぐに紹介してくれたという話を当人から聴いたことです。 これは勝てないと思いましたね。でも、こういう「悪いオヤジ」たちが政治を仕切っている限り、日本はそれほど悪いことにはならないだろうとも思った。 それなら、政治はこの 「悪いオヤジ」たちに任せておいて、オレらは好きなことをやろうと、とことん非政治的 になっていたのが80年代90年代です。その時期には僕も周りの人間もぜんぜん政治に興味 がなかった。でも、「政治に興味がなくいられる」というのは、国民としてはある意味で幸福なことかもしれません。 そんな非政治的だった僕が急速に政治化したのは、為政者の質がだんだん劣化してきた ことがわかったからです。「こんな人たち」に日本の政治を任せていたら「とんでもない こと」になる。偉そうにしているんだけれど、中身がないことが透けて見える。“ もちろん、すべてがすての人ということではないが、、、 この本の見出しが全てを物語っている。孫子にこの頃の大人はどうしていたんだと問われた時に、、、 そんなことを考えながら発信して、必要とあらば行動しながら残りの時間を過ごしていきたい。 定年後の読書の旅 更新中 ![]() ![]() クリック↓でいろいろな写真が見られます ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 日々の出来事ランキング ![]() 暮らしを楽しむ youtube ![]() ![]() -------------------------------------------------------------------- 習志野の風景 写真集 -------------------------------------------------------------------- ワンストップ習志野 -------------------------------------------------------------------- 習志野ぶらり -------------------------------------------------------------------- 習志野ぶっくさろん -------------------------------------------------------------------- 習志野わくわくMAP -------------------------------------------------------------------- 「習志野防災かるた」が完成 -------------------------------------------------------------------- わくわく習志野(ツイッター) -------------------------------------------------------------------- 足で拾ったビジュアル習志野情報 -------------------------------------------------------------------- 習志野の民話が形(本)になりました -------------------------------------------------------------------- アクティブシニアネットワーク・習志野 -------------------------------------------------------------------- アクティブシニア市民講座(習志野) -------------------------------------------------------------------- 和太鼓 そでっ鼓連 -------------------------------------------------------------------- 夢こむさ習志野 -------------------------------------------------------------------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年04月15日 06時16分30秒
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