改造過程の部屋

銀吹き

黒下地のうえには銀が載ります。筆で塗ってもいいのですがムラがこわいのでスプレーを吹きます。マスキングテープで枠以外を覆ってから練り消しの上に載せて吹きます。昔買った練り消しを使っていますが、粘土系を使えばいいんだな。100均でも粘土売っていたな。

枠塗り

風防枠塗りです。黒で下塗りしました。面相筆でソリソリ塗っています。零戦と比べて枠が少ないのでラクです。手前の黒い棒は照準眼鏡の筒です。鏡胴ともいう。

プロペラ塗装

プロペラ塗装は黄線の入れ方で悩みます。今回はマスキングテープを事前に貼っています。茶塗装のあとテープをはがしました。はがした痕がケバ立ちますので1500番あたりのペーパーを2つ折りしてケバを取ります。これから黄色を塗ります。

スミ入れ

スミ入れしました。黒一色なのでご気楽です。

脚収納リンク

鍾馗は主脚庫の後ろに脚収納リンク部があります。脚の収納に応じて出たり引っ込んだりします。素組みだと太い厚いので手を入れます。カバーは薄く削りアームはコンマ1ミリステンレス線にしました。まずまずそれっぽくなったかな。

主脚柱補強

主脚柱が根元から折れることが多々ありました。今回はあらかじめ防止しようと主脚柱に真鍮線を埋め込むことにしました。コンマ5ミリ真鍮線を埋めます。ピンバイスで穴をあけます。センターを出すのがむずかしいので慎重にバイスを回します。深さは5ミリくらいか。そんなに深くする必要はないです。

主脚

主脚をつくりました。零戦との違いはブレーキケーブルの位置ですね。鍾馗では主輪と主脚カバーの間に入るので見えにくいです。整備のしやすさを考えればカバーがない側にあった方がと思います。このへんは設計者のこだわりがあるのかな。

主翼上マダラ迷彩

85戦隊第2中隊長若松大尉機の塗装にするのですが主翼上は写真がないので世界の傑作機のイラストを参考に描いています。あくまでもイラストは参考なのでテキトーに似せています。根拠となる写真がないというのはある意味助かります。

マダラ迷彩

マダラ迷彩を入れています。実機写真があるのですがマダラがはっきり見えないので自分の感覚で塗っています。基本は機首から機尾へタテ方向ですが、ヨコへも滲出するみたいなイメージです。

エンジン

基本は零戦の栄エンジンと同様です。減速室はグレーにしました。プッシュロッドは黒ですね。銀で塗ったシリンダーの放熱板にスミを入れると締まります。プラグコードも黒やグレーが無難でしょうが模型的な映えを考えてベージュ。赤や黄色にしたいところですがそうはいかないな。0.3ミリ銅線を使っています。1/48でも同じコンマ3ミリを使っているので、1/32だとどうかなと思いました。・・・まぁこんなものでしょう。コンマ5ミリにしたらオーバーサイズになると思うので。​​

銀吹き終了

少し寄ってみました。主翼の上はリベットラインを削ったのが分かるかな。翼内タンク上はラインが狭い。あまりうまい表現とはいえませんがこんなものか。

銀ムク

スプレー銀を吹きました。あまり神経質にはなりませんが銀の濃淡ができないように。日の丸の位置にわざわざマスキングテープを貼っています。通常なら赤を先に塗ってマスキングして銀スプレー、マスキングをはがして日の丸登場となるのですが。赤は先に塗っていません。日の丸はあくまでもケガキ跡を面相筆でなぞって描きます。これをしとかないと銀スプレーが厚くなってケガキが見えなくなることがあるのです。ケガキ跡優先なのですが日の丸のケガキが必要なのかという話にもなります。私的には日の丸をハッキリくっきりさせるためには必要と考えています。今のところですが。

ケガキ

日の丸をサークルカッターでケガきました。切り抜いた紙の円で日の丸の位置を決めます。中央には赤いビニールテープを貼ってサークルカッターの軸がスベらないようにしています。動翼の表現ですが、出っ張ったフレームはほぼ削り落としました。羽布の内側に骨組みがあるのが分かる程度にしました。このくらいが最も無難な表現でしょう。

銀塗り

機体を組んで銀を塗りました。ただし筆塗りこの銀は下塗りです。ベコベコ加減やキズを見るために大雑把に銀を塗っています。リベットもすでに打っていますが、気に食わないとペーパーがけでツブして手で打ち直したりします。そこまでやってもなかなか決まらないのです。

動翼

動翼上の凸リベット表現ってどうなんでしょう。羽布上でのリベットなんだよな。少なくとも靖国神社や呉の大和ミュージアムの零戦ではこういう復元にはなっていない。ということでリベットを削り落としてみたけど・・・ウ～～ン

胴体

胴体部分です。削りを遠慮したらこんな感じです。遠慮しすぎか、このくらいがリアルのような気もするし。このへんの感覚はビミョーですね。黄色いのはマスキングテープですがリベット打ちのガイドラインにしています。

ベコベコ外板

日本機の場合、外板が薄くベコベコになるのです。翼内タンクでやってみたけどやりすぎですね。程度を考えないといけない。最初の彫刻刀で削るのはやめてプラカンナから始めるくらいがよさそう。

リベットライン

リベットラインに手を入れます。こんな道具を使います。

軽め穴

脚庫とフラップ収納部に軽め穴をあけました。穴の数とかよく分からんのですが大体こんなものだったのでしょう。雰囲気とか出ています。穴からコクピットが見えてしまうのでプラ板を貼っています。翼の上反角や厚みを確保するためのフレームがついています。これを主翼上下に挟めばキッチリ精度が出ます。

胴体合わせ

胴体を合わせました。特に問題なく合いました。

座席

軽め穴をあけた座席を取り付けました。実機には座席位置の調整レバーやゴム紐があったと思いますが省略されています。実機がない以上どうしようもないですね。

晴嵐

晴嵐が出るのは初めてかな。このフロートは張り線がないのでラクにはまりました。下面オレンジの試作機ですが戦時中の試作なので全面オレンジにしなかったのでしょうね。いかにも速そうな水冷エンジンのフォルムです。フロートを投下すれば零戦並みのスピードというのもうなずけます。彗星と同じくらいの速度か。スミソニアン博物館へ観に行きたい。ムリだけど。​ウイングキットコレクション vol.17 日独の水上機 01B 晴嵐 海軍航空技術廠 1/144 | エフトイズコンフェクト エフトイズ f-toys エフトイズ・コンフェクト 食玩​

アラドAr196A

左　ドイツ空軍　第100爆撃航空団第3飛行隊右　ドイツ空軍　第196艦上飛行隊第1中隊重巡アドミラル・シェーア搭載機左はドイツ軍の迷彩塗装です。右は水色ですが洋上迷彩ではないな。雪対策の北海迷彩とでもいうのでしょうか。国籍マークもない。通商破壊戦であれば敵機と遭遇する可能性は低いのでこれでよかったのですね。仮装巡洋艦に載せられてインド洋に来た機体は緑迷彩で日の丸を描いていたといいます。今回は出ませんでしたが。​ウイングキットコレクション vol.17 日独の水上機 03D アラド Ar196A-3 東アジア海軍特殊航空部隊（ペナン） 1/144 | エフトイズコンフェクト エフトイズ f-toys エフトイズ・コンフェクト 食玩​

零式小型水上偵察機

やっと入手しました。ウイングキットコレクション17探しに行ったんだけど売り切れだったりして上野のヨドで見つけました。イ25潜水艦に搭載されアメリカ本土を爆撃したことで有名な機体です。小さい機体ですけどエフトイズはよく造形しています。アンテナ支柱はハメコミではなく胴体と一体成型です。これは初めての試みかな。フロート支柱は細くて多くて組むのに苦労しました。凸モールドで表現した主翼のリブが少々出っ張りすぎかなという気がしました。デカールをなじませるのにソフターを何度も使いました。​​​ウイングキットコレクション vol.17 日独の水上機 02B 零式小型水上偵察機 海軍航空技術廠 1/144 | エフトイズコンフェクト エフトイズ f-toys エフトイズ・コンフェクト 食玩​

左側

スロットルレバーは赤で塗っています。グリップが影になってしまったがこれは赤です。中央は説明書の指示通り黄色く塗りました。スミ入れがきたなくなったけどよしとしましょう。下の方の青いレバーは塗装済エッチングです。ホントに青かったのかね。

右側

新年明けましておめでとうございます。目の覚めるような写真でもあればいいのですがないのでいつもどおりです。コクピット右側レバーやメーターやら、よくできています。ケーブルはプラ線でつくりました。スミ入れがまだ落とし切れていません。

側面

コクピット側面です。いらないモールドを削っています。ケーブルのモールドとか、正直いらないのです。つけてくれなくていいのに、なんて文句言ってはいけないのだ。

計器盤

さすがにエデュアルドのエッチングリアルです。透明プラ板を挟んでレンズに・・・一応考えましたが虻蜂取らずに終わるのでやめました。

計器盤

計器盤はメーターとカバーの2重重ねです。この写真だと見にくいのですが中央の羅針盤は段差をつくるのがむずかしい。何とかごまかしごまかし段をつくりました。

エッチング

スケビについていたエッチングパーツです。メイドインチェコエデュアルド製です。零戦系で何度かお世話になったことがあります。さすがにリアルな出来です。となりの計器盤はモールドを削り落としました。

座席

デカいサイズはやりやすいです。しかし、ゴマかしはきかない。座席は軽め穴をあけます。シートのフチを削ります。実際の座席はもっと薄いフチですが模型的にはこのくらいで。強度の問題も含めてこれくらいなら見られるかという程度まで削ります。

1/32鍾馗

ハセガワ1/32をつくります。最近、老眼きびしいのですよ。大きいサイズが楽だし、リベットやベコベコ感にこだわりたいので32です。スケビについていたエッチングパーツもあるし。​ハセガワ 1/32 ST30 中島 キ44 二式単座戦闘機 鍾馗 II型丙​

完成2

飛行第25戦隊長　坂川敏雄少佐機緑茶銀のコラボはこんなものでしょうか。もう少し細かくしてもよかったかも。こういう塗装だとリベットがほとんど見えません。

完成

タイヤ削り

タイヤを削って自重変形させます。昔、フジミだったか月光をつくったときにキットのタイヤが最初から自重変形だったことがありました。ありがたかったのですが、タイヤの取り付け角度を間違えてしまって機体を立たせたらタイヤ接地面が浮いてしまいました。なんてミスをやらかしたこともあります。そんなときは、この長いヤスリが役に立ちます。尾輪方向へ向けて削ると角度が分かりやすいです。これ、確かデアゴスティーニの零戦についてきたんだっけ。重宝しています。

翼端灯

翼端灯はクリア部品ではありません。銀を塗ってその上にクリア塗料を塗っています。左は赤で問題なしですが、右を青で塗りました。青なのか緑なのかで論争もあったようですが、十和田湖で発見された一式双発高等練習機の翼端灯が鮮やかなブルーで残っていたので陸軍機に関してはこれで決着ですね。海軍機はどうなんだろ。​翼端灯 　一式双発高等練習機 ​

アンテナ引き込み線

アンテナ線を張ったあと操縦席への引き込み線を張ります。胴体側はピンバイスで穴をあけてテグスを固定します。空中線に引き込み線を１回転して瞬着で固定。このとき、空中線の操縦席への引っ張られ具合がキモですね。引っ張りすぎると不自然です。

アンテナ線

アンテナ線は0.2号テグスです。アンテナ支柱には先端に穴をあけています。垂直尾翼側は垂直安定板とラダーの間の溝に穴をあけています。固定は瞬着です。

焼き止め

これは初めてかな。プロペラ軸の焼き止めです。軸の方はエンジンに固定されていてペラだけが回転します。軸先端は焼きつぶしてペラが外れないようにしています。ペラは軽く回転します。

スミ入れ

スミ入れは黒です。グレーや茶系も使いますが、この機体は銀主体塗装なので黒でいきます。最近はスミ入れ塗料も黒やグレーとか売られています。自分でつくるのもいいけど買ってくるとラクです。​メイクアップ材シリーズNo.131 スミ入れ塗料(ブラック)【87131】 タミヤ​

照準器

反射板は食玩ブリスター、フィルターは写真フィルムを使っています。いつものとおりなのですが、リングが問題なのです。ファインモールド製の日本陸海軍機用照準リングが生産終了なのです。店頭在庫も探したのですがありませんね。どうにもならんので米軍機用を買ってきて流用しました。リングのサイズが同じくらいのを使ってアームは洋白板で自作です。

風防

風防は黒で下塗りしています。上面は緑と茶のマダラを面相筆で塗っています。

主脚

主脚完成ブレーキパイプを追加してスミ入れしています。

増槽

増槽の合わせ目はモールドが消えますが、デザインナイフの背を当ててモールドを復活させています。筆で銀を塗ってから銀スプレーするのは厚塗り防止のためです。スプレーはついつい厚くなるので筆で銀を先に塗ることでスプレー少な目になるよう工夫しています。スミ入れも終わっています。

脚、増槽

主脚や増槽をつくります。合わせ目処理を確認してからスプレー銀を吹いています。スプレーの前に筆で銀の下塗りはしています。

集合排気管

ピントが後ピンになりました。ごカンベンを塗料は焼鉄色に茶を加えて調色しています。廃棄口ですがフチをもっと薄く削り込んでもいいのです。リアルにするためにはね。しかし、プラの強度が弱くなります。この程度にするのが無難か。

まだら迷彩

緑と茶のまだら迷彩です。これは理屈じゃないんですね。センスの問題なのか。まだらの大きさや配置ですが何度やっても満足するものにはならないんじゃないか。どんな姿になるでしょう。

戦隊マーク

25戦隊の戦隊マークは白赤黄の3色帯です。マスキングテープをガイドラインに塗っています。白を先に塗って黄を塗っています。テープをはがしたあと赤ですね。

飛行第25戦隊坂川敏雄少佐機

垂直尾翼に戦隊マークを書き込みます。00は25戦隊坂川敏雄機になります。これで3期目くらいじゃないかな。何度つくっても満足する機体にならないのですよ。デカールを見ながら00を書いていますけどギタギタですね。見られる状態になるのでしょうか。

基本塗装

銀のあとは日の丸や味方識別帯です。オレンジイエローを塗っています。マスキングテープをガイドラインにしています。テープのフチをギリギリに面相筆で塗ります。主輪収納部のアールはフリーハンドになっています。このくらいの長さならテキトーで塗っても何とかなります。