2005/04/23(土)23:52
闇の告白
大切な事を伝えられずに言葉を重ねれば
生命の重さを量れずに飲み込まれていく
個性を消すことを教えられながら
自我に目覚めた頃に世間に仲間と見なされる
安らかな微笑み その揺れる心
見逃されていく
瞳の奥にある言葉は閉ざされていく
すべてを終わらせたくて俺は幕を降ろす
ただひとり舞台に立ち尽くす
故知らぬ涙を振りきる
君は自分の哀しみの本質を見抜けずに
変わらない今日を嘆き泣く
俺がこの腕で包もうとしても
身体はすり抜け実体はそこにない
解って欲しいのに君はうつむく
君になれない俺は地を這い蹲(つくば)る
今日と言う日にピリオドを幕を降ろそう
ただひとり舞台で立ち尽くす
見えぬ明日に答えを求める
交わるたびに穢れる魂
救う術はないのか
気がつけば誰もが罪を背負い
人生の幕引きをする
いつの日か降りる幕を見送る
呆然と舞台に立ち尽くす
今日を閉ざす幕を目で追う
わずかな希望を明日に求める