改造過程の部屋

完成2

飛行第25戦隊長　坂川敏雄少佐機緑茶銀のコラボはこんなものでしょうか。もう少し細かくしてもよかったかも。こういう塗装だとリベットがほとんど見えません。

完成

タイヤ削り

タイヤを削って自重変形させます。昔、フジミだったか月光をつくったときにキットのタイヤが最初から自重変形だったことがありました。ありがたかったのですが、タイヤの取り付け角度を間違えてしまって機体を立たせたらタイヤ接地面が浮いてしまいました。なんてミスをやらかしたこともあります。そんなときは、この長いヤスリが役に立ちます。尾輪方向へ向けて削ると角度が分かりやすいです。これ、確かデアゴスティーニの零戦についてきたんだっけ。重宝しています。

翼端灯

翼端灯はクリア部品ではありません。銀を塗ってその上にクリア塗料を塗っています。左は赤で問題なしですが、右を青で塗りました。青なのか緑なのかで論争もあったようですが、十和田湖で発見された一式双発高等練習機の翼端灯が鮮やかなブルーで残っていたので陸軍機に関してはこれで決着ですね。海軍機はどうなんだろ。​翼端灯 　一式双発高等練習機 ​

アンテナ引き込み線

アンテナ線を張ったあと操縦席への引き込み線を張ります。胴体側はピンバイスで穴をあけてテグスを固定します。空中線に引き込み線を１回転して瞬着で固定。このとき、空中線の操縦席への引っ張られ具合がキモですね。引っ張りすぎると不自然です。

アンテナ線

アンテナ線は0.2号テグスです。アンテナ支柱には先端に穴をあけています。垂直尾翼側は垂直安定板とラダーの間の溝に穴をあけています。固定は瞬着です。

焼き止め

これは初めてかな。プロペラ軸の焼き止めです。軸の方はエンジンに固定されていてペラだけが回転します。軸先端は焼きつぶしてペラが外れないようにしています。ペラは軽く回転します。

スミ入れ

スミ入れは黒です。グレーや茶系も使いますが、この機体は銀主体塗装なので黒でいきます。最近はスミ入れ塗料も黒やグレーとか売られています。自分でつくるのもいいけど買ってくるとラクです。​メイクアップ材シリーズNo.131 スミ入れ塗料(ブラック)【87131】 タミヤ​

照準器

反射板は食玩ブリスター、フィルターは写真フィルムを使っています。いつものとおりなのですが、リングが問題なのです。ファインモールド製の日本陸海軍機用照準リングが生産終了なのです。店頭在庫も探したのですがありませんね。どうにもならんので米軍機用を買ってきて流用しました。リングのサイズが同じくらいのを使ってアームは洋白板で自作です。

風防

風防は黒で下塗りしています。上面は緑と茶のマダラを面相筆で塗っています。

主脚

主脚完成ブレーキパイプを追加してスミ入れしています。

増槽

増槽の合わせ目はモールドが消えますが、デザインナイフの背を当ててモールドを復活させています。筆で銀を塗ってから銀スプレーするのは厚塗り防止のためです。スプレーはついつい厚くなるので筆で銀を先に塗ることでスプレー少な目になるよう工夫しています。スミ入れも終わっています。

集合排気管

ピントが後ピンになりました。ごカンベンを塗料は焼鉄色に茶を加えて調色しています。廃棄口ですがフチをもっと薄く削り込んでもいいのです。リアルにするためにはね。しかし、プラの強度が弱くなります。この程度にするのが無難か。

まだら迷彩

緑と茶のまだら迷彩です。これは理屈じゃないんですね。センスの問題なのか。まだらの大きさや配置ですが何度やっても満足するものにはならないんじゃないか。どんな姿になるでしょう。

戦隊マーク

25戦隊の戦隊マークは白赤黄の3色帯です。マスキングテープをガイドラインに塗っています。白を先に塗って黄を塗っています。テープをはがしたあと赤ですね。

飛行第25戦隊坂川敏雄少佐機

垂直尾翼に戦隊マークを書き込みます。00は25戦隊坂川敏雄機になります。これで3期目くらいじゃないかな。何度つくっても満足する機体にならないのですよ。デカールを見ながら00を書いていますけどギタギタですね。見られる状態になるのでしょうか。

基本塗装

銀のあとは日の丸や味方識別帯です。オレンジイエローを塗っています。マスキングテープをガイドラインにしています。テープのフチをギリギリに面相筆で塗ります。主輪収納部のアールはフリーハンドになっています。このくらいの長さならテキトーで塗っても何とかなります。

銀スプレー

銀スプレーしました。基本、筆を使うのですが、銀だけはムラが出るので安易にスプレー缶に走ります。エアブラシ導入する気はないので。筆でも薄い銀を何度もかぶせてムラを防ぐ手法はあるのです。あるけど根性がない。早く先へ進みたいのでスプレーです。リベットは見えるようになったけど日の丸ケガキ線はさらに見にくくなった。

リベット打ち

銀を塗ってからリベットを打ったのですが、写真だとリベットはよく見えません。主翼の方は日の丸もケガいているのですが、なおさらよく見えない。銀をもっとしっかり塗ればリベットも見えやすいのは分かっています。しかし、ここで厚く塗ってしまうと銀スプレーを吹いたときに厚塗りになってしまうかもしれない。あくまでも下塗りなので薄めのマダラなのです。リベットが見えにくいとは申せまっさらのプラよりは見やすいのです。

銀塗り

合わせ目処理のあとは銀塗りです。筆でベタベタ塗っています。あくまでも下塗りでキズ発見とリベット打ちの準備を兼ねています。

合わせ目処理

胴体や主翼の合わせ目には溶きパテで処理してきましたが、ヒケることも間々ありました。気にするほどではなかったかもしれないのですが、気にしだすとキリがなくなります。今回は瞬着で合わせ目処理してみます。100均の瞬着を使っています。使用上特に問題はないです。乾くと固いのでペーパーがけが少々手間になります。それでも600番のあとに800番を使えば問題はないですね。

コクピット

座席と計器盤を組み立てました。床面の配線も省略して最低限の塗り分けだけです。手抜きですね。資料がないのでモチベーションが上がらないのです。復元機でもいいから詳細が分かればやる気になるのですが。この隼はコクピットが狭いので中がよく見えないというのもあります。

コクピット左右

コクピットの左右両側は配線などが彫刻されています。全体にアッサリしています。スロットルレバーはつくって取り付けました。配電盤のような計器類はプラ板を四角に切って貼り付けています。零戦と比べると手抜きです。

エンジン

プラグコードはコンマ3ミリ銅線です。全体をシルバーで塗って、ロッドは黒、減速室は今回はグレーです。シリンダーは黒でスミを入れれば映えます。

計器盤

メーター類はデカールの余白を切り落として一つずつ貼り付けています。デカールを乾かしてからメーターにはクリアを塗ってガラスに見せます。

座席

座席にはシートベルトが彫刻されています。けっして悪い出来ではないです。このまま塗装してもそれなりの仕上がりになるでしょう。でもやはりここはディテールアップですね。ファインモールドの日本陸軍機用シートベルトを使います。これ品薄なのかな、店頭であまり見かけなくなっています。彫刻のシートベルトを削り落とします。座布団というか落下傘袋をまっ平にならない程度に整形します。取り付けるシートベルトは塗装してから接着します。金属部分の銀はドライブラシです。​ナノ・アヴィエーション 1/48 NC3 日本陸軍機用シートベルト[ファインモールド]《取り寄せ※暫定》​

隼2型（後期型）

以前つくっているのですが1/48ファインモールド隼2型（後期型）をつくります。前回つくったときが納得いかなかったので。自己満足の世界、どうなるでしょうか。

脚部

あまり注目されない脚部のアップブレーキケーブルはコンマ3ミリ銅線。曲げやすいので細工がしやすい。ケーブルを脚に止めているのはアルミ箔です。すぐ切れるのが難点。タイヤは自重変形タイヤに削ったあと、タミヤウエザリングマスターのサビ色を塗りつけて土ボコリにしています。脚カバーのうすさもあってまずまずキマッたかなと思います。

機首アップ

機首方向からプラグコードと減速室まわりのオイル漏れが見えます。照準リングが見えにくいですね。黒の防眩塗装はカウリングにかかっていません。隼の標準塗装ならカウリング上部も黒く塗られるのですが、坂川機の写真では微妙なのです。黒が塗られているようにも見えるし、塗られていないかもしれない。迷った末に塗られていないことにしました。

機体中央

機体中央を左右からコクピットをと思うのですが露出の違いでよく撮れないんですね。撮影に際しては、露出ややオーバーぎみに照明も微調整していますがコクピット中は厳しいな。陸軍機のコクピットは零戦と比べてレバー類が少ないです。アッサリした印象になります。このキットはシートベルトと落下傘が彫刻されているので塗っただけです。ツヤ消し目一杯で塗るとそれなりにリアルになります。ヘタにシートベルトをエッチングにするよりいい感じです。

リベット表現

苦労してリベットを打ったわけですが写真にするとなかなか見えません。撮影技術にも問題アリなのですが。光線の加減を調整するとリベットの影が見えてきます。かろうじて写っています。

隼2型　坂川敏雄少佐機

新年明けましておめでとうございます。このブログ、2006年8月にアップして以来8年あまり経ちました。こんな長く続けるとは思っていませんでした。いつまで続くことやら。深く考えず続けてみます。さて、坂川敏雄少佐機完成ということで何回かに分けてアップします。まず全体像

張り線

アンテナ線を垂直尾翼に固定します。今回は機体をピンバイスで左右貫通しています。テグスを通してねじって瞬着で固定。一番カンタンな固定方法です。以前は機体の左右パーツにテグスを挟んで止めたりしていました。カンタンが一番

前照灯

隼です。主翼前縁の前照灯を取り付けました。合いが悪いので機体側にプラペーパーをはさんで調整しています。塗装が終わっていたんですが、プラ板はさんでパテ修正して塗装を被せています。見ても分からない程度にごまかしました。この透明パーツは中に電球があるように整形されています。裏側から銀塗装したりすることもあるんですが今回は何もしません。

開口

写真だけ見ていると何だか分からないと思いますが排気管です。排気管の出口にピンバイスでコンマ5ミリくらいの穴を5～6個並べて開けます。この穴をデザインナイフで削って一つの大きな穴にします。特にむずかしい作業ではありません。ただ穴の大きさ、つまり残るプラの厚さが問題です。薄いにこしたことはないのですが、薄すぎると強度の問題があります。もう少し削って薄くしたいという思いもありますが写真程度の厚みを残しました。ちょとアトピン写真になってスミマセン

整形

ある程度叩いたら整形です。金属ヤスリで整形します。平たくつぶされた真鍮線にテーパーをつけるのです。形がある程度見えたら400番600番のペーパーで磨きます。プラ部品なら800番や1200番のペーパーを使いますが、真鍮だと600番で磨けば十分です。

叩き出し

アンテナ支柱を叩き出します。1ミリ真鍮線を使います。ホームセンターで買ったL字金具に真鍮線をセロテープで固定します。その上にL字金具を置いてハンマーで叩きます。真鍮線にテーパーが付くよう叩く位置を調整します。叩いたあと金属ヤスリで整形するのであまり神経質になる必要はないです。とりあえずの形がつくれればね。

照準器

隼の照準器はキット付属のものです。これに塗装して反射板、フィルター、照準リングを取り付けます。反射板は食玩ブリスターをヒートプレスして薄くした板です。フィルターは写真フィルムリングはエッチング部品写真はホコリやプラ粉がくっついていて見苦しいですね。スミマセン。こういうのって肉眼だと気にならないんですが、アップ写真にして気づくのです。無難につくれたと思うのですが、早く風防をかぶせないとぶつけて壊したりするものです。取り扱いは慎重に【ファイン 1/48 日本陸海軍機用照準リング】ファインモールド AC41 1/48 日本陸海軍機用照準リングセット（Z0197）

スミ入れ

スミ入れ塗料が売っていました。今までエナメル塗料を薄めて使っていましたが、試しに1個買ってみました。ブラウンやブラックもありましたがダークブラウンにしました。使い勝手はいいですね。自作すると濃さで悩むのですがこれはちょうどいいです。タミヤ スミ入れ塗料（ダークブラウン）

風防上塗り

黒・銀の下塗りのあと緑と茶をのせます。これも筆ですが相当アバウトです。均一な塗にする必要がないので気楽です。緑主体で茶が少しのっかる程度でしょうか。特定の箇所が厚塗りにならないよう気をつけます。

風防

隼の風防は2分割です。ゼロは3分割ですね。ワクもゼロに比べて少ないのでラクです。ワクをまず黒で下塗りします。そのあと銀を被せます。両方とも面相筆で塗ります。黒・銀とも下塗りなのであまり神経は使いません。多少はみ出しても乾いたあとうすめ液で消して修正します。

増槽

脚やペラに続いて小物づくり、増槽です。上下貼り合わせてパテ修正のあと、塗装です。塗料ビンにヤマトと書かれていますが、ヤマトをつくったときの調色したグレーです。増槽なので決まった色を使うまでもなく残った塗料を使いました。ツマヨウジに突っ込んで持ち手をつくっています。塗っているうちにツマヨウジがゆるんでくるので意外と神経使います。

ペラ

プロペラ制作途上プロペラって意外と面倒です。黄色の部分の塗装です。だいたいのアタリをつけてデザインナイフでケガキを入れます。目分量なのでズレることもあるのです。とにかく黄色を塗ってみてバランスが悪ければ茶の塗装で調整します。また悪けりゃ今度は黄色で調整。微調整を繰り返しながら何となくでき上がってきます。デカールの方がよっぽど楽だなと思いつつ最近は塗りにこだわります。スピナーの先端には真鍮パイプを埋めます。陸軍機は起動車がこのパイプに棒を差し込んでエンジンを回すのです。真鍮パイプの先端は切断したままというわけにはいかず、鉄ヤスリで二股に切り込みを入れます。スミマセン、写真では見えません。白の部分はまだ塗りの途中です。白が塗り終わったら真鍮パイプは銀塗装します。

スピナー

いつ以来になるかな。ファインモールド1/48の隼2型です。そろそろ大詰めなのですが大団円はいつになることやら。このキット、モールドもよいのですが甘い箇所はどうしてもあります。スピナーの分割線です。付箋紙の束にノコを挟んで固定します。上からグッ押さえてノコが動かないようにしてスピナーの方を回します。とりあえず線が彫れます。

スミ

下面にスミを入れています。銀地へのスミなので単純に黒のスミです。通常のスミだとグレーにしたり茶を加えたりして調整しますが、地が銀だと悩むことなしです。

赤フチ

白帯に赤フチをつけました。白帯はガイドテープを使いましたが赤フチはフリーハンドです。使った筆はタミヤモデリングブラシプロ面相筆の000番写真で見ると均一な線に見えますが実際は少々ヨタっています。

ブレーキケーブル

スミ入れしてブレーキケーブルつけました。ケーブルはコンマ3ミリ銅線、曲げやすくて使いやすいのです。真鍮線は曲げるの大変銅線をアルミ箔で脚支柱に巻き止めしています。写真右にチラと見えているのがアルミ箔の細切りです。これを瞬着で止めてケーブルを抑えています。少し力がかかるとアルミ箔はちぎれます。よっぽど注意しないとね。全体のスミは黒で入れていますが、黒ジャバラのところは薄いグレーのスミです。このジャバラはオレオへの防塵対策でしょうか。海軍機では見ませんね。零戦はシリンダーがむき出しです。

主脚

機体はひとまず置いて主脚です。この機体は主脚カバーも迷彩になっています。ということで緑をパラパラ置いてみた。茶も少し置いてあるのですがほとんど見えません。面積少ないのでこの程度でよさそう。スミはまだ入っていません。ブレーキケーブルを取り付けると見映えするでしょう。

後方写真

後ろの方がどうなっているかというと微調整これからというか、胴体白帯の赤フチが塗られていません。これからフリーハンドでやるっぽい。

全体像

左翼側から全体像。この方向からだと翼面のリベットが見えます。これから手を加えるわけですがなかなかイメージがわかないのです。じっくり腰をすえて考えよう。